面倒だけどやるしかない! Gmail乗っ取り対策に「2段階認証」

こんばんは、モバ(@yubile、G+はこちら)です。

2012年も残すところあと僅かとなりました。たぶんこれが今年最後の更新だと思いますが、2013年もマイペースにあれこれやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、クリスマス頃からGmailの乗っ取り被害が多発しているようです。今のところ目に見える被害はスパムを勝手に送信する「だけ」ですが、アカウントを握られてしまうと、当然ながらアドレス帳など様々な情報までも握られてしまいます。さらには、メール内容から登録している他のサービスも知られ、もしもそのサービスとGmailのパスワードが同じだったら……目も当てられない状況になります。

こういったトラブルを防ぐには複雑なパスワードを使うことももちろんですが、加えて「2段階認証」という手段も用意されています。ログイン時にパスワードだけでなく、他の端末(携帯電話など)に表示されたパスキーを入力しないとログインできないという仕組みです。つまり、パスワードを知られても他の端末を持っていなければログインできないというわけです。

 

Googleにログイン済みであれば、Googleアカウントからセキュリティ>2段階認証プロセス>編集、でオンオフすることができます。

基本は携帯メールアドレスにキーが送られてきます(残念ながら日本ではSMS宛が設定できません)が、Android/iOS/BlackBerryには認証用コードを表示させるためのアプリがあり、ちょっとサイバーな感じがして楽しいかもしれません。携帯メール、モバイルアプリの他に紙に印刷して持ち歩くためのコードも発行できるので、複数の手段を確保しておくと万が一の時に役立ちそうです。また、非対応のアプリやOSのために、アプリケーション固有パスワードという1回限りのパスワードを生成できるようになっています。

 

でも、まあはっきり言って面倒です。というか面倒でした。

特にぼくの場合、普段使っているMacが3台あり、加えてiPhone 5、第5世代iPod touch、第3世代iPad、Nexus 7、Sony Tablet P、SH-03C、Xperia rayと合計10台。利用しているGmailアカウントは9つ。デバイスによって設定してあるアカウントが違うので全ての組み合わせを試す必要はありませんが、それでもかなり大変でした。

たとえばMac OSやiOSのMail.appは2段階認証に非対応なので、アプリケーション固有パスワードを生成し、メール/連絡先/カレンダーの設定からパスワードを設定し直さなくてはなりません。Androidもバージョンが古いと対応していないようで、Android 2.2のSH-03Cもやはり2段階認証非対応でした。

 

 

アカウント乗っ取りの怖さを理解してもらい、さらにこの面倒な対策手順を初心者にやらせるのは、正直かなりハードルが高いと思います……。

ですが、GoogleアカウントはほとんどのAndroidスマートフォンで必須(らくらくスマートフォンはその限りではないそうですが)ですし、購入時にショップ店頭でアカウントを作らされると聞きますから、スマートフォンが普及し始めてGmailアカウント持ちの人は相当な勢いで増えているはずです。

面倒でもこういうことに疎い家族や友人にはきちんと啓蒙しなくては、と思いました。

nasneからソニタブPにおでかけ転送! Sony Tablet P Android 4.0.3 release5aアップデート

こんばんは、モバ(@yubile)です。

NUboard + shot noteのためにホワイトボードマーカーを買ったのですが、B5サイズで使うのにはちょっと太すぎたかもと思い始めました。付属の黒と赤以外の色を使いたい! というだけで先走ったことを少し反省。とはいえ、ササッと書いて写真撮って消すなら実はちょうどいいかもしれませんので、とりあえず使ってみることにします。

 

さて、今日のネタは今日リリースされたSony Tablet Pのアップデートについて。もうアップデートなどしないだろうと思っていたので正直すこし驚きました。しかも「どうせ単なるセキュリティアップデートだろ?」と思っていたら、標準アプリの変更や新機能の追加などいろいろ盛り込まれていて二度ビックリ。

内容についてはこちらこちらをご覧いただくとして、Sony Tablet Pの3Gモデルユーザーとしてアップデートの感想をまとめてみます。

 


 

今回のアップデートで良い! と感じたのは三つ。

(1)nasneからのワイヤレスおでかけ転送

(2)日本語手書き入力対応

(3)スモールアプリの追加とウィジェットのスモールアプリ化

 

 

(1)nasneからのワイヤレスおでかけ転送

nasneしか持っていないのでこう書いたが、もちろんソニー製Blu-rayレコーダとも連携する。

やり方はこちら(Xperia Tablet用だが)に書いてある通り、「ムービー」を起動→Devicesを選択→使いたいnasneを選ぶ→転送したい動画を長押しするとダウンロードするか否か訊かれる(短くタップするとストリーミングで再生)。それなりに簡単だ。少なくとも録画番組をタブレットで持ち出したい、などと考えるような人なら難しくない。Blu-rayレコーダの場合は設定が必要なようだが、nasneは普通にセットアップしておけば特に設定の変更は要らないはずだ。

試しに転送してみた55分の番組(900MB)は、自宅LANでは15分ほどで転送できた。ファイルサイズから計算して2Mbps程度のビットレートと思われるが、Pでは上画面だけで観ることになるので、その限りにおいては十分なクオリティだ。当たり前かもしれないがローカルのファイルなのでネットワーク越しより何もかも速い。

ダビング10のおかげで10回しか転送できないのは鬱陶しいことこの上ないが、今後おでかけ転送で使いたい機器が増えるとしてもせいぜいPS Vitaぐらいだろうし、どのみちnasneでは保存しておきたいような番組は録らないので個人的には問題ない。

この分だとPで録画を消化する機会がかなり増えそうだ。ケチって16GBのmicroSDHCにしてしまったが、32GBに交換したくなってきた。

 

(2)日本語手書き入力対応

標準キーボードに「手書き入力」が追加されたのでさっそく試してみた。認識率は意外と(というと失礼かもしれないが)高く、MetaMoJiの「mazec」に近いレベルだ。ただmazecの交ぜ書きとは変換が少し違うようで(例:「認しきりつ」と手書きすると「認式率」となってしまう。mazecなら「認識率」が候補に出る)、書きたかった単語を予測してくれるという点ではmazecには及ばない。

ひとつmazecより良いと思うのは、認識範囲の微調整をする場合(「に」が「し」+「こ」と認識された時など)だ。標準キーボードは認識したエリアの間に+マークが表示され、タップすると二つのエリアが合体するようになっている。mazecは指でドラッグして細かく範囲を動かせるが、ぼくは不器用なのでボタン1つで済む方が楽だ。もっとも、あまりに認識されないなら結局は書き直した方が速いので、どちらも大して変わらないという見方もできるのだが。

Sony Tablet Pは二画面の関係で標準キーボードでないと面倒なことも多く、標準キーボードが進歩したのは素直に嬉しい。……まあ、普段はカスタマイズしたATOKを使いますけどね。

 

(3)スモールアプリの追加とウィジェットのスモールアプリ化

スモールアプリというのはソニーの独自機能で、前面には1アプリしか出られないAndroidに小さな機能を持ったウィジェットを表示させるものだ。かつてのMacやPalmでDA(デスクアクセサリー)と呼ばれていたものに近い。何かアプリを起動している時にブラウザを呼び出して検索したりできるのは非常に便利だ。

Pでは4.0アップデートの際に追加されたものの、ソニーがサードパーティ向けに出したSDK(これを利用するとGoogle Playで配布できるスモールアプリが作れる)もリリース当初Pには非対応だったりしたため、ブラウザと計算機しかなく使い途が限られていた(ちなみにSシリーズにはリモコンアプリがあるのでもう少しマシだったらしい)。

今回のアップデートでタイマーとレコーダーが追加された他、ようやくこのSDKに対応したため、ソニタブッター for Small AppMini Camera for Small Appなどもインストールして使えるようになった。

さらに加えて、ウィジェットをスモールアプリとして表示できるようになったのはとても大きい。これでウィジェットがあるアプリはすべてスモールアプリ対応とも言えるようになった。まあ、フィード表示なんかは小さすぎて読めなかったり、大きくすると(スモールアプリはサイズ可変が基本だ)意味がなかったりするので、すべてがジャストフィットというわけではないのだが、一気に選択肢が広がったのは確かだ。

 

 

 

まとめ

今回のアップデートは思ったより盛りだくさんだ。アプリは追加されただけでなく、削除されたり他のアプリに統合されたものもあるので、Androidのバージョンが変わらない割には変化は大きい。

<

p style=”font-size: 19px;”>ただ、追加された機能はだいたい便利なので、root化など特別な事情がない限りはやっておいた方が良いと感じた。

マグネチック・アーマチュアって何さ? "TDK CLEF-MA TH-ECMA600BK"レビュー

こんにちは、モバ(@yubile)です。

SoftBankのテザリングオプションを申し込み、さらにIIJmioのウェルカムパックをまた買ってきた(ライトスタートプランに切り替えるため)のですが……最近ちょっとIIJmioの速度が落ちているようで、まだ登録せずに置いてあります。

 

さて、今日はヘッドホンネタ。マグネチック・アーマチュアドライバという馴染みのない機構を搭載したTDKのイヤホン、CLEF-MA TH-ECMA600BKです。イヤホンとしては馴染みがないですが、警察無線などで実績があり、騒音下でも音が聴こえやすいのが特長とのことです。予約購入しました。

 全

結論から言えば、使い勝手の面で2、3細かいことが気になる他は、悪くないと思います。ジョギングやウォーキングで使いたいなら(理由は後述)試聴してみることをお勧めします。

ちなみに接続した機器はiPod touch第5世代、アンプなどは使わずヘッドホン端子に直接繋いでいます。
また、レビューで主に聴いた曲はMay’nの「Chase The World」「Mr. Super Future Star」です(普段聴く曲ということで)。どちらも割と激しい曲で女性ボーカルです。静かな曲やクラシックなどについてはあまりアテにならないことをお断りしておきます。

 

音質はバランスド・アーマチュア(BA)型とダイナミック(D)型の中間という印象。BAより低音が出ていてDより高音が出ています。まあ裏を返せばBAより高音が弱くてDほど低音が出ていないとも言えますし、ボーカルが聴き取りやすい(警察無線というワードを頭に入れてから聴き始めたせいかもしれませんが)ので「カマボコ型」というやつでしょうか。ただ、”Meat On The Table”(WWEのRybackのテーマ曲です)を聴いてみたところ、ボーカルが妙にキンキンして聴こえるなど、ちょっとクセがあるようです。

 

遮音性は特に良いわけではない(ER-4シリーズやSHURE SE215を最高レベルと考えれば)のですが、その割に音楽はちゃんと聴こえます。これは確かに宣伝通り。ただ、音漏れ防止に関してもあまり良くないのが難点。いくら騒音下でちゃんと聴こえるといっても限度があるわけで、電車やバスで聴く音量だとちょっとまずそうな予感がして試せていません。

 

プラグはL字でコードの長さは1.1m、と最近のこの手のイヤホンでは標準的ですが、被覆が編んである素材のため手触りは良好、見た感じ耐久性も高そうです。タッチノイズは決して大きくはないものの多少あります。むりやりSHURE掛けすれば気にならなくなるレベルでしょう(とはいえ、以前も書いたようにぼくはタッチノイズをく気にしない人間なので参考程度にどうぞ)。

 

イヤーピースは白い半透明シリコンのものが3サイズ付属しています。純正の交換品が出ていなさそうなのがちょっと気になるところです。
ちなみにサイズ的にはUE100のピースとほぼ同じぐらいで、手元にあったUE100CRの赤いイヤーピースを流用できています。ソニーやオーテクの標準的なイヤーピースだと、入るには入りますが開口部が小さいので音が少し変わってしまいました。もしコンプライを使うなら、Tx400もしくは500あたりがちょうどいいところでしょうか。

 

売りのひとつであるイヤーホルダー機構は、Atomic Floyd TwistJaxのようにぐるぐる回転するというわけではなく、思っていたより可動範囲は狭いですが、それがむしろ耳の中で支えになって安定している感じです。遮音性や音漏れ防止のことも合わせて考えると、ジョギングやウォーキングなどで役立ちそうです。

 

 

結論は、「初物にしては悪くない」「ケーブルやギミックは快適」「音漏れは割と注意」「通勤・通学よりもエクササイズ向き?」です。

iPhone 5のテザリングを申し込むべきか悩……む?

おはようございます、モバ(@yubile)です。選挙権を得て以来かならず投票に参加してきたのですが、今回の選挙は初めて期日前投票をしました。ついでに初めて出口調査なるものに出会いました。ほんとにやってるんだー、などと失礼なことを考えてしまいました。

 

さて、今日はタイトル通り、iPhone 5のテザリングについてです。SoftBankのiPhoneやAndroid機ユーザー待望のテザリングが12月15日(つまり今日)開始されました。さっそくスピードテストなどされている方もおられるようで、ヘビーユーザーの関心の高さがうかがえます。

ただ、iPhone 5の場合ひとつ悩ましいのが「テザリングを申し込むとパケット通信に制限が掛かる」こと(※1)。具体的には月に7GBまで、それ以上は128kbpsに速度制限されます。2GBあたり2,625円を払って解除することはできますが、リミットがあることには変わりありません。

iPhone 5では「パケットし放題フラット for 4G LTE」に「4G LTE定額プログラム」を組み合わせれば、この7GB制限がありません(ただし、3日で1GBを超えると通信制御されるのはどちらのプランでも同じとのこと)。「し放題」と言いながら制限があるのは正直どうなんだろうと思いますが(※2)

※1 脱獄が可能になればオプション変更なしにテザリングできるでしょう。が、テザリングオプションそのものがなかった頃はともかく、ちゃんと登場した以上、それをやるのは明確にアウトだと思います。

※2 そう考えると、通信量に関して制限のないWiMAXは素晴らしいですね。旗振り役だったIntelに見捨てられつつある感じなのが気になりますが……。

 

でも実は、ぼくが悩んでいるのはそのこととはちょっと違います。というのは、今の通信量から見て、たぶん7GBもあれば十分だろうと思うからです。Wi-Fiが使えるところが生活圏に意外と多く、IIJmioの1GBクーポンを使い切れない時があるぐらいなので……。

問題は要するに、IIJmioのドコモLTEを切って、iPhone一本に絞れるか? ということです。

2chなどでは遅いだの繋がらないだの言われるドコモのXiですが、少なくともぼくの生活圏で繋がらなくて困ったことはありません(LTEの割に遅いな、と感じることはありますが)。災害時を考えると複数社の回線を持っておきたいところです。通話はどのみち制限されるでしょうから、パケット通信さえできれば十分です。

しかし普段のことを考えると、iPhoneでテザリングできるならば、SIM3枚+1GBクーポンで2,940円/月のファミリーシェア1GBプランを維持する理由があまりないのではないかとも思うわけです。3枚のSIMのうち、まともに使っているのはL-04Dに挿している1枚だけで、他(SH-03CとSony Tablet P)は単に「いちおうSIM挿しておけばルーター忘れても外で使えるよね」程度の感覚なので、無ければ無いでも何とかなります(というか、そういうケースでこそiPhoneでテザリングを使えばいいわけですよね)。

 

と、ここまで考えてからふとIIJmioを見てみると、「ライトスタートプラン」という新しいプランが12月から始まっていました。

SIM1枚+1GBクーポンで1,974円/月。3日あたり通信量による縛りが120MBと他のプラン(366MB)に比べてきついですが、そもそも1GB/月を超えることはまれなので気にする必要はなさそうです。それでいて月1,000円ほど安くなるわけですから、検討の価値はあります(※3)。

※3 ちなみに、ぼくが考えるIIJmioの長所は「クーポン使用中は3日あたり通信量の制限がない」「128kbps制限時も、実測はもう少し速い」「050Plusなどで利用するポートが今のところ塞がれていない」という三点です。これまで使ったサービスと比較すると、BIGLOBE 3Gは3日あたり366MB制限あり、DTI ServersMan SIMはスペックより実測が少し下回る、b-mobileは定額プランだとVoIPが使えない、とそれぞれ気になる点がありました。

 

切り替えの手間や事務手数料も掛かるのでそんなすぐに乗り換えるのはどうだろう? とも思うのですが、このIIJmioの新プランならうまい妥協点になってくれそうです。というわけで気持ちはテザリングを使い始める方に傾きつつあり、記事タイトルに反して悩みが解決してしまったかもしれません。

<

p style=”font-size: 20px;”>

WiFi対応したSoftBankメールアプリをXperia rayで使おうとした件。

こんばんは、モバ(@yubile)です。

Sony Tablet Pのroot化を昨日今日とがんばってみたのですが、どうしてもうまく行きません。ファクトリーリセット→Googleアカウント入力→root化作業までを数え切れないほど繰り返した結果、1Passwordがランダム生成した複雑で長いパスワードを暗唱できるようになってしまいました。まあ、懲りずにまたそのうちテレビが退屈になった時にでもチャレンジしようと思います。

 

さて、今日のネタはSoftBank純正のメールアプリ「SoftBankメール(Google Playが開きます)」について。

普段、プリモバイルSIMは002Pに入れて使っているのですが(バッテリーが保つ、二つ折りの方が通話時に手への収まりが良い、などの理由です)、たまにSIMアンロックなXperia rayの小ささが恋しくなって、時々そちらにSIMを入れる時があります。

そうなると当然、S!メールもXperiaで使いたくなるのですが、特にトリッキーなことをせずとも、プリモバイルSIM入りのXperia rayにはごく普通にSoftBankメールアプリをインストールすることができます。002PのSDカードにメールデータをエクスポートし、Xperia rayにコピーすればメールデータもあっさり移行できます(サブフォルダや自動振り分け設定は移行できないのでやり直しですが)。

で、久しぶりにXperia rayを使おうと電源を入れたら、SoftBankメールがアップデートしてWi-FiでのS!メールに対応したとのこと。アプリを起動してみるとさっそくWi-Fi設定をするかどうか訊かれたので、試しにOKしてみたら……見事に失敗

まあ、プリモバイルの場合、Wi-Fiのメリットといえば300KB制限ギリギリの画像を送るのが速くなるぐらいですから、あまり期待はしていませんでした。そもそもプリモバイルはパケット料うんぬんと関係なくメールし放題なのと、画像などを送る時はiPhoneを使うからです。

 

問題は、Wi-Fi環境下でSoftBankメールを立ち上げると、毎回Wi-Fi送受信設定をするか訊かれるということです。訊かれるんだからということで3回試してみましたが、もちろん無理でした。

そして、前述の通りWi-Fiができないのはまったく構わないのですが、今のところWi-Fi送受信設定そのものをオフにするオプションがないらしいのが困りました。

Xperia rayはメモリに余裕がないので、他のアプリを立ち上げるとまず間違いなくSoftBankメールは終了します。つまりメールを見ようと思った途端に毎回同じパターンを踏むことになるわけです。

さすがに鬱陶しいので、Titanium Backupで一つ前のバージョン(ちなみにSoftBankメールの最新バージョンは機種によって異なります。Xperia rayに入ったのはver.2.6でした)に戻し、Google Playで「自動更新」をオフにしました。

 

そんなわけで、今のところプリモバイルSIMを入れたXperia rayでWi-Fi経由のS!メール送受信は不可能、というのが結論です。

PQI Air CardとTAXAN MeoBankSDをとりあえず使ってみた!

おはようございます、モバ(@yubile)です。前回の記事で書いた通り、Air CardとMeoBankSDが届いたので第一印象などまとめてみます。

ひと言でまとめると、PQI Air CardはSDカード型ファイルサーバ、MeoBankSDはストレージ共有機能付き超小型ルータといったところです。SDカード内の画像を見るという目的では似たようなもので、カメラの電源を使うAir Cardか、内蔵バッテリ(もしくはUSB電源)を使うMeoBankか、です。無線LAN付きSDカードと言えばEye-Fiが真っ先に思い浮かびますが、Eye-Fiにはサーバ機能はありません。母艦もしくはEye-Fiサーバへのアップロードが基本なので、これら2製品とはちょっとコンセプトが異なります。

 

セットアップ中にちょっと困ったのが、どちらもMACアドレスが分からなかったこと。それ自体をサーバとして接続する時はいいのですが、自宅のLANに組み入れた時に設定画面はどのIPだ!? とひとしきり迷いました(我が家のルータは何だかんだで30台分ぐらいのIPアドレスを割り当てています)。

Air Cardは専用iOSアプリからいろいろ設定できるのは便利ですが、肝心のそのアプリがイマイチ不安定です。落ちたり止まったり同じ画像のサムネイルが10枚ぐらいダブって表示されたり。AirPictという非公式アプリの存在を知り(参考:ひとりぶろぐ » PQI Air Cardが見違えるほど使いやすく!代替アプリAirPict for PQI Air Cardが登場)とりあえず購入してみたのですが、どうも設定が不味いらしくまだAirPictではうまく行っていません。

というわけでまだ使いこなせていませんが、上記ブログのmoyashi(@hitoriblog)さんもおっしゃっているように、microSD差し替えという構造ゆえに速度や容量が自由自在というメリットは素晴らしいと思います。まあ、ぼくの場合は主力カメラがQとK-7なので、UHS-Iなカードでも持て余し気味なのですが。

あと、Eye-Fiも同じなのですが通信中はバッテリーをかなり食います。基本的にバッテリーが弱いQにはなかなか辛いものがあります。

 

MeoBankSDの設定はブラウザで行えるのですが、英語UIしかありません。凝ったことをせずともいきなり使い始められるのですが、ルータ機能を備えていることから少なくとも無線LANの暗号化だけはやっておくべきなわけで、初心者お断り! な雰囲気満載の設定画面はちょっと不親切かなと思います。まあ、本当の初心者が買うような製品とも思えないですが。

専用アプリでのデータのやり取りはまあまあ快適です。「Wi-Fiリピーター」を設定するとMeoBankSDを経由してインターネット接続ができるようになるため、WiMAXや4GのモバイルルータとMeoBankSDを繋ぐように設定しておけば、iPod touchなどでいちいちWi-Fi接続を切り替えずに済みます。ただルータとしての速さはさほどでもないようで、直にモバイルルータ(L-04D)と繋いだ場合に比べてブラウジングがちょっと引っかかる感じがしました。

ちなみに有線LANポートを備えているので、超小型ルータとしてホテルの部屋などで使うのにも便利そうです。

ポータブル用途っぽいわりにバッテリがもたないのが少々気になりますが、モバイルバッテリーで充電&給電可能なようなので何とかなるでしょう。しばらくL-04Dとセットで持ち歩いてみようと思います。

 

というわけで、今のところはMeoBankSDの方が活用の道筋が見えている気がします。

非自炊的電子書籍生活・BookLive!編「自炊お断り!」な専用端末Lideoを買って みた!

2012 12 10 17 34 52

こんばんは、モバ(@yubile)です。

PQIのAir Cardと、

加賀ハイテックのTAXAN MeoBank SD

という、目的の被りそうなアイテムを同時に注文しちゃいました。届いたらレビューを書くつもりです。

 

さて、今日のネタは電子書籍サービスBookLive!の専用端末「Lideo(リディオ)」です。Sony Reader(PRS-650)、楽天Kobo touch、Amazon Kindle Paperwhite 3Gと来て電子ペーパー4台目、電子書籍端末という意味ではSH-07Cもあるので5台目です。iPadとNexus 7とSony Tablet Pだって電子書籍を読むのに使ってます。いやはや。iPad miniを買ってアプリ使い分けた方がよっぽどラクじゃねえの? とか自分に囁きたくなります。

そんなLideoですが、先に結論を言っちゃいますと「WiMAXで本を買うの意外と快適」「凸版明朝&ゴシックが割と綺麗」「足りないものは解像度とフロントライトとまともな同期機能」「BookLive!&Lideoしか使わないならアリかな」「自炊派の方は選択肢たり得ません」といったところ。

では行ってみましょう。なお、前述の他サービスや端末との細かい比較についてはInternet Watchのこちらの記事をどうぞ。

Lideoハードウェアと初期セットアップについて 

Lideoは「読書好きだが電子機器やインターネットには疎い」という層に向けて作られた端末だ。

だからボタン類は「本棚」「書店」「メニュー」「戻る」「文字」そして「電源」と、すべてに日本語表記がしてあったり、“利用を開始するにあたってBookLive!のウェブサービスのアカウントなどは不要で、Lideoの電源投入後に誕生日、性別、パスワードを設定するだけで初期設定が完了する。メールアドレスさえも登録する必要がない”“インターネット要らず”の電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo」発売 -INTERNET Watchより)のが特長だ。

ぼくの場合はもともとiPadとNexus 7でBookLiveを利用していたので、そのアカウントを入力してアクティベーションした。この場合、BookLiveに登録した他の端末としおりや本棚の同期ができるし(ただし後述するが残念な同期機能だ)、登録済みのクレジットカードで決済ができるようになる。ちなみにクレジットカードがなくても使えるよう、プリペイドカードの販売も始まったようだ。

初期セットアップについては、言うだけあって迷わず進むことができた。KindleやKoboのように無線LAN設定は初期セットアップでは要求されない。WiMAXがあるからさほど必要ないというのもあるし、やはりターゲット層の関係でそういうことをさせないようにしているのだろう。

ハードウェアとしては、WiMAXを搭載している割には手持ちの他の端末とあまり変わらないサイズなのが良い。Kindle Paperwhite用のケース(Timbuk2 フリップスタージャケットカバー)もそのまま使えた。

ただ、Kindle Paperwhiteの解像度とフロントライトに慣れてしまうとやはりショボい。スペックアップしたところでターゲット層のユーザーを惑わせる機能ではないと思うので、次期モデルではぜひ何とかして欲しい。

 

本棚、ビューア、ストア、同期について

本棚やストアでタッチする画面上のボタンや項目名なども、本体ボタンと同じく日本語を多用し、しかも大きめのフォントで作られている。可能な限り見やすく分かりやすくしようという意図が感じられる。検索ワードを入力するキーボードも五十音タイプになっているのはなかなか徹底している。

書籍ビューアについては、凸版明朝&ゴシックが綺麗だ。紙の書籍でもよく見かけるフォントなので安心感がある。文字サイズが5段階しかないのはちょっと少ないか。採用している電子ペーパーの解像度を考えるとあまり増やせないのかもしれないが。

ページめくりはハードウェアボタンがないため、スワイプもしくはタップで行う。いちばん長く使っているPRS-650のページめくりボタンに慣れているせいで、実は割とボタンが欲しかったりするのだが、ないものはしょうがない。このあたりは好みや設計思想の問題だろう。

電子ペーパーに付き物のリフレッシュ間隔は設定などができないようだが、個人的には毎回リフレッシュだろうとぜんぜん気にしていないので省略する。ちなみに電子ペーパーとは関係ない、機器としての操作に対する反応はPRS-650よりはずいぶん速い。それでもKindleに比べると遅いが。

 

ストアは本棚と同じく大きめなフォントで表示されるため、サムネイル状態だと文字数が少なくて本のタイトルが分かりにくいのがちょっと残念。ただ、Kindleにはない「シリーズまとめ買い」があるのは便利だ。

購入時は1-clickとは行かずパスワード入力を求められる(入力後しばらくは記憶されているようだが)。Kindleに比べてまどろっこしい気はするものの、「慣れていない人」を相手にするのなら毎回パスワードを求めるぐらいは仕方ないところか。

 

さて、実はLideoについていちばん期待していたのは「同期」だった。というのはKindleで(何度も引き合いに出して申し訳ない)読み進めたところを同期してくれる機能が非常に便利だったからだ。

ところが、実は同期できるかどうかは本によるらしいと分かってガッカリした。たとえば「氷菓」(原作小説)のページを見ると、「※こちらの作品は、Android端末及びLideo端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません」という但し書きが付いている。検証していないのだが、iOSデバイス同士、あるいはAndroidデバイス同士、Lideo同士などであればたぶん同期できるのだろう。

……だが正直、これに関してはかなり意味が分からない。そもそもこの手の同期は「デバイスが違っても続きから読める」ということこそが売りなのであって、OSが違うから同期できませんというのはあまりに無責任ではなかろうか。

いちおうフォローしておくと、単一デバイスしか使わない人には何の問題もない。そしてLideoのターゲット層はそんな人だと思われるのであまり問題にもならないのかもしれない。

 

その他の気づいたことなど

ACアダプタがNECアクセステクニカのWiMAXモバイルルータAterm WM3600Rの付属品と同じ(端子、アダプタ形状、定格に至るまで丸ごと)ものだった。Lideoの本体はNEC製造なので不思議ではないのだが。

外部端子としてmicroUSBを備えるが、PCに接続してもストレージとして認識されず充電のみ行われる。よって自炊にはまったく使えないので注意。microSDにも非対応なので容量的にも自炊に使うのは難しい。

WiMAXはコミックを買うにも十分なスピードなので、無線LANを設定する必要を余り感じない。

検索画面でキーワードを入力する時、ネットワークで変換候補を探して予測変換しているようだ。入力を始めると著者名などがずらりと並ぶ。書籍検索に特化したIMEとでもいえばいいのだろうか。

スリープすると書店のお勧め本(ちなみに今は横山秀夫「64」だ)が表示され、電源ボタンを押してスリープを解除する代わりに、書店ボタンを長押しして購入画面に飛ぶこともできる。

 

 

まとめ

最初にもう結論を述べてしまったが、

(1)既に何台もデバイスを持っている、あるいはiPadなどでBookLiveを利用している、という人がわざわざ買うようなものではない。

(2)「裁断機とスキャナ持ってるし買った本は片っ端から刻んでスキャンします!」なんていう自炊派は検討する必要すらない。

(3)「電子書籍にちょっと興味はあるが電子機器は苦手でiPadやiPhoneなんかも持ってないし、インターネットもあんまり使えない」という人にはまあまあお勧めできる。

 

BookLive!は競合に比べて書籍数が多い(らしい)ので、解像度アップ&フロントライト搭載&同期機能改善が成し遂げられたなら、トータルでかなりお勧めな端末になるのだが。

6年ぶりのSHUREイヤホンに感心! SHURE SE215 Special Editionレビュー

2012 11 28 14 40 01

こんばんは、モバ(@yubile)です。

今日(2012/12/07)、東北から関東にかけて広い範囲で最大震度5弱の地震がありました。発生時はちょうど車に乗っていたのですが、工事現場のすぐ近くで一時停止していたため最初は地震と気づきませんでした。

あの3.11もそうでしたが、大きな地震は強度ももちろんですが揺れが長く続くのが恐ろしい。とりあえずライフラインになりうるiPhoneやガラケーはしっかり充電しておこうと思った次第です。あと、ワンセグがボタンひとつですぐ見られるガラケーの利便性を再確認しました。

 

さて、今日のネタは先日発売になったSHUREのイヤホンSE215のスペシャルエディション。無印とは外見の他に、音のチューニングも変えてあるんだとか。ちなみにスペシャルと言いながらも限定品というわけではないらしいです。ちょっと残念。

いちばんの比較対象であるべき無印SE215を持っていない上に、E2c以来およそ6年ぶりのSHUREイヤホン(ヘッドホンならSRH840以来なので2年ぶり)という浦島太郎状態ですが、よろしくお付き合いください。

 

簡単にまとめると

音質

遮音性が高いおかげで音楽への没入感は上々。低音のチューニングをしたというだけあってしっかり出ているが、耳にきつい感じのしない柔らかい音。HA-FX3XやMDR-XB90EXなどの低音を売りにしたイヤホンに比べると際立ったものではないが、iPod付属イヤホンなどから乗り換えると違いに驚きそうだ。

また、出力がそれなりに必要で、音漏れも少ないのでボリュームは多少大きめにした方が心地よいだろう。 

 

使い勝手

Special Editionのケーブルは116cmと、無印(162cm)に比べて短い。個人的には130cmぐらいがちょうど良いのだが、iPodで使う場合はリモコンを間に繋ぐ場合もあるし、何となればリケーブルという手もあるので、工夫で乗り切れる範囲か。

E2cに比べると耳にしっかり収まるようになったのがありがたいし、SHURE掛けする部分もクセがつけやすくなっており、同様の機構を採用しているソニーMDR-EX600より扱いやすいのは嬉しい。それでも普通のイヤホンより装着に一手間掛かるのは相変わらずだが。

タッチノイズはほとんどない(ただし、ぼくはタッチノイズ自体ほとんど気にしない質であることをお断りしておく)。

イヤーピースはフォームタイプとシリコンタイプが付属。デフォルトでフォームタイプが装着されているので、それが標準ということなのだろう。E2cのものに比べて穴が小さくなり(つまりノズルも細くなっている)、ワックスガード(耳垢防止用のフィルター)もなくなった。耳垢が気になる場合は、少々値が張るがコンプライのTx100あたりを買えば良さそうだ。

というわけで、きちんと装着できればかなりの没入感が得られ、非常に気持ちいい。

 

その他

まだ登場して間もないので、無印SE215との価格差が多少ある。両方の音を聴き比べたわけではないが、SE215に対するアップグレードではなくあくまで別チューニングということらしいので、本当は試聴して買うべきだろう。

 

 

まとめ

SHUREのイヤホンは音質もさることながら、遮音性の高さが長所だ。

遮音性の高いイヤホンは電車やバスなどで使いやすい。周りに迷惑が掛からないし、自分の耳にも優しい。外の音に邪魔されない分、音楽に没頭することができるため心地よい(反面、アナウンスを聞き逃す率も高いし、道を歩いている時などは危険を伴うのでお勧めできないのだが)。

9,980円(2012/12/07現在のAmazon新品価格)という価格は、SHUREイヤホンとその音が好きならコスパは悪くない。扱いやすさもかつてのE2cに比べてかなり進歩しており、時間の流れを感じさせた。

公共交通機関で音楽を楽しみたいというのであれば、無印もしくはこのスペシャルエディションどちらであれ、SE215は有力な選択肢だと思う。

Ankerの飲食店とな