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10日ほど前に購入したパイオニアの耳掛け式カナルイヤホン(パイオニアでは”バンドレスタイプヘッドホン”と呼んでいるようです)、SE-E751のレビューをしてみます。
近所のビックカメラで4600円ぐらいで購入しました。メーカーページは↓こちら。
SE-E751|バンドレスタイプヘッドホン|ヘッドホン・AVアクセサリー
ゴールドを買いました。
なんといってもその形状とカラーが目を惹きます。X-Sports向けということだからか、外れにくい機構と防滴、そして重低音に派手めのカラーリングが特徴です。
付属品の写真を撮り忘れてしまったのですが、ゆったりしたポーチと、ブラックとレッド2種類のスペアイヤーピースがついています。購入時にはブラックのMサイズが付いていましたが、レッドに替えるもよし、左右で色違いにするもよし、といったところでしょうか。
ちなみに別添であることの多いクリップ(コードを服に留める部品です)は装着済みでした。後述するハンガー部などのギミックと相まって、とにかく「外れさせねえぞ!」という開発者の気合いを感じさせる作りです。
外れさせないための工夫がメリットでデメリット
SKULL FIT HANGERと名付けられた分厚く大きなパーツ、ハウジング部のボールジョイント、ハンガーから伸びたカールコード、頭の後ろでコードを束ねられるギミック、コード用クリップ、やや固めのシリコンイヤーピース。これらが相まって、きちんと装着できた時は素晴らしい安定感です。少々ヘドバンしたぐらいじゃビクともしないあたり、X-Sports用を名乗るのは伊達じゃない。
特に感心したのはカールコードです。コードをどこかに引っかけてしまって首や耳がぐいっと引っ張られるというのは有線ヘッドホン・イヤホンのお約束みたいなものだと思いますが、カールコードのおかげでこの負担がかなり和らぎます。わざとコードを引っ張っても耳や頭にはほとんど影響がありません。
安定感があるおかげで遮音性、音漏れ防止性能ともにかなり良好ですし、売りの低音もなかなかの迫力です。相対的にボーカルなどの中音域がやや引っ込み気味に感じられるものの、楽器の位置などもこの価格帯のイヤホンとしてはかなりよく分かる方だと思います。個人的にはけっこう好みです。
ただし、この評価はきちんと装着できた場合です。そもそも装着法がなかなか面倒です。文字で書くと「イヤホン部分を耳穴にねじ込みながらハンガーを耳の裏に滑り込ませる」といったところでしょうか。押し込みながら回すという動作になります。慣れが必要ですが、慣れてもけっこう手間なのではないかと思います。
そして、パーツの大きさで何となくお分かりでしょうが、メガネとの併用はかなり苦しいと思います。できなくはありませんが、メガネ常用の方は購入前の試着を強くお勧めします。
あと、目立ちます。以前も似たようなことをソニー MDR-ZX650の記事あたりで書いた覚えがありますが、これに合うファッションというのはセンスが要りそうです。
結論
特徴的な機構のおかげで価格帯に比して性能が良くコストパフォーマンス良好なのですが、その特徴的な機構のせいで取り回しが悪いという、利点と欠点が表裏一体な一品です。目立つことをとりあえず脇に置いておくと、向いていそうなシチュエーションは雨の日や汗をかきやすい暑い日の通勤・通学などでしょうか。外れなさと防滴を活かしてランニングという線も考えましたが、遮音性がいささか高すぎるので安全のために止した方が良さそうです。