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こんばんは、モバです。
Xperia Z2グローバル版を予約していたのですが、金銭的に厳しくなったのでキャンセルしてしまいました。
ひとまず、Ultraの後継機が出るまで貯金しておこうと思います。
さて、第0回からだいぶ間が空いてしまいましたが、レビュー第1回です。
今回はごく基本的なことを三つ。「大きさ」「速さ」「使いやすさ」に絞ってまとめてみます。
なお、このXperia Z Ultra SOL24(以下Ultra)はソニーモバイルからお借りしており、私物ではないことをあらかじめお断りしておきます。
大きさ
Ultraを見た時に誰もが思うのは「デカい!」でしょう。実際手に取ってみると確かに大きいです。特にこれから薄着になる季節、コートならまだしもズボンのポケットに入れることは考えない方が良さそうです。また、片手保持はともかく操作は辛いものがあります。ストラップホールには、指を通すリングタイプのものなどを付けておくのがベターでしょう。
※今回はUltraといっしょに専用タッチペンもお借りしていて、これもストラップホールに通せるようにはなっているのですが、個人的にはあまりお勧めしません。これについてはまたいずれ。
大きさゆえの利点は、何と言っても画面の広さ。今回のレビューに当たって、以前から契約しているhuluの他にバンダイチャンネルおよびdアニメストアを契約してみました。5インチ以下のスマホでは映像の迫力がどうしても物足りず、7インチ以上のタブレットだと片手で持ったまま視聴するのは割と辛い。そんな時にはちょうど良いバランスだと思います。ただ、映像に比してスピーカーがちょっとショボく感じます。普段はイヤホンなりヘッドホンなりでカバーすれば良いのですが、防水性能を活かしてお風呂で楽しむ場合は、防水のBluetoothスピーカーが欲しくなります。
また、TeamViewerやVNC、Chrome Remote Desktopなどのリモートデスクトップクライアントを使うのにも便利です。Xperia Zだと解像度は同じでも画面サイズが小さいため、やはり見づらいものがあります。
電子書籍ですが、基本的にはテキストベースの本(それもリフロー可能なePub/XMDFなど)にお勧めです。漫画も綺麗に表示してくれますが、細かい文字を読むにはそれなりに視力が要ります。もちろん5インチXperia Zや4.3インチiPhoneに比べれば読んで読めないことはないのですが、セリフの多い漫画は辛いでしょうね。
そういえば、メディアなどでは「ブラウザでPC版サイトを見るのにも有利」というようなコメントも見かけますが、あまりメリットを見いだせずにいます。どのみちFlashも動かないですし、PC版の重たいサイトはパケットも食うし、スマホレイアウトの方が好きなんですよね。
それと、気持ちの問題なんですが、小さい電話機ってどうにも声が届いてるか不安になりませんか? 実際は高性能マイクで問題ないんでしょうが、Ultraはその大きさのために口とマイクが近くて、電話機としての安心感があります。ソニーはBluetoothレシーバによる会話を押し出したいみたいですが、開き直って堂々と電話としてアピールしてみるのもありなんじゃないかと思います。
ともかく、大きさについては、「使ってみると案外メリットの多い大きさ」と言えるでしょう。
速さ
クアッドコアでメモリ2GBです。普通の操作で引っかかるようなことはまずありません。これはもうXperia Zもそんな感じだったので、乱暴な例えをすれば「GT-RだろうがFerrariだろうが日本の一般道を走る分には大して変わらんよね」ってなもんです。
いっぽう、通信の速さはかなり感動しました。
au回線を持つこと自体が初めてだったので比較対象がないのですが、いまやLTEでも20Mbpsぐらいはコンスタントに出るものなんですね……。ookla speedtestアプリで測定したところ、速いところ(たぶん150Mbps対応エリア)では下り実測70Mbpsほど出たりします。こうなると下手なWi-Fiよりよっぽど速く、dアニメでもバンダイチャンネルでも快適に観られます。
ただ、自宅ルーターの5GHz帯802.11ac(理論値1300Mbps)で思ったほどスピードが出せませんでした。自宅CATV回線がボトルネックになっている可能性大なので、LAN内ファイル転送などでいずれ測定してみたいところです。
速度については、「不満を覚えることはまず無い」と言い切ってしまっていいと思います。
使いやすさ
大きさとも関連してくるのですが、片手操作は諦めるべきです。片手保持してブラウザスクロールや電子書籍のページめくりぐらいなら問題ないですが、片手でキーボードを使うにはいろいろ無理が出ます。また、片手持ちの時は落下が怖いので両サイドにしっかり指を掛けて保持することになるでしょうが、長時間やっているとだんだん指がつってきます。これは個人差あるでしょうが、手が小さい人にはだいぶ辛いはず。
ソニーの人は「パスポートと同じ横幅なんです」って言ってましたけど、パスポートはこんな持ち方しないですからね……。
Xperiaのタッチパネルは、ぼくがいくつか触ってきたAndroid機の中でもiPhoneに近く、扱いやすいと思います。ただ、ペンに対応させるためなのかやたらと感度が良く、お風呂でちょっと水滴が飛んできただけで誤タッチになったりするのがストレスフル。たとえば風呂場でシャワーを浴びながらhuluを観ていたら突然再生停止、よく見るとアプリ切り替えボタンに水滴が……みたいなケースがあります。静電容量式タッチパネルはどうしても水に弱いとは思うのですが、できればパネル感度を下げる「お風呂モード」みたいなのを実装してくれると嬉しいです。
大画面のおかげもあって、スモールアプリがかなり便利です。twitter、ちょっとしたメモ、簡単な計算など、わざわざアプリを切り替えるまでもない(むしろ切り替えたくない)ようなことをこなすのに役立ちます。これがZだと、スモールアプリが占める面積も割と大きいのであまり実用性を感じないんですね。
使いやすさについては、「5インチ以下のスマホとは別ものと考えればイケる」といったところでしょうか。使う側が意識を切り替える必要がありますが、馴染めばこれはこれでアリ、です。
まとめ
大きさ:「使ってみると案外メリットの多い大きさ」
速さ:「不満を覚えることはまず無い」
使いやすさ:「5インチ以下のスマホとは別ものと考えればイケる」
というわけで、感じたことをまとめてみました。次回は、不満や要望をメインに書いていく予定です。