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薄型・軽量の新型PS3、全世界同時に発売――日本では9月3日発売 というわけで薄く軽く安くなったPS3。 現世代ゲーム機の中では最も高いポテンシャルを秘めているとされながら、前世代のPS2のような圧倒的勝利どころか逆風吹きまくりだったわけだが、この一手から巻き返しを図れるのだろうか。 ネットを見ていると「サイズも価格も小さくなった! 買う!」という人と、「PS2互換性がない! 絶望した!」という人に分かれているようだ。 個人的にはやりたいゲームがPS3版であること、PS2は現役稼働するものが3台あること、Blu-rayプレイヤーとしての役割にも期待していることなどからあまりPS2互換性は必要ないのだが、互換性を嘆く人はネットを見る限り意外といるようだ。 SCEがPS2互換を載せないのは技術的、コスト的問題なのか。それとも戦略なのか。どっちもありそうな気はする。 あちこちで読んだ情報や憶測をまとめると、 (1)PS2発売時は開発ライブラリの整備が遅れたため、直接ハードを叩く開発が一般的だった。そのためエミュレーションによる互換が取りにくい。 (2)その中で互換性を取るためには初期型PS3のようにEmotion EngineとGraphic Synthesizerのチップを載せるしかなく、削減できないコストとして残ってしまう。 (3)PS2はチップの縮小も進み、低価格でも利益を出せる状態にあり、途上国ではむしろこれからPS2が売れるので作り続けるつもりでいる。PS3に入れ込むより単独で売った方がマシ。 (4)PS2ゲームよりも、PS3でしかできないPS3ゲームを売りたい。ハードを売るだけならPS2で十分かもしれないが、PS3ゲームが売れなければ結局はPS3のエコシステムが崩壊する。 おおよそこのような理由が推測されている(4番目はこんなニュアンスのことをSCEヨーロッパあたりの人が言っていたらしい)。 どれも「さもありなん」という感じで、きっといろんな理由があっての互換なし、なんじゃないだろうか。