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こんばんは、モバ(@yubile)です。
ついに待望のLollipopアップデートがXperia Z3 Tablet Compact(以下Z3TC)に降ってきましたので、ファーストインプレッションを。
なお、これまでのZ3TC関連記事はこちらです。
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Lollipopアップデート!
Xperiaのアップデート方法としては本体の「更新センター」もしくはPC Companion(MacならSony Bridge)経由がオフィシャルな方法です。今回は更新センターがアップデートを通知してくれたので、そのままOTAでやってみることにしました。
アップデート自体は特にトラブルなく完了し、Z3TCは無事Android 5.1.1になりました。
ビルド番号は数日前に始まった海外版Z3シリーズ向けの23.4.A.0.546より少し新しく、23.4.A.0.570となっています。海外版ではその前にAndroid 5.0.2ベースのビルドもありましたが、日本ではそれがスキップされて一気に最新になりました。
何が変わった?
ソニーのアップデート案内ページでも分かるとおり、システムフォントがこれまでのモトヤマルベリではなくなりました。PS Vitaのシステムフォントに似ているような。
「画面設定」に「手ぶくろモード」が追加されたり、高画質モードとして「X-Reality for mobile」の他に「ダイナミックモード」が加わりました。
既にXperia Z C6603で5.0.2ベースのLollipopを体験していますが、UIは似たようなモノです。もっと言えば、Nexusシリーズとの差も少ないです。言葉で表現しづらい「Xperiaっぽさ」が減ったような気はしますが、その辺はテーマ機能で補ってくれ、ということなのでしょう。
背景が白ベースになったため、通知領域に常駐するタイプのアプリは見づらくなりました。カスタマイズできるものは多少設定をいじる必要があります。
とはいえ、基本的に見た目が多少変わった程度で、ブラウザ使って電子書籍読んで動画を観る、みたいな用途ではさほど使用感が変わるわけでは無さそうです。
いくつか残念なことにも気づきました。
・LDAC対応なし(MDR-1ABTを接続してみたが、aptXとしか認識されず)
・Smart Lockで自動解除できる状態でもスワイプ動作が必要になり、フリップカバーとの連動性が悪くなった
・Wi-Fiモデルなのに、通知領域最上段やロック画面で「通信サービスはありません」と表示されるようになった
一つ目は密かに期待していただけに、とても残念です。海外の掲示板で「SoundEnhancement.apkにLDACの項目があった」という記述を目にしていたので、root化もしくはカスタムROMで機能を解放できるのかもしれませんが、普通に使うことはできないようです。
まあ、LDAC対応してたらソニーが案内ページで大々的に紹介するだろうしなあ……。
二つ目はセキュリティと利便性のトレードオフとでも言うべきもので、スワイプしなくてはならない代わりに強制ロック(「信頼できる場所」や「信頼できる端末」での自動解除を一時的に無効化する)が可能であるため、仕方のない部分はあります。が、SmartBandと接続してあればフリップカバーを開いてすぐ作業できる、という便利さを失ったのが痛いところ。
三つ目はもう何というか、セルラー通信機能は入ってないんだからいちいち出すなよと。通知領域では横に自動スクロールまでされるので、正直鬱陶しいです。
まとめ
今回のアップデートが来る前にXperifirmでファームウェアのFTFファイルをダウンロードしておいたので、その気になればflashtoolで元に戻ることはできます。
その上で今回のアップデートを見てみると、いくつか気に入らない点はありますし、動作速度やバッテリーの保ちはしばらく使ってみないと何とも言えません(アップグレード直後はだいたいいろいろ動いていて、動作も多少重たくなりバッテリーも減りやすい)から、もしかしたら1ヶ月後ぐらいに4.4.4に戻している可能性はあります。
ただ、5.0.2では動かないと報告があったTV sideviewや、なんとなく引っかかりそうな気がしていたdアニメストアなどのアプリが無事に動いたので、しばらくはこのまま使ってみてもいいかなと思います。