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CEATECレポートの続き。
最近はスマートフォンよりも電子書籍端末に興味があるので、シャープのGALAPAGOSは必ず見ようと思っていた。
10.8インチのHomeモデルと呼ばれる方(正直、ネーミングはもう少し親しみの持てるものが欲しいと思う。なんだかWindowsのエディションみたいだ)は、はっきり言えばiPadみたいなものだ。手に感じる重みも、表面にはボタンが1つきり(左側と右側で役割が違うが)というその見てくれも。解像度はiPadより高い1366×800ドットだそうで、さらにかなり明るい液晶なのはさすがシャープと言ったところか。 一方、5.5インチのMobileモデルと呼ばれる方は、少し大きめの関数電卓みたいなサイズで(おそらく文庫本の1ページを基準に作られたと思われる)、片手操作のためにトラックボールや独立したボタンが用意されている。トラックボールの周りに十字キーのような模様が入っていたので、最初はトラックボールということに気付かなかった。ちょっと操作しにくいと感じたので、「NetWalkerや携帯電話の光タッチクルーザーを使わなかったのか?」と聞いてみたら、あまり明確な返答はもらえなかった。何か事情があるのかもしれない。
液晶に関しては、こちらは1024×600ドットとネットブックユーザーにお馴染みの解像度だ。iPhone 4のRetinaディスプレイを見慣れているとあまり凝縮感はないが、それでもなかなか綺麗だと感じた。また、見てくれや手触りから想像したよりも軽く感じた。ちなみに価格はまだ非公開だが、「いくらぐらいならお買いになります?」「3〜4万円なら買いますね」「いいセンですね」とのことだ。 GALAPAGOS専用に作られたという日経新聞、週刊ダイヤモンドなどを開いてみたが、日経新聞には正直あまり感動はなかった。ダイヤモンドの方はピンチ操作で拡大縮小(というより記事の段組が変化する)、縦横の切り替え(iOSのように回転するアニメーションはなく、本当に瞬時に切り替わる)、記事に埋め込まれた動画の再生など、紙の雑誌に無いものをきちんと備えている。ただ、ここまでレイアウトが変化するとなると作る側の意図が伝わりにくいなどの問題もありそうだ。 龍馬伝の電子ブックもあったので開いてみた。こちらはありていに言ってしまえばiPadのi文庫HDと似ている。おそらくフォントは理想書店ビューアと同じものだ。短時間で慣れられる代わりに目新しい何かは感じられなかった(ところで本筋とは関係ないが、個人的には、各社が文庫や単行本で使っているフォントをそのまま埋め込んでくれると個性が出て面白いのになと思う。フォントデータのサイズとかライセンス云々の壁がありそうだが)。 また、GALAPAGOS端末にはゲームも収録されていた。といってもそんなに複雑なゲームではなく、仮想ボタン1つか2つで済むような簡単なものばかりだ。シャープとしてもあくまで息抜き、暇つぶし用と割り切っているらしい。 操作していて気になったのは、書籍の一覧表示などでアニメーション(本棚が回転したりする)がカクカクしているように見えたことだ。発売までの2ヶ月でそのあたりがブラッシュアップされればと思う。 肝心のコンテンツに関しては、CCC(TSUTAYAを運営するカルチュアコンビニエンスクラブ)と提携して書籍や動画などを揃えていく計画とのこと。「3万冊あります」と説明員は言っていたが、「それじゃ全然足りない」と感じたのでそう伝えておいた。ユーザー候補の要望として少しでも伝わることを願う。 全体的な感触としては、ガジェット好きとしては5.5インチの小型モデルは欲しいと思った。持ち歩いて本を読む端末として、iPhoneは小さすぎるしiPadは大きすぎる。iPhone 4になってバッテリーはかなり改善されたとはいえ、電子書籍を読むのは何もiPhoneでなければできないということでもない。5.5インチモデルならサイズとしてちょうどいい。雑誌にはちょっと小さい気もするが、週刊ダイヤモンドのような方式であれば内容を把握するのには問題ないだろう。 ただ、日本の電子書籍端末のデファクトスタンダードという地位を手に入れられるか? という点については、これはもうコンテンツの質と量がすべてだと思う。
最近はスマートフォンよりも電子書籍端末に興味があるので、シャープのGALAPAGOSは必ず見ようと思っていた。
10.8インチのHomeモデルと呼ばれる方(正直、ネーミングはもう少し親しみの持てるものが欲しいと思う。なんだかWindowsのエディションみたいだ)は、はっきり言えばiPadみたいなものだ。手に感じる重みも、表面にはボタンが1つきり(左側と右側で役割が違うが)というその見てくれも。解像度はiPadより高い1366×800ドットだそうで、さらにかなり明るい液晶なのはさすがシャープと言ったところか。 一方、5.5インチのMobileモデルと呼ばれる方は、少し大きめの関数電卓みたいなサイズで(おそらく文庫本の1ページを基準に作られたと思われる)、片手操作のためにトラックボールや独立したボタンが用意されている。トラックボールの周りに十字キーのような模様が入っていたので、最初はトラックボールということに気付かなかった。ちょっと操作しにくいと感じたので、「NetWalkerや携帯電話の光タッチクルーザーを使わなかったのか?」と聞いてみたら、あまり明確な返答はもらえなかった。何か事情があるのかもしれない。
液晶に関しては、こちらは1024×600ドットとネットブックユーザーにお馴染みの解像度だ。iPhone 4のRetinaディスプレイを見慣れているとあまり凝縮感はないが、それでもなかなか綺麗だと感じた。また、見てくれや手触りから想像したよりも軽く感じた。ちなみに価格はまだ非公開だが、「いくらぐらいならお買いになります?」「3〜4万円なら買いますね」「いいセンですね」とのことだ。 GALAPAGOS専用に作られたという日経新聞、週刊ダイヤモンドなどを開いてみたが、日経新聞には正直あまり感動はなかった。ダイヤモンドの方はピンチ操作で拡大縮小(というより記事の段組が変化する)、縦横の切り替え(iOSのように回転するアニメーションはなく、本当に瞬時に切り替わる)、記事に埋め込まれた動画の再生など、紙の雑誌に無いものをきちんと備えている。ただ、ここまでレイアウトが変化するとなると作る側の意図が伝わりにくいなどの問題もありそうだ。 龍馬伝の電子ブックもあったので開いてみた。こちらはありていに言ってしまえばiPadのi文庫HDと似ている。おそらくフォントは理想書店ビューアと同じものだ。短時間で慣れられる代わりに目新しい何かは感じられなかった(ところで本筋とは関係ないが、個人的には、各社が文庫や単行本で使っているフォントをそのまま埋め込んでくれると個性が出て面白いのになと思う。フォントデータのサイズとかライセンス云々の壁がありそうだが)。 また、GALAPAGOS端末にはゲームも収録されていた。といってもそんなに複雑なゲームではなく、仮想ボタン1つか2つで済むような簡単なものばかりだ。シャープとしてもあくまで息抜き、暇つぶし用と割り切っているらしい。 操作していて気になったのは、書籍の一覧表示などでアニメーション(本棚が回転したりする)がカクカクしているように見えたことだ。発売までの2ヶ月でそのあたりがブラッシュアップされればと思う。 肝心のコンテンツに関しては、CCC(TSUTAYAを運営するカルチュアコンビニエンスクラブ)と提携して書籍や動画などを揃えていく計画とのこと。「3万冊あります」と説明員は言っていたが、「それじゃ全然足りない」と感じたのでそう伝えておいた。ユーザー候補の要望として少しでも伝わることを願う。 全体的な感触としては、ガジェット好きとしては5.5インチの小型モデルは欲しいと思った。持ち歩いて本を読む端末として、iPhoneは小さすぎるしiPadは大きすぎる。iPhone 4になってバッテリーはかなり改善されたとはいえ、電子書籍を読むのは何もiPhoneでなければできないということでもない。5.5インチモデルならサイズとしてちょうどいい。雑誌にはちょっと小さい気もするが、週刊ダイヤモンドのような方式であれば内容を把握するのには問題ないだろう。 ただ、日本の電子書籍端末のデファクトスタンダードという地位を手に入れられるか? という点については、これはもうコンテンツの質と量がすべてだと思う。