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ひとすじ、というのは文字通り2台持ちすらしなかったという意味だ。
902SHを最後にNokia派に転向、702NKII→705NKと乗り継いできた。そして2007年のiPhone発表で完全に乗り換えを決意してからというもの、iPhone以外のケータイは自分には縁のないシロモノだったと断言できる。
ケータイサイトやアプリにありがちな月額制という仕組みにもずっと疑問を持っていたし、Nokiaに転向した時点でその手のケータイコンテンツからは少し遠ざかっていた。だから、普通の人よりも切り捨てるものが少なかったためにiPhone生活に早く馴染めたし、iPhone 4はもはや手放せない自分の一部といえる。
そんな人間が何の気まぐれか、ドコモのAndroidスマートフォン「LYNX 3D SH-03C」(シャープ製、以下SH-03C)に手を出してしまった。といってもいわゆる白ロム端末なので、回線契約はしていない。ちょうど旅行の時に使えなかったb-mobile FairのSIMを入れて、音声通話無しの端末として運用しようという考えだった。
のっけからつまずいたのはアップデートだ。SH-03Cは今年6月にAndroid2.2へのアップデートが配布開始されたのだが、これをインストールするためにはSH-03Cの本体ソフトウェア番号が1.00.04以上でなければならず(入手した端末は1.00.03だった)、そして本体ソフトウェアのアップデートはパケット通信のみ、それもドコモのSIMカードを使っていないとできないのだ。
家族は皆ソフトバンクだし、いきなり友人を呼び出して「お前のドコモSIMを貸せ」というのも不可能なので、近所のドコモショップにすがることにした。ググってみたところ、同様のパターンにハマった人たちがドコモショップのSIMを借りてソフトウェア更新をしてもらった話があったからだ(ちなみに、本体ソフトウェア更新に掛かるパケット代は無料)。
日曜日のドコモショップは家族連れなどで大混雑で、番号札発券機に書かれた「100分待ち」の文字にちょっと絶望的な気分になりつつも待っていると、手続きなどデスクが必要な話ではないおかげか先に対応してもらえた。店員の方に状況を説明し「ショップのSIMカードを借りれば更新できるという話を聞いた」と伝えると、奥からSIMカードを持ってきてくれた。
さっそくSIMを差すとあっさり本体ソフトウェア更新が完了。ついでにAndroid OSのアップデートもやってもらうことになって、ショップに置いてあるバージョンアップ用PC(ちなみにAcer Aspire Oneだった)に繋いだのだが、またもやアップデートが掛からない。どうもメジャーアップデートの確認にもドコモのSIMが必要らしい(その場では確認しなかったが、APNの設定などのせいかもしれない)。一度戻したb-mobile SIMを再び抜いてショップのSIMに差し直してもらうと、アップデートも上手くいった。
そんなこんなで無事Android 2.2仕様のSH-03Cに生まれ変わったわけだが、白ロムを買ってb-mobileで使うなどという、ドコモショップやドコモ本体にはあまり嬉しくない客(いちおう日本通信からドコモにお金は行っているのだが)のくせにえらく手間をかけさせてしまったのが申し訳ないと思い、バッテリーパックを購入した。アクセサリーが何かあればそれも買ったところなのだが、あいにくもうSH-03C用のものは無いと言われてしまった。発売から丸1年も過ぎていない端末なのだからちょっとぐらい何か置いておいて欲しかったところだ。
アップデートまででずいぶん長く書いてしまったので、iPhoneユーザーがAndroidガラスマをどう感じたかについてはまた後日。