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ソニー初のBA(バランスドアーマチュア)ドライバ採用ということで個人的に注目していたXBAシリーズ。
さすがにいきなりXBA-4に手を出す勇気はないので、エントリーモデルのシングルドライバ、XBA-1SLを買ってみた。5980円。
ちなみにXBAシリーズにはU字で短いケーブルのSLタイプと、リモコン付きで長いY字ケーブルのIPタイプがある。
ノイズアイソレーションイヤーピースが最近のお気に入りなので、初めから付属しているのが嬉しい。 ケーブルはいわゆるきしめんタイプよりも少し膨らんだ感じで、絡むこともなく好印象。
ハウジングは金属っぽい光沢があるが金属ではなく、値段なりというところか。軽くて小さいがつまみやすい形状なので、耳への出し入れがしやすい。ケーブルと合わせて扱いやすいイヤホン。 BA型イヤホンは、特にシングルドライバだと低音が弱いと言われている(だから高級機になるとデュアル、トリプルとドライバが増えていくのだそうだ)。手持ちのBAシングルドライバなイヤホン(ER-4S/4B、Image X10など)から考えても、繊細な音になるだろうと予想していた。
ところが、XBA-1SLはぜんぜんキャラクターが違っていた。最近は低音が売りのソニーXB-EX41IPやビクターHA-FX3Xをよく使っているため最初は気付かなかったが、よくよく聴いているとBAにしてはかなり低音がしっかりしている。
また、BAらしく中音域がしっかりしているためなのか、女性ボーカルが艶っぽく聴こえる。いわゆるウェットな音といえば伝わるだろうか。ただ、音域そのものはあまり広いわけではない。 イヤホンとして音質とは別に気になるポイントである遮音性も、差し込みやすい形状とノイズアイソレーションイヤーピースが相まって高い。また、遮音性が高いことで相対的に音量抑え目になるため、音漏れも(同じソニーのEX500などに比べれば)しにくい。 エントリーモデルということで大きな期待はしていなかったが、5980円ならiPodやウォークマンに組み合わせるイヤホンとしてコストパフォーマンスが高い。前述のHA-FX3Xも個人的にはお勧めだが、より広くいろんな人にお勧めしやすいイヤホンだと思う。