スキップしてメイン コンテンツに移動

Logicool Pebble Keys 2 K380sの簡易レビュー

広告をブロックしてスッキリする (2)Mac用プロキシ"GlimmerBlocker"を使って みる

おはようございます、モバ(@yubile)です。

iPhone 5、Nexus 7に加えて「BRAVELY DEFAULT – FLYING FAIRY」や「PROJECT X ZONE」の2本が明日届くとあって、遊ぶ時間がちっとも足りません。ちなみにiPod touchも配送待ち(オンラインApple Store予約組なので13日到着予定)ですが、正直このままだと積みゲーならぬ積みガジェットになりかねないなーと思ってたりします。

 

さて、今日のネタは広告ブロック第2弾。Macで動作するオープンソースの広告ブロック用プロキシ「GlimmerBlocker」についてです。なお、GlimmerBlockerにはプロキシとして任意のスクリプトを動作させたりなどの機能もあるようですが、ぼくは単純なブラックリスト&ホワイトリストとしての運用しかしていない初心者であることをあらかじめお断りしておきます。

GlimmerBlockerをインストールすると、システム環境設定にGlimmerBlockerパネルが現れる。スクリーンショット 2012 10 10 22 35 27

起動するとこんな感じ。動作がおかしくなった時は、チェックをオンオフすると復活することが多い。

スクリーンショット 2012 10 06 23 51 07

Filtersタブを開いてみる。ひとつひとつの処理(どのURLをブロックするか)をルールと呼び、そのルールをまとめたものをフィルターと呼んでいる。

フィルターはWebDAV経由で共有することもでき、誰かがそうして共有したフィルターを使わせてもらうこともできる(使っていないので詳細は分からないが)。名前の横に地球アイコンが付いているフィルターが共有のもので、デフォルトではオンだが、日本のサイトではあまり効果が無いのでオフにした。
また、Site enhancementsなどには広告ブロックではなく、Youtubeにダウンロードリンクを表示するなど利便性の高いルールが入っていたりする。JavaScriptが書けるならカスタマイズを楽しめるだろう。

ただし、最初にお断りした通り今回はあくまで広告のブラックリスト&ホワイトリストとしてだけ扱う。

スクリーンショット 2012 10 06 23 51 15

ルールとアクション一覧の下にある+ボタンを押すと新しいルールを作れる。スクリーンショット 2012 10 10 22 45 35

どのフィルターに入れるかを決め、ブロックするかホワイトリストに入れるか、あるいはスクリプトを動作させる(Modify requestやKeyword URL Expansionがそれに当たる) かを決め、URLを入力する。URLの入力は後述のSuspectsタブから選んでもいいし、ブラウザでブロックしたい広告のHTMLソースを表示させて探すという手もある。広告リンクと画像リンクのサーバが違う場合、広告はブロックされても画像が消えないこともあるため、ソースをチェックした方が確実ではある。

 

Suspectsタブには、GlimmerBlockerが「それらしい」と判断したURLがずらっと並ぶ。

スクリーンショット 2012 10 06 23 50 56

それらしいURLを見つけたら、選択して「Create filter rule…」を押すと、URLが入力された状態でルール設定ダイアログが立ち上がる。

Networkタブでは、プロキシサーバとしての動作を設定する。”Allow iPhones, iPods and other computers to use GlimmerBlocker on this Mac“にチェックを入れ、Proxy port numberに数字を入れると(デフォルトは8228)、同じローカルネットワーク内のマシンからプロキシサーバとして使えるようになる。

また、dolipoやプロバイダ指定のウィルススキャンサーバなどがある場合、下のSite-wide proxyから設定することで

インターネット>他のプロキシ>GlimmerBlocker

という二段構えにもできる。速度的にかなり不利になるが……。

スクリーンショット 2012 10 06 23 51 43

GlimmerBlockerを動作させているMacでは、127.0.0.1で接続する。システム環境設定>ネットワーク設定から「詳細…」ボタンを押し、「プロキシ」タブから設定する。うまく動作しないサイトがあったら、下の「プロキシ設定を使用しないホストとドメイン」にドメインを記入することで直接接続できるようになる。

スクリーンショット 2012 10 10 22 39 27

たとえばiOSの場合、設定>Wi-Fiから、使用するネットワークの横にある「>」を選んで詳細設定に入り、下の方にある「HTTPプロキシ」で設定すれば良い。

2012 10 11 01 41 33

プロキシ設定さえできればOSは問わない。ただし、残念ながら2.3 Gingerbread以前のAndroidはroot化しないとプロキシが使えない点だけは要注意。なお、3.2 Honeycombのデバイスは持っていないので分からないが、4.0 Ice Cream Sandwichと4.1 Jelly Beanではプロキシ設定が可能だ。

 

とりあえず手順をまとめると、

  1. Filtersタブで「俺ルール」を作る(SuspectタブもしくはブラウザでHTMLソースを表示して細かく調べていく)
  2. Networkタブでポート番号を決める。他のマシンからも使いたい場合は”Allow iPhones(以下略)”にチェックを入れる
  3. Setupタブで”Activate GlimmerBlocker”にチェックを入れ、端末側のプロキシ設定を行う

という流れだ。

 

GlimmerBlockerのメリットは、

  • ブロックしたい広告の設定が1台に集約できる
  • 広告以外に「アクセスさせたくないサイト」もブロック可能
  • iOSやAndroidで脱獄・root化などのリスクを冒す必要がない
  • スクリプト次第でより柔軟な運用が可能(実践していないのであくまで予想だが)

といったところ。

デメリットは、

  • 速度が落ちる
  • プロキシを動かすマシンは常に電源オンでなければならない
  • プロキシを通すと使えないサイトがある
  • モバイルに弱い

となるだろうか。

ちなみにモバイルをカバーする方法として、VPN越しにこのプロキシサーバを使うことも可能だ。
広告を読み込まないから軽くなる……と言いたいところだが、さすがに安物機材の適当なVPNだと、速度ロスもそれなりに大きい。回線速度しだいではなかなかイケるものの、トータルでは微妙な所だ。

 

今回はMac専用のGlimmerBlockerを取り上げたが、Windows向けにはProxomitronという強力なローカルプロキシ(広告ブロックではなくサイトカスタマイズに主眼を置いたもの)があり、日本語マニュアルやフィルターデータを配布しているユーザーがいるようだ。
ぼくは使ったことがないので評価はできないが、Windowsでモバイルする方はチェックしてみると良いかもしれない。

 

第3回は少し間を空けて(冒頭にも書いた通りiPod touchや3DSゲームなどいろいろ来るので)、Androidの広告ブロックツール「AdAway」を取り上げてみたいと思う。

このブログの人気の投稿

最近のパケット事情(または断捨離し損ねた通信契約の話)

こんにちは、モバ( @yubile )です。 かれこれ半年近く更新しなかったわけですが、今日もなんとなく生きています。 IIJmioを解約した のが昨年10月のこと。 その後ZenFone 7を衝動買いした結果、持ち歩くスマートフォンが現在4台です。 内訳はこんな感じになっています。 (1) iPhone XS Max(ソフトバンク:ウルトラギガモンスター+)=メイン (2) Zenfone 7(mineo:au回線 10GB通話付きプラン)=サブ (3) OPPO A5 2020(楽天モバイル)=モバイルルーター的用途 (4) Rakuten mini(DENT)=Edy、nanaco、WAON等 Google Pixel 3aも使っていたのですが、5台はさすがに多いのでしばらくお休みしてもらうことにしました。Android 12がリリースされたら真っ先にアップデートして試そうかなと思います。 ……本来のイメージはiPhoneとRakuten miniの2台持ちぐらいで済ませるつもりだったんですが、どうしてこうなった。 あと、Zenfone 7が楽天モバイルに完全対応してくれてれば、(2)と(3)は統合できたんですよねえ。アップデートお願いします>ASUSさま。 ちなみにRakuten miniに入れているDENTのeSIMは、いわゆる海外ローミング回線です。有効期間が365日と長い上に1GBが4.99ドルという、「とりあえず入れておくSIM」にピッタリのヤツです。ローミング先がドコモ回線なのでRakuten miniのロットに左右されますが、電子決済で通信が必要な場合に役立ちます……と言いたいのですが、問題もあります。いずれ別記事で。

ウォークマンNW-S760(32GB、スヌーピー刻印)レビュー・ハードウェア編

この秋に発表されたソニーのウォークマンは、”最高音質”を謳うAシリーズやAndroid搭載Zシリーズの注目度が高い。 ガジェット好きとしてはやっぱZかなあ、Android版iPod touchみたいな感じで使えるのかなあなどと考えていたのだが、気がついたらSシリーズを買っていた。理由はただひとつ。スヌーピーだからだ。 写真は純正クリアケースを装着後。背面の刻印は3種類(+ソニーストア実店舗限定のものが1つ)から選べる。 スピーカー付属モデルやBluetoothイヤホン( 以前の記事 で書いたMDR-NWBT10N)付属モデルもあるが、今回はウォークマン本体だけを購入。本当はスピーカー付属が欲しかったのだが、32GBの設定がない。今までの経験から言って8GBや16GBではすぐに足りなくなると踏んだため、19800円の32GBモデル(型番NW-S766)を注文した。ちなみに写真の通り、色はゴールド。 昔からスヌーピーものには目がない。「スヌーピーだから」という理由で、以前ラナが出していたiPod nanoのスヌーピー刻印モデルを予約購入した(第1世代、第2世代ともに)ぐらいだ。いくつかのオマケ付きとはいえ、たしか本体の倍近い価格だった。しかも容量が少ないモデルがベースだったため、すぐに使わなくなってしまった。 それに比べれば、今回のウォークマンは刻印と壁紙以外のオマケは無いものの値段が通常モデルと変わらないわけで、えらく良心的に感じる。 ひとつ気になるのは、刻印モデルの販売期間が終わったあとに修理に出すと、刻印が保証されないということ。せっかく3年ワイド保証に入ったのに、迂闊に修理に出せないというのは困ったものだ。まあ、壊れたら壊れたでオブジェとしてとっておく気まんまんなのだが。 そんなわけで、機能性能に惚れ込んで買ったわけではない分ちょっと冷静にレビューしてみよう。 見た目は正直なところ、iPod nano第5世代とよく似ている。クリックホイールでもないしボタン数も違うのだが、でもやっぱり雰囲気は近い。裏を返せばiPodユーザーにも違和感が少ないともいえるか。第5世代nanoより少し厚みがあることと、裏面の金属質感のおかげで取り落としにくそうなのは嬉しい。また、本体にストラップホールがあるのもiPod/iPhoneには無い利点だ。 前世代のS7...

FMV Comfort Keyboard KB800(FMV-KB800T)を買ってみた(簡易レビュー的メモ)

 こんばんは、モバ( @yubile )です。 正直、正直なところ、PCのキーボードはタイプライターと見紛うほどのカシィンカシィンと鳴るメカニカルキーボードが好きです。が、昨今は自宅でも出先でも静かにやりたいことがとても多く、もはや時代の流れには抗えません。 そんなわけで半ば衝動買いしたのが、富士通の FMV Comfort Keyboard KB800 です。この記事を書いている今、Amazonには入荷しておらず、メーカーのオンラインショップでも品切れ中のようです。 ちなみに私は、近所のケーズデンキに1台残っていたのを運良く衝動買いできました(?)。直前に同じケーズデンキで Logicool K380s を買ったばかりだった(でもって、そちらはそちらでとても良かった)んですけどね……。 ファーストインプレッションとしては、 テンキーを含むフルキーボードとしてはコンパクトで良い キートップは小さめに感じるが小さすぎもしない絶妙な大きさ キーストロークは見た目より深いが軽いタッチでも反応する 総じてタイピングが気持ちいい Bluetoothに加えてUSBドングルも使えるので、有線キーボードが必要な部分をカバーできるのが便利 カラバリがあったら欲しい といったところ。今のところちょうどいいケースがなくてモバイルしづらいことを除けば、けっこう気に入っています。