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久しぶりの更新はデジタルガジェットネタからちょっとだけ離れて、最近とみに増えてきたオンラインストレージサービスについて、実際に使ったものを比べて考察してみる。
(1)MobileMe
アップルのクラウドサービスであるMobileMeには、iDiskというストレージサービスが.Mac時代から付いている。容量は20GB(ただしメールなどと共用)で、追加料金で拡張することも可能。WebDAVというプロトコルを使っており、Mac OS Xからのアクセスはローカルのディスクと同じような感覚で使えるのが特徴。ただし速度がかなり遅い。
アップルのクラウドサービスであるMobileMeには、iDiskというストレージサービスが.Mac時代から付いている。容量は20GB(ただしメールなどと共用)で、追加料金で拡張することも可能。WebDAVというプロトコルを使っており、Mac OS Xからのアクセスはローカルのディスクと同じような感覚で使えるのが特徴。ただし速度がかなり遅い。
(2)DropBox
共有に力点を置いたストレージサービス。無料アカウントでは2GBまで利用可能で、専用クライアントをインストールして利用するのが基本(iPhoneなどにも対応したWebインターフェースもある)。クライアントをインストールするとDropBoxフォルダが作られ、そこに入れたファイルは自動的にDropBoxのサーバと同期される。共有したい相手のアカウントを指定すると、相手のDropBoxフォルダ内に指定したフォルダが作られ、中身も自動的に同期されるようになっている。ネットに繋がってさえいれば意識することなく最新のファイルを利用することができる。速度もかなり速く使い勝手は良いものの、同期するという前提があるためオンラインのデータ量と同じだけローカルにディスクの空きが必要になるのが難点。
(3)ZumoDrive
現在ベータテスト中のオンラインストレージサービス。無料アカウントでは1GBまで使うことができる。DropBoxのように専用クライアントをインストールするのが前提だが、サーバにアップロードされたファイルはすべてローカルに同期されるのではなく、その都度ストリーミングでダウンロードされるためディスク容量を気にしなくて済むという利点がある(ローカルディスクはキャッシュとして機能する)。専用クライアントとiTunesの連携でZumoDriveサーバに置いてある音楽ファイルをローカルにあるかのように扱えたりもする。ネットブックなど容量の限られた環境でも、大量の音楽ファイルを持ち歩きたい場合などにはお勧め。ただしストリーミングである以上、あまり大きめのファイルには向いていない印象がある。
(4)Windows Live Sync
旧名FolderShareと呼ばれていたMicrosoftのオンラインストレージサービス…とはちょっと違う。専用クライアントとWebインターフェースの組み合わせによって、自分の複数のコンピュータ、あるいは指定した他のユーザーとP2Pでフォルダの中身を同期するというサービス。Live Sync自体は同期の仲立ちをするだけでサーバにデータを保管するわけではないので、1ファイル当たりの容量などには制限がないのが特徴。速度も他のサービスに比べて速く、設定もフォルダを指定する以外はとくにやることがないぐらいカンタン。また、Microsoftのサービスには珍しくMac用クライアントもきちんとあるところも良い。
個人的には、今後Live Syncにお世話になりそうな予感がする。ストレージ容量の拡張などを考えなくて済むこと、速度が出ること、Microsoftなのでサービスを止める心配が他に比べて少なそうなこと、などなど理由はいろいろあるが、何より「サーバにデータを預けない」ことがいちばんの利点だと思う。精神的な問題だけれど。