オマケの生フィルムに「NO MORE 映画泥棒」コマが入っていたことで話題になったマクロスF劇場版完結編「恋離飛翼~サヨナラノツバサ〜」。
Blu-ray版のみ、PS3ゲーム「マクロスラストフロンティア」がディスクに収録されている。PS3ならゲームも映像も楽しめますよ、という寸法だ。ちなみに、前作「虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜」にも同様に「マクロストライアルフロンティア」が収録されていた(その時のレビュー記事はこちら)。
今回はミッションごとの攻略メモを載せるほど良いスコアをとれなかったので、感想+αぐらいに留めておく。
PSPでマクロス○○フロンティア(エース、アルティメット、トライアングル)シリーズのゲームをやったことがあれば、基本操作はほぼ同じなので馴染みやすい。トライアングルフロンティアで追加されたボス優先ロックオンなどの細かい操作もちゃんとあるのはうれしい。
個人的にはアナログスティック設定がデフォルトのタイプA(左スティックで機体移動、右スティックで変形)より、タイプB(左右どちらも変形操作)の方が良かった。PSPでもアナログスティックで変形操作なので、つい左手が動いてしまうからだ。
ミッション数は10。前回のトライアルフロンティアは6ステージだったが、ラストフロンティアは前編の範囲もカバーしているため少し多い。使い回しは少ないので、オマケとしてはかなりボリュームアップしている。
前作と同じくミッションを一通りクリアすると裏ミッションが出現し、機体やパイロット、サポートキャラを自由に選べるようになる。ちなみに前作になかった機体としてケーニッヒモンスター、サポートキャラとしてボビーが追加されていて(ボビーのキラッ☆はプレイヤーに凄まじいダメージを与えるが……)、ファンには嬉しいかもしれない。
難易度は前作よりも上昇していると感じた。前作にいた覚えの無い、格闘系のスペシャルアタックを発動してくる敵もいるし、そもそも敵味方ともにミサイルやレーザーの追尾性能が高く、当てやすく被弾しやすいという印象だ。単に自分が下手になっただけかもしれないが……。SSランクを狙うとそれなりに面倒というだけで、クリア自体はまったく難しくない、と言い訳しておく。
物語が完結したおかげもあって、ゲーム自体も前作よりボリュームアップした点は素直に嬉しい。ただ、PS3のクオリティで遊んでしまうと、なまじ操作体系や演出が近いために、PSPのシリーズが霞んでしまう(ゲームとしてのボリュームはもちろん段違いだが)。
トライアングルフロンティアをベースにベタ移植でもいいので、単品のゲームとしてPS3で出して欲しいと思った。
※注意
そんな人はたぶんいないとは思うが、今回は特に、本編を観ないうちにゲームをやるのはお勧めしない。たぶん最終ミッションのラストで訳がわからなくなるはずだ(「シェリル、愛してr」ドカーン、というアレです)。
PS3マクロスラストフロンティア感想(含ネタバレ)
ウォークマンNW-S760(32GB、スヌーピー刻印)レビュー・音質編
ウォークマンNW-S760シリーズレビューの続き、今回はiPodユーザーが最も気になると思われる音質編。
今やウォークマンでもAACが普通に扱えるようになり、ATRAC Advanced Losslessというロスレス形式もある。うるさいことを言わなければ、デジタルデータとして音質の差はないはず。
音質という点でiPodとウォークマンを比べてiPodが有利な点は、出力が高いので選べるヘッドホンの幅が広いことだろう。
個人的印象としては、iPodの音は一眼デジカメのRAWみたいなもので、あまり手を加えていないという印象。なので良い悪いというよりも「物足りない」と感じるケースが多いのではないだろうか。
イコライザはあるにはあるが、どれを試してもあまりしっくり来ないし、そもそもiPodのイコライザはプリセットから選ぶだけなので面白みがない。
改造というリスクを伴う手段を別にすれば、ヘッドホン側で工夫(ポータブルアンプを使うことも含めて)するのがiPodでの音の楽しみ方だ。
一方のウォークマンは、低めの出力をノイズキャンセルや、iPodより自由度の高いイコライザなどで補っている。さっきの例えで言えば、現像後のJPEGのようなものか。「細かいことを気にせずパッと見てキレイな写真」というイメージだ。
ウォークマンのイコライザは効果が分かりやすく、調節も簡単なのでお勧めだ。もっと細かく設定できるようにし、ユーザー設定を保持できる数をもっと増やしてくれれば言うことなしだが、現状でもiPodに比べれば十分に自由だ。「好きな音を好きな音質で楽しむ」ことがゴールだとするなら、iPodよりもずっと近い位置にウォークマンはいる。
ひとつ気になったのは、音楽再生画面からクリアステレオやDSEEのオンオフが選べないことだ。たしかX1060ではできたはずなのだが、N760ではイコライザとVPT(サラウンド)しか項目がなく、いったんトップ画面から設定にアクセスしないと変更できない。基本的にオンのままで使う項目なので問題ないといえばそうなのだが、以前できたことが今できないのは何ともモヤモヤする。
ちなみにぼくが使っているイコライザのカスタム1は、
CLEAR BASS : 0.4kHz : 1.0kHz : 2.5kHz : 6.3kHz : 16kHz
+3 : 0 : +1 : 0 : +1 : +2
だ。ほとんどはこれだが、曲によってはカスタム2
+2 : +1 : 0 : +2 : +1 : +2
を使うこともある(VPTはマトリックス、DSEE/クリアステレオはオン)。
このセッティングは、ヘッドホンはMDR-EX600SL、付属イヤホン、もしくはMDR-NWBT10Nなどソニーのカナル型を基準にしている。
音質に関わるもう一つの要素、ノイズキャンセリングについて。
付属イヤホンはデジタルNCで98%の騒音低減を謳っており、アナログNCで90%というMDR-NWBT10Nよりも強力だ。
USB扇風機や空気清浄機の音で試してみたが、たしかにデジタル式の方が効果は高い。とはいえじっくり耳をすましてやっと分かるようなレベルだ。いろんなノイズの元で使ってみて初めて真価がわかるのかもしれない。ちなみに、静かなところでは逆にノイズキャンセルで発生するホワイトノイズっぽい音の方が気になる。
ただ、NWBT10Nと同様、オンとオフでの音質の違いがかなり抑えられているのは良い。また、うるさい屋外でも音量を小さく絞れるのは間違いなく利点だ。カセットウォークマン時代から難聴対策だの何だのと迫られてきたソニーにとって、小さい音でいかに迫力を出すかというのはかなり大きなテーマなのだろう。
トータルで見て、S760の音質は普段遣いには十分だと感じた。Aシリーズのフルデジタルアンプなどは気になるが、オーディオ関係はあまり上を見ることなく適度に満足するぐらいがちょうどいい思われるので、深く追求しないことにする。
ウォークマンNW-S760(32GB、スヌーピー刻印)レビュー・ハードウェア編
ガジェット好きとしてはやっぱZかなあ、Android版iPod touchみたいな感じで使えるのかなあなどと考えていたのだが、気がついたらSシリーズを買っていた。理由はただひとつ。スヌーピーだからだ。
写真は純正クリアケースを装着後。背面の刻印は3種類(+ソニーストア実店舗限定のものが1つ)から選べる。
スピーカー付属モデルやBluetoothイヤホン(以前の記事で書いたMDR-NWBT10N)付属モデルもあるが、今回はウォークマン本体だけを購入。本当はスピーカー付属が欲しかったのだが、32GBの設定がない。今までの経験から言って8GBや16GBではすぐに足りなくなると踏んだため、19800円の32GBモデル(型番NW-S766)を注文した。ちなみに写真の通り、色はゴールド。
昔からスヌーピーものには目がない。「スヌーピーだから」という理由で、以前ラナが出していたiPod nanoのスヌーピー刻印モデルを予約購入した(第1世代、第2世代ともに)ぐらいだ。いくつかのオマケ付きとはいえ、たしか本体の倍近い価格だった。しかも容量が少ないモデルがベースだったため、すぐに使わなくなってしまった。
それに比べれば、今回のウォークマンは刻印と壁紙以外のオマケは無いものの値段が通常モデルと変わらないわけで、えらく良心的に感じる。
ひとつ気になるのは、刻印モデルの販売期間が終わったあとに修理に出すと、刻印が保証されないということ。せっかく3年ワイド保証に入ったのに、迂闊に修理に出せないというのは困ったものだ。まあ、壊れたら壊れたでオブジェとしてとっておく気まんまんなのだが。
そんなわけで、機能性能に惚れ込んで買ったわけではない分ちょっと冷静にレビューしてみよう。
見た目は正直なところ、iPod nano第5世代とよく似ている。クリックホイールでもないしボタン数も違うのだが、でもやっぱり雰囲気は近い。裏を返せばiPodユーザーにも違和感が少ないともいえるか。第5世代nanoより少し厚みがあることと、裏面の金属質感のおかげで取り落としにくそうなのは嬉しい。また、本体にストラップホールがあるのもiPod/iPhoneには無い利点だ。
前世代のS750シリーズと比べると表側の質感が安っぽくなってしまったのが残念。これはゴールドだからかもしれないが、再生ボタンの指紋が目立ちやすいのも気になる。
側面の音量ボタンとホールドスイッチも含めて、小さくても押しにくいと感じるボタンがないのは良い。
液晶には機能アイコンがズラッと並ぶ。X1060ならこれでよかったが、タッチパネルではないS760で十字ボタンを使ってアイコンを選ぶのはちょっと回りくどい感じもする。シリーズで統一感はあるかもしれないが……。迷うほど複雑ではないのが救いか。
320×240の4:3液晶は、もともと画面サイズ的に動画を積極的に観ることもなさそうなので必要十分。と言っておいて何だが、トルネやレコーダーとの連携を意識したのなら16:9液晶の方が良かったのではないだろうか。
付属品はWMPort-USBケーブル、デジタルNC対応イヤホン、ストラップ。
付属イヤホンはたぶんMDR-EX300SLがベースになったMDR-NWNC33と思われる。ちなみに単品販売もしているが、NCは対応ウォークマンかICレコーダーでないと機能しない。
ストラップはやたらと短いのが気になった。指を通して持つことを想定しているようだが、見てくれ、使い勝手ともあまり良いとは思えない。ストラップホールがあるからポーズとして付けています、という感じだ。
気になる点はあるが、だいぶシリーズを重ねたハードウェアでもあり、大きな問題はない。まあ、そもそもスヌーピーが付いた時点で他の要素がいかにアレでも瑣末なのだが。
ソニーのノイズキャンセルBluetoothイヤホンMDR-NWBT10Nを購入。そして iPhoneとSH-03Cで使ってみる。
ソニーの新ウォークマンシリーズ用オプションとして、10/8発売と発表されていたノイズキャンセル機能付きBluetoothイヤホン、MDR-NWBT10N(以下BT10N)を、昨日店頭で見かけたので衝動買いした。約6600円。
付属品は交換用イヤーピース3サイズ、誤操作防止用カバー、microUSB充電ケーブル、そしてウォークマンからの「おすそわけ充電」用ケーブル。レビューの前に、良い点と残念な点をまとめておく。
良い点
・全体的に軽量で取り回しが良い
・本体を持って操作するよりも、裏面のクリップで服などに留めて指先でササッと操作する方が扱いやすい。使う状況を考えるとこれはありがたい
・外で使うなら十分な音質
・オンオフで違和感の少ないNC機能
・バッテリーがもたない(公称値はNCオンで3時間、オフで3.5時間)
・表面の質感がいわゆる光沢で、安っぽい上に指紋がちょっと目立ちやすい
・誤操作防止用カバーを付けると一切操作できなくなり、付け外しが面倒実は衝動買いした理由のひとつが、スヌーピー刻印モデルに惹かれてソニーストアにウォークマンS760(32GB)を注文していたことだったのだが、まだ手元には届いていない。そこで、iPhone 4(iOS 4.3.5、JBせず)とSH-03C(2.2 “Froyo”、root化なし)で試してみることにした。パッケージにはHFP/HSP非対応であること(そもそもマイクはノイズキャンセル用のものしか搭載していない)が明記され、また購入時に「対応機種が限られますがよろしいですか?」と念を押されたこともあり、ほんの少し不安だったが、iPhoneで接続を試みると何の問題もなく完了。SH-03Cもすんなり接続できてしまった。音楽を聴いてみても妙な音飛びなどはないし、AVRCPによってiOSでもAndroidでもリモコン操作が普通にできる。今この記事を書きながらSH-03CでAudiogalaxyを使って音楽を聴いているが、あまりに普通で逆に物足りないぐらいだ。最初はほんの少し音飛びしたが、メモリ整理であっさり解消した。
ちなみに、BT10Nは同時接続こそできないが、9台までペアリングした機器を記憶する(それ以上ペアリングすると古いものから消える)仕様になっている。肝心のノイズキャンセル機能だが、BOSE QuietComfortのような強烈さはないものの、代わりにオンとオフでの違和感が思ったより少ない。
ノイズキャンセルがオーディオ好きに嫌われやすい理由の一つは「オンにすると音質が大きく変わってしまうから」ではないかと思うが(型番は失念したがフィリップスのNC付きヘッドホンなどはかなり酷かった)、BT10Nに関してはゼロとは言わないまでもかなり頑張っていると感じた。というわけで扱いやすく音質も悪くない、(欲を言えばもう少し下がって欲しいが)Bluetoothとノイズキャンセルを搭載した割に値段もそこそこ手頃だし、お勧めなイヤホン……と言いたいところだが、いくつか不満があるため手放しでお勧めはできない。まずバッテリーがもたないこと。ソニーのサイトにもある通り、公称値はNCオンで3時間、オフで3.5時間だ。たとえば通勤時間が1時間ちょっとという人なら、職場で充電しないと不安になるレベルだ。次に、質感が微妙に安っぽい。BT10NはウォークマンS760BTシリーズの付属イヤホンを単体販売しているものだが、それならウォークマン本体と質感を揃えて欲しいところ。おまけに(これは黒を選んでしまった自分の責任でもあるが)指紋が付着しやすい。リモコンとしてベタベタ触るものなのであっという間に汚れるわけで、しばらく使うと見栄えがかなり悪くなる。付属の誤操作防止用カバーを使えばたしかに指紋は防げる。が、これはこれで微妙なシロモノだ。
誤操作防止用カバーはレンズキャップや電卓のフタのように操作部にかぶせるという作りになっている。が、これをつけると側面一切の操作ができず、何かしようと思う度に付け外しする羽目になる。かなり面倒だ。せめてカバーを付けたままでも音量調整ぐらいはさせて欲しい。
ウォークマンやスマートフォン側で操作すれば済むという考えなのかもしれないが、それなら操作ボタンも無くしてただの電池ボックスでいいじゃないかと言いたくなる。
そもそも、誤操作防止というだけならHOLDスイッチを付けてくれれば解決だったのではないかと思うが……。気になる点はあるが、形状から来る取り回しの良さは気に入った。今後ノイズキャンセル無しのヘッドセットタイプなどもぜひ出して欲しい。
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こんにちは、モバ( @yubile )です。 かれこれ半年近く更新しなかったわけですが、今日もなんとなく生きています。 IIJmioを解約した のが昨年10月のこと。 その後ZenFone 7を衝動買いした結果、持ち歩くスマートフォンが現在4台です。 内訳はこんな感じになってい...
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こんばんは、モバ( @yubile )です。 正直、正直なところ、PCのキーボードはタイプライターと見紛うほどのカシィンカシィンと鳴るメカニカルキーボードが好きです。が、昨今は自宅でも出先でも静かにやりたいことがとても多く、もはや時代の流れには抗えません。 そんなわけで半ば衝動...
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