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こんばんは、モバ(Twitter@yubile、G+)です。
NTT-X Storeのセール案内で、見たことのないスマートフォン用イヤホンマイクがあったのでポチってみました。それがこのMystic DOC(以下DOC)です。
ちなみにメーカーサイトはこちら。
裕徳アドバタイジング|製品情報「リモコンマイク付きイヤホンMystic DOC」
「反響板を利用して音を反響させる革新的な技術IST(反響音スピーカー:Inverted Sound Technology)を採用」「特に「低音」の迫力は最高級のイヤホンに匹敵し、迫力に満ちたサウンドをお楽しみいただけます。」というのが謳い文句です。
こういうちょっと特殊な作りのイヤホンというと、ビクターHA-FXT90やナインウェーブNW-Studio Pro、それから(あまりに気に入らなくて記事にしなかったのですが)マクセルの骨伝導イヤホン「VIBRABONE」なんかを持っていて、何だかんだで試してみたくなるわけです。
なお、聴取環境は第五世代iPod touch(64GBレッド)+標準ミュージックアプリ(iOS 6.1.3非脱獄)と、Xperia ray(PHILIPS SHE8005付属の4極変換コネクタ使用)+PowerAMP(カスタムROM Super Jelly Bean使用)の組み合わせで、聴き比べた曲はMay’n「Giant Step – May’n ver.-」(Appleロスレス)、Living Colour「Cult Of Personality」、KOKIA「”New Day, New Life”」(iTunesで購入したAAC 256kbps)などです。
結論から言うと、確かに低音はなかなかの迫力です。低音が好みでない人が聴くとキツいものがあるレベルです。
ただ、最高級のイヤホンに匹敵かというとどうなんだろう……そもそも最高級のイヤホンで低音を売りにしたモノってなかなかないですしね。とはいえ、ダイナミック型カナルイヤホンはドライバの大きさ=低音の量みたいなところがあるので、普通サイズのハウジングでこの低音はちょっとした驚きがありました。
手元にあった低音が強めのイヤホンからいくつか(Victor HA-FX3X、SONY MDR-XB90EX、ZERO AUDIO Carbo BASSO、Audio Technica ATH-CKM500)選んで聴き比べてみましたが、DOCの低音が量で勝ると感じました。傾向が比較的近いのはCarbo BASSOでしょうか。低音がそこそこ締まっていることもあって、量が多い割に中高音の邪魔になりにくいのも良い点です。
難点は高音がちょっと物足りないことと、いわゆる「サ行」の音が少しキツいことです。
さて、音質だけ見るとこんなところですが、スマートフォン用イヤホンマイクとして考えると……「機能はちゃんとしてるけど安っぽいな」というのが正直な感想です。ただ、ハウジングの反響板が入っていると思しき部分はアルミ製のようですし、コストを掛けるところとそうでないところをきっぱり割り切った結果なのでしょう。
まず、装着感はごく普通のカナル型です。特に大きいとか重たいということもないので、カナル型に慣れた人なら問題なく使えると思います。
ケーブル長はメーカー曰く120cm。平べったいきしめん型ケーブルで、赤を選んだのですがゴムのようなくすんだ色がかなりアレです。
リモコンも似たようなカラーです。ボタンは1ボタンのみでiOS用の音量ボタンはありません。通話は試していませんが、SiriやGoogle音声検索で使う限り、マイクの感度は必要十分です。
コネクタはL字型で、堅い素材で覆われています。まったく柔軟性がないので、結局根元から断線するんじゃないかなとちょっと不安。ちなみにarcやray以前のXperiaに差す場合、4極変換アダプタが必要になります(アダプタ無しだとリモコンどころか音も聴けません)。
付属品はサイズ違いのスペアイヤーピース2種とキャリーケース。この価格帯だとケースではなく巾着だったりすることも多いので良い方です。
3,980円の有線イヤホンマイクというのは比較する相手が少ない(もっと安いかもっと高いか、あるいは同価格帯ならBluetoothの安いモノがこのあたり)のですが、普通のイヤホンとして考えてもこの価格帯でこの低音は質、量ともになかなか珍しく、そこがハマればコストパフォーマンスは高いと思います。デザインが微妙ですが、まあ自分が思うほど他人はイヤホンなんぞ見ていないものです。……たぶん。