非自炊的電子書籍生活2012 (1)我が電子書籍生活が既にカオスな件について

ザウルス文庫の頃から電子書籍を買って読んでいたので、非自炊的電子書籍生活(自炊という言葉は無かったが)ももう10年ぐらいになる。

当時から電子書籍に魅力を感じていた大きな理由が「場所を取らない」「(既に購入したものについては)探しやすい」ということだったのだが、ここ最近は後者が怪しくなってきていた。 

というのは、デバイス+ストア(+アプリ)の組み合わせが多彩すぎて、「どこのストアでどの本を買ったか」がだんだん分かりにくくなってきているからだ。 

iPadひとつとっても、Kindle・honto・Kinoppy・BookLive・Voyager・BookWalker・マガストアなどのストアアプリの他、出版社ごとの専門ストアアプリ、単体アプリ版の書籍などが入り乱れている(今後iBooksが本格展開したらまたさらにややこしくなりそうだ)。 
SH-07Cで読みたいならGALAPAGOS Storeかhontoで買う必要があるし、Sony Readerで読みたいならReader StoreかKinoppyか楽天で買う必要がある。 

最近は各ストアの取り扱い冊数も増え、ビューアアプリも少しずつ動作が改善され(ハードの進化でメモリに余裕ができたおかげの方が大きい気がするが)、便利になったと思ったらこのザマだ。 
この煩雑さは紙の本ではあり得なかったことで、物好きのぼくにとってもあまりスマートとは感じられない状況になってしまった。 

そんなわけで、シャープが発表した複数の電子書店を連携させられるソリューションにはちょっと期待している。 

電子書籍の配信ソリューション「book-in-the-box」を提供 | ニュースリリース:シャープ 
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120629-b.html 

手始めに明日(7/4)からユーザー向けAndroid版アプリを提供するとのこと。 
リリースには書かれていないが、iOS版なども開発する意志があるようだ。GALAPAGOS Storeで買った本がiPadで読めるようになるのはありがたい(iPadの本棚がさらにカオスになってしまうだろうが)。 

シャープ、複数書店の電子書籍を一括で扱えるソリューション -INTERNET Watch 
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120629_543744.html 

まあ、GALAPAGOSの尻すぼみぶりを見るとあまり過度の期待はしちゃいけないかなあ、と思う。