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ソニーの新ウォークマンシリーズ用オプションとして、10/8発売と発表されていたノイズキャンセル機能付きBluetoothイヤホン、MDR-NWBT10N(以下BT10N)を、昨日店頭で見かけたので衝動買いした。約6600円。
付属品は交換用イヤーピース3サイズ、誤操作防止用カバー、microUSB充電ケーブル、そしてウォークマンからの「おすそわけ充電」用ケーブル。レビューの前に、良い点と残念な点をまとめておく。
良い点
・全体的に軽量で取り回しが良い
・本体を持って操作するよりも、裏面のクリップで服などに留めて指先でササッと操作する方が扱いやすい。使う状況を考えるとこれはありがたい
・外で使うなら十分な音質
・オンオフで違和感の少ないNC機能
・バッテリーがもたない(公称値はNCオンで3時間、オフで3.5時間)
・表面の質感がいわゆる光沢で、安っぽい上に指紋がちょっと目立ちやすい
・誤操作防止用カバーを付けると一切操作できなくなり、付け外しが面倒実は衝動買いした理由のひとつが、スヌーピー刻印モデルに惹かれてソニーストアにウォークマンS760(32GB)を注文していたことだったのだが、まだ手元には届いていない。そこで、iPhone 4(iOS 4.3.5、JBせず)とSH-03C(2.2 “Froyo”、root化なし)で試してみることにした。パッケージにはHFP/HSP非対応であること(そもそもマイクはノイズキャンセル用のものしか搭載していない)が明記され、また購入時に「対応機種が限られますがよろしいですか?」と念を押されたこともあり、ほんの少し不安だったが、iPhoneで接続を試みると何の問題もなく完了。SH-03Cもすんなり接続できてしまった。音楽を聴いてみても妙な音飛びなどはないし、AVRCPによってiOSでもAndroidでもリモコン操作が普通にできる。今この記事を書きながらSH-03CでAudiogalaxyを使って音楽を聴いているが、あまりに普通で逆に物足りないぐらいだ。最初はほんの少し音飛びしたが、メモリ整理であっさり解消した。
ちなみに、BT10Nは同時接続こそできないが、9台までペアリングした機器を記憶する(それ以上ペアリングすると古いものから消える)仕様になっている。肝心のノイズキャンセル機能だが、BOSE QuietComfortのような強烈さはないものの、代わりにオンとオフでの違和感が思ったより少ない。
ノイズキャンセルがオーディオ好きに嫌われやすい理由の一つは「オンにすると音質が大きく変わってしまうから」ではないかと思うが(型番は失念したがフィリップスのNC付きヘッドホンなどはかなり酷かった)、BT10Nに関してはゼロとは言わないまでもかなり頑張っていると感じた。というわけで扱いやすく音質も悪くない、(欲を言えばもう少し下がって欲しいが)Bluetoothとノイズキャンセルを搭載した割に値段もそこそこ手頃だし、お勧めなイヤホン……と言いたいところだが、いくつか不満があるため手放しでお勧めはできない。まずバッテリーがもたないこと。ソニーのサイトにもある通り、公称値はNCオンで3時間、オフで3.5時間だ。たとえば通勤時間が1時間ちょっとという人なら、職場で充電しないと不安になるレベルだ。次に、質感が微妙に安っぽい。BT10NはウォークマンS760BTシリーズの付属イヤホンを単体販売しているものだが、それならウォークマン本体と質感を揃えて欲しいところ。おまけに(これは黒を選んでしまった自分の責任でもあるが)指紋が付着しやすい。リモコンとしてベタベタ触るものなのであっという間に汚れるわけで、しばらく使うと見栄えがかなり悪くなる。付属の誤操作防止用カバーを使えばたしかに指紋は防げる。が、これはこれで微妙なシロモノだ。
誤操作防止用カバーはレンズキャップや電卓のフタのように操作部にかぶせるという作りになっている。が、これをつけると側面一切の操作ができず、何かしようと思う度に付け外しする羽目になる。かなり面倒だ。せめてカバーを付けたままでも音量調整ぐらいはさせて欲しい。
ウォークマンやスマートフォン側で操作すれば済むという考えなのかもしれないが、それなら操作ボタンも無くしてただの電池ボックスでいいじゃないかと言いたくなる。
そもそも、誤操作防止というだけならHOLDスイッチを付けてくれれば解決だったのではないかと思うが……。気になる点はあるが、形状から来る取り回しの良さは気に入った。今後ノイズキャンセル無しのヘッドセットタイプなどもぜひ出して欲しい。