m-Stick MS-NH1をフツーに使う (2) microSDを活用する

こんばんは、モバ(@yubile)です。

m-Stick MS-NH1の話、前回の続きです。

本格的に使う前にやっておきたかったことが二つ。
リカバリイメージの作成と、microSDのセットアップです。

 

まずはリカバリイメージ

コントロールパネル→「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」とたどり、ウィンドウ左下の「回復」をクリック。

「回復ドライブの作成」を選び、指示に従ってUSBメモリを差すだけです。

ちなみにこの手順だと、あくまで本体内のリカバリパーティションをコピーするだけですので、完全なバックアップにはなりません。
完全にバックアップしたい場合は、上記「回復」の下にある「システムイメージバックアップ」を選びます。

今回は基本的にOneDriveを活用する方針で、アプリも可能な限り絞り込むつもりです。よって再インストールも大した手間にならないはずなので、フルバックアップは要らないと判断しました。

 

 

続いてmicroSD

少ない内蔵ストレージを節約するために、OneDriveとDropboxのフォルダをSDカードに置くことにします。ついでに「ダウンロード」などのフォルダもmicroSDに移します。

まずはOneDriveとDropboxです。

(1) microSDをNTFSでフォーマットする

(2) 「ディスクの管理」から「空のNTFSフォルダにマウント」を使って、CドライブのフォルダとしてmicroSDをマウントさせる

(3) DropBoxは、初回インストール時にフォルダを指定

(4) OneDriveは、OneDriveフォルダのプロパティから「場所」を選び、「移動」でフォルダを指定

NTFSフォーマットにすることで「空のNTFSフォルダにマウント」が使えて、Cドライブの一部であると認識させられる、という寸法です。OneDriveもDropboxも同期対象を選んで容量を節約できるオプションはありますが、低スペックであればこそ、ローカルにすべてのファイルがある方が捗るはずです。

なお「ダウンロード」「ピクチャ」などのフォルダも、OneDriveと同様にプロパティ→「場所」→「移動」でSDカードを指定してやればOKです。

準備ができたので、いつも使うソフトをインストールします。 

といっても仕事で必要なものを除けば、あとはFirefoxとATOK Pad、1Password for Windowsぐらいです。Officeなんかはオンライン版で事足りるレベルのことしかしないので、ブラウザさえあればだいたいOKです。

結果、内蔵ストレージは15GBほど空いています。これぐらいあれば、将来のアップデートも何とかなるでしょう。たぶん。

 

ちなみに、m-Stickは(おそらく容量節減のため).NET Framework 3.5が入っておらず、ATOK Padが起動できません。以下の記事を参考に3.5を有効にすると、無事起動できました。

Windows 8 または 8.1 への .NET Framework 3.5 のインストール

 

 

最後に

microSDを内蔵ストレージのように扱う方法はm-Stickに限ったことではなく、スペックの近いWindows 8.1タブレットでも大丈夫なはずです。
たとえばぼくの場合、ICONIA W4-820に本来非対応な64GB microSDXCを差して同じことをしています。非対応なせいかときどきスリープ解除時にSDカードがマウントされないことがある以外、おおむね普通に使えています。

とはいえ想定していない動作をさせるのに変わりありませんので、試される場合はくれぐれも自己責任でよろしくお願いします。

また、この方法が通じないのがiCloud Driveです。
iCloud Driveフォルダの移動がデフォルトの場所(ユーザー名フォルダ直下)からできず、シンボリックリンクを使ってもうちの環境ではうまく行きません。レジストリをいじって「ユーザー」フォルダごとDドライブに移動するという方法はありそうですが、Windowsに慣れてないのであまり手を出したくないのが正直なところです。

 

余談

この小技を使う前提で考えると、低価格タブレットはストレージよりメインメモリを優先して選ぶのが良いように思います。メモリ1GBでストレージ32GBより、メモリ2GBでストレージ16GBの方が何とかなるんじゃないかなと。