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最近はすっかりiPhoneづいてしまっていてアレだけど、何だかんだで毎日持ち歩いて写真を撮っていたのはGX200だった(そういえば、K10Dこそこの2ヶ月ぐらい使っていない。そろそろ引っ張り出してカンを取り戻さないと……)。
というわけで、7月4日の発売日に届いてから1ヶ月以上使ってみたGX200について、素人なりに思うところを書いてみたいと思う。
まず画質に関しては、個人的には巷で言われるほどノイズなどは気にしない。ノイズを少なく高画質に……というのであれば、K10Dに明るいレンズでも着けて使えばいいだけの話だ。そもそもA4いっぱいに印刷どころか、L判だってそんなに枚数は多くない。というわけで、この辺はぼくとしては十分に及第点だ。
画角はやはりおもしろい。24ミリというのは一眼レフでもキットレンズなどではもちろん無理で、ちょっと高めのレンズを使わないと味わえない広さだ。明るさも今時のコンパクトデジカメにしては明るい方なので、手ぶれ補正と合わせればぼくみたいな素人でもそれなりに遅いシャッタースピードが使える。広すぎて難しいけど、すごく楽しい。
またスクエアフォーマットも(単にあらかじめトリミングしてあるだけといえばそうなのだが)二眼レフの経験がないぼくにはとても楽しい。GX100の時に開発者インタビューで触れられていたように、ブログで使うにも正方形は向いている。少なくとも、あって損する機能ではない。
下手な手ぶれ補正より効果があるのが、きっちりホールドできるボディだ。もともとリコーのこのシリーズは定評があるが、GX200もサイズの割にはつかみやすく撮りやすい。そして、電子水準器の存在はとても助かっている。まだまだ水平をとるのに失敗するぼくの場合、この機能は本当にありがたい。まあ、ぼくみたいな素人だとそれで気を抜いてヘタレな写真を量産してしまうのだが……
ソフトウェア、いわゆるUIについても、あれだけの設定項目をまとめ上げたのは凄いと思う。ぼくがリコーの操作系に慣れていたとはいえ、今時のコンパクトデジカメとしては圧倒的に設定可能項目が多いGX200なのに「苦労した、引っかかった」という思いをした覚えがない。スイッチ類の配置もGRやGR2、GX100で揉まれてきたからか不満を感じたところはない。
逆に、ハード的にはいくつか気になることもある。
まず外付EVF。見た目もちょっと個性的だし、スクエアフォーマットと組み合わせて二眼レフっぽい気分で撮れるというのは確かに面白いが、肝心のEVF自体が見づらい。ぼくがメガネをしていることも大いに関係するのだろうが、どうしてものぞき込んだときに画面が遠く感じてしまう。最初の頃こそおもしろがって使ったけど、結局外したまま背面液晶を使っている。
その背面液晶も、やはり晴天下では見づらい。GX200に限ったことではないし、ハーフVGAのディスプレイは普通に見てもけっこうキレイではあるのだが、晴天下では明るさや色の確認がとても難しい。
それと、これは個人的な好みなのだが、ADJレバーの押し込んだときの感触がもうちょっとカチッとしていて欲しい。押したまま回せるのは解るのだが、妙にフニャフニャしている気がして、使っていてあまり気持ちよくない。
アイデアの勝利とも言える別売りの自動開閉式レンズキャップも、これはこれで素晴らしいけれど、ほんのわずかな隙間からホコリが入りやしないかとちょっと気になってしまう。かといって普通のレンズキャップだと、付け外しの時にレンズに触れてしまいそうでやっぱり気になる。
メモリーカードへの書き込み速度も、GX100よりはマシ&速いカードを使えばマシとはいえ、RAWで撮った直後に画像を確認するまで、どうしても待ち時間ができてしまう。あとで手を加える余地が大きくなるようにRAWを使うので(貧乏性ともいう)、もっとRAW書き込みのスピードが速くなってくれると嬉しい。
ついでに、本体とは直接関係ないのだが、ネックストラップとかケースは別売りじゃなくて添付してくれても良かったのになあと思う。今時のコンパクトデジカメとしては相当高い部類になるわけだけど、パッケージは相当安っぽかった。環境に配慮しているのは解るが、ちょっとその辺味気ないというか素っ気ない感じ。まあ、そのあたりがリコーっぽいのかもわかりませんが。
てなわけで、思いつくまま並べてみましたがいかがでしたでしょうか?