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おはようございます、モバ(@yubile)です。
ついにApple Musicが始まり、さっそく登録してみました。今のところ、WWEがらみの曲ばかり聴いてます(AWAやLINE MUSICでは聴けないので)。
さて、今日のネタは去る6月29日に開催された、楽天モバイルの「格安スマホアンバサダー」向けブロガーイベントです。場所は渋谷の楽天カフェ。
週アス+に掲載されていたので、レポートはそちらを……という手抜きはまずそうなので、ぼくなりにまとめてみます。
上記記事の写真でも何となくお分かりいただけると思いますが、けっこう狭いです。そもそもカフェの客席であって、こういう用途はあんまり想定していない作りに見えます。
3月に行われた同様のイベントに関するブログを見ると、テーブルがあったようなのですが、今回は椅子のみ。物を食べたりメモを取ったりスマホのセットアップをしたりがけっこう大変でした。
「プロに教わる賢い格安スマホ選び」というテーマだったので、雑誌やWebでケータイ関連の記事を書くライターの方でもいらっしゃるのかと勝手に考えていたのですが、楽天モバイルの鈴木さん、ファーウェイジャパンの吉本さんという「中の人」がプレゼンをされました。
……まあ、「回線のプロ」&「端末のプロ」ではありますね。
楽天モバイルの鈴木さんは、「今はまず格安スマホの認知度を上げて、業界そのものを盛り上げていきたい」とのことで、基本的にMVNO全般に通じる特徴やメリットを解説されました。その中で、気になったことをピックアップします。
・縛りが少ない、安い
キャリアではおなじみの2年縛り、解約できるのは決まった1ヶ月間だけ、それ以外は高額な解約手数料という名の違約金……基本的にこんなひどい縛りはありません。いわゆるMNP弾として使われないように音声通話SIMには1年縛りがあったりしますが、キャリアに比べれば遙かに自由です。
そういうところも含めて、トータルで安いのは間違いありません。ただし「通話をあまりしない人」という条件が付きます。楽天でんわを使うなど多少の工夫の余地はありますが、それでも単純計算で月に135分以上スマホで電話をかける場合、キャリア通話定額がお得になります。その意味では、ワイモバイルのプラン(条件付き通話定額とそこそこのパケット)が魅力的に見えるかもしれません。が。
・ドコモ/auのネットワークを使っているため、エリアが安定
ワイモバイルは旧イーモバイル&ウィルコムです。EMチャージで使っていたこともある経験からすると、正直イーモバイルは田舎に弱い印象が拭えません。その点、au回線を使うmineo以外のMVNOはドコモ回線なので、エリアもドコモに準じます。これは確かに強みです。すべてのMVNOに共通なので差別化はできませんが。
差が出るのは、借りた帯域にどこまでユーザーを詰め込むか、またMVNOからインターネットへのバックボーンがどれだけしっかりしているか、という点です。OCNやIIJmioが人気なのは、そのあたりの信頼が高いからと言えます。
楽天モバイルの場合、割と厳しめの制限(今回モニターするプランだと3日間で540MB)を掛けることでクオリティをコントロールしているとおもわれます。
ところで、この「ドコモやauのネットワークを借りている」という概念が、MVNOというものをよく知らない人に誤解されやすいのではないでしょうか。知り合いにも「楽天やOCNが格安スマホとかいうのを出してる=アンテナとかも自分たちで建ててる」と思いこんでいる人がいましたし。
・好きな端末が使える
これをメリットと呼べる人は、それなりのガジェットマニアなんじゃないかな……。
MVNO各社が懸命にラインナップを増やしてはいますが、国内で使用可能なSIMフリー端末はまだまだ多くありません。マニアなら様々なリスクを負って海外スマホという選択肢がありますが、いわゆる「素人にはお勧めできない」方法なので、気軽にやるべきではありません。
となると、必然的にドコモやauの端末を流用することになります。今まで使っていた物をそのままMVNOで使うか、中古でいわゆる白ロムを手に入れるか、です。しかし、使わない(使えない)キャリアアプリが消せない、テザリングができないなど、自由って何だっけ? というレベルで、細々と面倒です。
MVNOが販売している端末もセットで買ってしまうと面倒は少なくなりますが、それでもハードルは決して低くないはずです。SIMカードは店員さんが入れたり出したりするモノ、というぐらいならまだしも、そもそもカードの存在自体をよく知らない人さえいたりしますから。
さてここまでは一般論ですが、楽天モバイルならではのメリットだと感じたこと。
・リアル店舗がある
渋谷楽天カフェを含む3カ所で、実際の端末に触れたり回線契約ができるそうです。ビックカメラもBIC SIMカウンターとして店頭で手続きができるようになっていますし、ヨドバシもSIMカウンター(複数社の格安SIMを扱っているそうです)を設けています。
オンライン手続きを中心に、サポートコストを削って価格を下げるのがMVNOの基本線だと思うので、あまりショップを増やすわけにも行かないでしょうが。
・ポイントが貯まる
これは楽天市場ヘビーユーザーには大きいと思います。ぼくは楽天市場のあのごちゃついたデザインがどうも苦手で、基本的にAmazon派ですが、最近はサンクスに行く機会が増えたので意外と貯められそうな気がします。
・端末の種類が多い
上でまだまだ少ないと述べたばかりですが、楽天モバイルは端末ラインナップをがんばって揃えていると思います。スマホ8機種、タブレット3機種、ルーターもあります。この辺は、そもそもが販売業であるゆえの強みでしょうか。
まとめ
難しいところだなと思うのは、機種を増やしてリアル店舗を設置して……となると、限りなくキャリアに近づいてしまうんですよね。ポイントシステムも始められちゃいましたし。
「格安SIM」以前に、「携帯電話にはSIMというモノが差さっていて、交換可能である」というところから啓蒙を始める必要があるのかもしれません。
オマケ
質疑応答で「au回線を使ったサービスを始める気はないのか」と質問してみましたが、「ニーズがあればやります、検討中です」という返答でした。
まあ、いざauのMVNOとなるといろいろややこしそう(LTEしか使えない、au VoLTE機はMVNOで使えないなど)ではありますし、エリア的にもドコモとそう大きな差はなさそうですし、よほど大きなニーズを感じない限り実現しないと見て良さそうです。