Mac miniとWindows 7とFriio。

 Mac miniをVista Ultimateで稼働し、Friioを繋いで録画したものをPS3で観ている、という話を少し前に書いたが、この環境をあえてWindows 7 Ultimateにアップグレードしてみることにした。RC版ではMedia CenterでFriioを対応TVチューナーとして認識したという話を聞いて、製品版でもそんなことが起きるのか確かめてみたかったというのが主な理由だ。

 まずは、何はともあれWindows 7のインストール。UltimateからUltimateなので、既存の環境を残したままアップグレードインストールができる。何も書くことがない、という感じのあっさりしたアップグレードだった。デバイスマネージャを見ても?マークになっているデバイスもなく、見た目は普通に動いている。
 
 というわけで、余勢を駆ってMedia Centerを起動してみたが……「TVチューナーが接続されていません」となった。残念。まあ、そもそもMedia Centerで使えたからどうだという話ではあるのだが。
 続いて本命(?)のFriioViewerを起動してみた。ところが、普通に観られると思いきや、チャンネル切り替え時にアプリが強制終了してしまった。ググってみると、どうもWindows 7で特有の問題らしい。というわけで、とりあえず7でも動作報告のあるTVTestに変えてみることにした。

 TVTestのインストール、設定とTVRockとの連携については、この記事この記事を参考にした。ポイントとしては
(1)TVTestではBonDriver_Friio_Wrapper.dllが必要。
(2)TVRockとの連携はTVRock DTVターゲットとして設定するので、FriioであってもFTune.batではなくDTune.batを使う。
(3)TVRockOnTVTestプラグインを忘れずに(←入れていなかったため連携が上手くいかず、しばらくハマった)
といったところ。
 mAgicAnimeはWindows 7でも変わらず起動しているし、TVRockとの連携も変わらず上手くいっているようなので、今回は特に手を付けていない。

 これで、Windows 7でも以前とほぼ変わらない録画環境が整った。Mac mini→NAS→PS3→PSPという何とも回りくどい方法だけど、録画した番組をエンコードすることなく、テレビやPCの前にいなくても消化できるというのはやはり便利だと思う。

Leopardではマジクマのフリック動作ができない?

 ここに写真をアップしたが、マジクマことAppleの新マウス“Magic Mouse”を買った。
 普段は右手にMX Revolution、左手にMarble Mouse(トラックボール)という体勢で使っていたのを、Magic Mouse1台に切り替えてみようと思っている。全然形状が違うので慣れるのがちょっと大変だが。

 感触は良いし使いやすいけどメンテが大変なMighty Mouseより便利そうではあるものの、普通のWindowsマシンではホイールすらない2ボタンマウスになってしまうのが人によっては残念かもしれない。

 ちなみにマジクマ導入後にドライバをインストールすることでマルチタッチ他が使えるようになるが、Leopardではフリック(環境設定では「慣性スクロール」と呼ばれる)が設定できない。Snow Leopardになると「スクロール」の設定に「慣性スクロール」の項目が現れる。今後アップデートがあるかどうかは分からないが、Leopardでマジクマを楽しむつもりの人は要注意。

iPod対応オーディオ機器、Panasonic MW-10をモニター購入。

 パナソニックの新しいオーディオ機器、MW-10のモニター販売に好奇心から応募してみた所、あっさり当選してしまった。
 いずれモニター用アンケートなりレポートを書く時のために、感想をつらつらとまとめてみる。

 メーカーサイトはこちら。
 MW-10/MW-7トップページ | ミニコンポ | Panasonic

 MW-10は簡単に言うと、FM/AMラジオ付きiPod対応SD/CDプレイヤー+9インチ液晶デジタルフォトフレーム(パナソニックは「マルチメディアオーディオシステム」としてミニコンポ内の1カテゴリーに入れている)。本体背面にDockが付いていて、iPodを載せることができる。Universal Dockに使うDockアダプタを流用できるようになっているので、どの機種でもだいたいそれなりに固定できる(だいたいというのは、Dockアダプタを固定できるようにはなっていないため)。

 対応したiPodはこのページにある通りで、2009年9月発売のtouch/nano/classicにも対応している。記載されていないのはiPhoneと、Dockコネクタを持たないShuffleシリーズだ。iPhoneはまだ試してはいないが、touchが使えるなら恐らく大丈夫だと思われる。ただ、背面のDockに差すとnanoなどは液晶部で完全に隠れてしまう寸法なことを考えると、iPhoneを差してもあまり便利ではない気がする。

 今回購入した本体色はブラック。パッと見、液晶テレビのミニチュアみたいな色とデザインだ。iPod内の動画(iPodで撮影した動画は除く)を再生する機能もあるので、知らなければ超小型テレビに見えるかもしれない。
 付属品はACアダプタ、FMアンテナ、リモコンの3つ。リモコンは大きめの文字が印刷された見やすいものだが、iPod/CD/SDそれぞれに再生/一時停止ボタンがあるのがちょっとややこしいかもしれない。

 さて、肝心の使用感についてだが、機能の割には操作に迷う所は少ない。最近のデジタル機器(特にパナソニックのもの)を扱ったことがあればそんなに迷わないと思う。恐らくこの機種を買う人はiPodを繋ぐと思うのだが、そのままiPodのメニューのような階層構造で表示される。リピートやランダム再生もボタン一つで切り替えられるので、iPodを差してすぐに音を鳴らす所までいけるだろう。

 音質については語れるほどの経験はないが、少なくともサイズの割に音量は出ていると思う。ただし、デフォルトのイコライザが「ヘビー」になっていて、かなりドンシャリ寄りの調節がしてあるのは小細工っぽくてあまり感心しない。かといって「フラット」は大人しすぎるので、「マニュアル」で高音や低音を好みにいじった方が(さほど自由度は高くないが)良さそうだ。ちなみに、定位とか音場を気にするような人にはお勧めできない、平面的な音だ。

 今、机の上において目の前で鳴らしながらこの記事を書いているのだが、目の前で聴くよりもちょっと離れた方がアラを感じなくて良い音に聴こえる。部屋の片隅やベッドサイドに置くインテリア的なオーディオだから、そういう調整がしてあるのかもしれない。

 もうひとつの目玉と思われる写真表示機能は、少々使いにくいと感じた。SDカードを差し込むと、そのままカード内の画像を見るか内蔵メモリーにコピーするかなどを選べるのだが、コピーを選んだ場合の動作が少々もっさりしている。1枚の画像を全画面表示するモードの時に、次の画像に切り替わるまでもちょっと遅い。自動で切り替わるスライドショーがメインだとしても、このあたりはちょっと残念だ。
 液晶の精細感は悪くない。デジタルフォトフレームとしては及第点。ただ、撮った青空の写真などでグラデーションがちょっと段々に見えるのと、光沢タイプなので映り込みもそれなりにあるのがちょっと残念(今回の記事に写真がないのは、準備なしにパパッと撮れそうになかったからだったりする……)。
 気になるのが、16:9液晶だということ。デジカメ画像はだいたい4:3か3:2なわけで、ちょっと左右がもったいない。画面の半分に時計やカレンダーを表示するモードがあるので、とりあえずそれを使っている。

 それと、iPod内の動画を見られる機能については、正直期待外れだった。640*480の動画も勝手に横に引き延ばされるし、静止画で感じるような精細感が皆無。この機能を目当てに買う人はそういないとは思うが、お勧めできない。
 ファームウェアアップデートが可能なように作られているみたいなので、できれば動画の画質や静止画の表示速度を改善するバージョンアップを望みたい。

<まとめ>
 価格は45000円前後。モニター販売のおかげで安く手に入ったからいいようなものの、普通に買うかと言われるとちょっと躊躇う。iPod対応スピーカーとデジタルフォトフレームを別々に買っても余裕がありそうな金額だからだ。
 ただ、あまりPCに強くない人には便利かもしれない。デジカメで写真を撮り、そのSDカードを差し込んで好きなCDを流しながら飾るというような使い方なら悪くない気がする。ぼくも、家族に使ってもらえる場所に置こうと思っている。

Mac miniとFriioで半自動録画しPS3で観る。

 以前もこの記事で書いたMac miniとFriioの録画サーバに、最近出た薄型PS3を買ったので、それを加えて視聴環境を整えてみた。PS3はFriioが吐き出す拡張子.tsの動画をそのまま再生することができる。容量は食うものの、特にエンコードやトランスコードの必要がないので録画直後に観られるのが便利。また、PSPのリモートプレイで寝転がりながら観られるのも良い。

 下準備は以下の通り。
(1)Boot CampでWindows Vista Ultimateを入れたMac mini(Early 2009)に録画テンポラリ用のUSB接続2.5インチHDD(※1)、スマートカードリーダ(※2)、Friioを繋ぐ。

(2)DLNA機能を持つNASを用意し(我が家ではアイ・オー・データのLANDisk Homeを使用中)、PS3から認識できることを確認しておく。

(3)Mac miniにFriio Viewer、TVRock、mAgicAnimeをインストールし、TVRockとmAgicAnimeはiEPGで連携させる。mAgicAnimeは定期的に番組をチェックする設定と、録画終了後にテンポラリのHDDからNASのフォルダに移動(この時番組情報でリネームしてくれる)するようにしておく。また、スタートアップアイテムにTVRockとmAgicAnimeを登録しておく。

※1 外付けHDDを利用するのは、録画という作業がHDDをけっこう酷使するらしいと聞いたので。また、NASに直接録画すると上手くいかないことが多いので、いったんローカルのディスクに録画する。
※2 スマートカードリーダはB-CASを差すのに使用。Friioはカードリーダ内蔵なのだが、我が家のMac miniでは認識しないことが多いためこの方が確実。

 あとはmAgicAnimeで観たい番組をセットしておくだけで、半自動で番組がNASにたまっていく。
 mAgicAnimeがTVRockに予約を入れる→TVRockがFriioViewerを起動して録画→終了後にmAgicAnimeがリネームしてNASのフォルダに移動→PS3のDLNAクライアント機能で視聴、という流れ。たまに時間情報が狂うせいかPS3が再生できないファイルを生成することがあるが、その場合はTMPGEnc MPEG EditorでCMカットついでにMPEGに変換してしまえば問題なし。
 PS3を無理に使わなくても、WindowsやMacからネットワークボリューム上のファイルをVLCで再生することもできるので、視聴する体勢に合わせていろいろ選べるのが便利。

 Mac miniはACアダプタ込みでもその辺のWindowsマシンより小型なので、録画&エンコード専用機としての役割を期待して購入した。
 最初に想定していたのはFriioで録画した番組をPSP用にエンコードすること(iPhoneやiPod touchよりもPSPの方が動画再生は扱いやすいと思う)で、実際TMPGEnc XPressでエンコードしてPSPで観たりしていた。Mac miniのマシンパワーは決して高くはないが、録画とエンコード以外させないマシンなので問題なかった。

 ところがPS3の登場で状況が一変し、エンコードはほぼ必要なくなった。また、最近PC用のBDドライブを買ったため、保存しておきたい番組はBlu-ray化しておくことができるようになり、時間をかけてH.264化する必要はますますなくなってしまった。エンコードはどうしても出先で観たい動画がある場合だけ、それも画質より速度を優先したエンコードを行うようになった。

 ともかく、3台の機器と3本のソフトウェアを連携させるのであまりスマートとは言えないが、ほぼ半自動でチェックした番組を観られるようになってとても楽しい。Mac miniも薄型PS3も動作音ひかえめなので、特に工夫せずともそこそこ静かなのもポイントだと思う。

NetWalkerのアップデート開始?

 twitterの#netwalkerタグを追っていたら、パッケージのアップデートが出ているというつぶやきを見た。さっそくアップデートマネージャを起動して確認してみたところ、たしかにFirefoxなどのアップデートがたくさん現れたのでさっそく適用し、念のため再起動。
 
 Ubuntuまだまだ勉強中の身には、正直なところ何が変わったのかはよく分からない。が、精神衛生上良いので良しとしよう。

Magic Mouseはもちろん注文しました。

 アップル – Magic Mouse – 世界初、マルチタッチ対応のMagic Mouse登場。

 マウスはロジクールかアップルかマイクロソフトと決めているのと、新しいものはとても気になるので、ニュースが発表になった段階で即注文。とはいえ注文した段階で出荷5-7日ということで、届くにはもう少し掛かりそう。
 ところで、ワイヤレスキーボードがひっそりアップデートして、価格が安くなっただけではなく電池が単三3本から2本に減ったらしいと聞いてこちらも気になっている。3本単位というのはエネループ使い回すのに何かと不便だったのでこれは大歓迎。そのうち今のワイヤレスキーボードの予備機として1枚確保しておこうか。

PSP goに関する追記。

 前回の記事を書いた後に気がついたこと、思ったことなど。

1.○が決定、×がキャンセルなのは日本仕様?
 友人から指摘を受けてちょっと調べてみたところ、初代プレイステーションの頃から少なくとも欧米では×が決定ボタンだったらしい。なので、11/1に発売される日本版PSP goは心配するまでもなく○ボタンが決定になるのだろう。
 ちなみに、こちらの記事によると「SELECT+START+△+□を押しながら電源を入れると○ボタンが決定になる」らしいのだが、手元のPSP goでは初期設定が起動するだけでボタンの入れ替えは出来なかった。

2.ゲームの「一時停止」について
 PSP goならではの機能として、プレイ中のゲーム状態を保存したままXMBに戻れる「一時停止」がある。エミュレーターで言う「フリーズ」と同じで、最近のDS版ドラクエで実装されている「中断」機能に近いものだと思えばいい。ゲーム内でのセーブをせずに状態をおいておけるのは、あればあったで便利だ。ちなみにこの機能で停止中のゲームがある場合、他のゲームを起動すると中止データは破棄されてしまう(もちろん警告は出る)。いろんなゲームを保存したまま、というわけにはいかない。

3.PSP go特有の細かい違い
(1)スライド式の液晶を閉じてコントローラ部を隠すと、初期設定では画面に大きなアナログ時計が浮かび上がる。クロスメディアバーと雰囲気が統一されていて、クレードルに乗せて置いておくことを想定したデザインだと思われる。時計モードの時にLとRを同時に押すとカレンダーに切り替わる。また、本体の設定を変えると、液晶を閉じた時にスリープさせることもできる。

(2)Bluetoothを搭載しているので、Bluetooth機器設定(PS3と同様のもの)があるのはもちろん、ネットワーク接続の設定にBluetoothモデムの項目がある(試していない、というより試せないのだが)。

(3)「セーブデータ管理」のアイコンがPSP-3000はメモリースティックだが、PSP goではフォルダになっている。

 ついでに、前回の記事の結論に補足。
 PSP goが売れる必要条件は「ダウンロードタイトルが充実すること」と書いたが、「ダウンロード独占タイトルが充実すること」という方が正しいと思う。

 PSPにカスタムファームウェアを適用してあれこれすると、手持ちのUMDをISO化してメモリースティックから起動することができる。そんな状況下で、たとえば5040円のUMD版を既に買った人が、3990円のDL版を買うだろうか? これはたとえば、CDを持っているのにiTunesで同じ曲のデータを買うようなものだ。普通、わざわざそんなことをしようとする人はいないだろう(ちなみにゲームアーカイブスはまた別だ。新品で初代PS用のゲームを入手できることはまずないし、一部タイトルを除けば価格もそれなりに手ごろだと思う)。

 この状況を変える手段としては、UMDからゲームデータを吸い出し、PSP goにインストールする手段を提供するという方法がある。特定のPSP goとひも付けたUSB接続の外付けUMDドライブを用意すれば不可能ではないだろう。ただ、UMDを想定して作られたゲームがフラッシュ上で上手く動かないなどがあり得るし、どんなにがんばってもクラックされるのが常なわけで、そもそもこんな売り方をソフトハウス側が了承するとは思えない。

 となればより建設的に、「ダウンロードでしか買えないおもしろいゲームをたくさん出す」という選択肢を選ぶしかないはずだ。さらに価格を抑えれば、少なくともカジュアルコピーは減る。正当な方法で手軽に安く手に入るなら、わざわざ面倒なことをしないでちゃんと買ってくれる。iTunes Storeの(日本ではともかく)アメリカでの成功(※)はそういうことではないのだろうか。

 とはいえ、ダウンロード独占タイトルが増えたからといってPSP goが売れることに直結はしない。なぜなら、PSP-3000とメモリースティックでもDLゲームは遊べるからだ。DLゲームしか遊べないPSP goを買う理由にはちょっと弱い。個人的には良い買い物だったと感じているが、あくまでそれはガジェットマニアとしてだ。人には「よく考えて買った方がいいよ」と言うだろう。

 PSP goが売れるかどうかは、ゲーム以外の部分と小型軽量がどこまで評価されるかで決まると思う。

※AppleはiPod touchをゲーム機として訴求し、イベントではPSPやニンテンドーDSと比較して「ソフトの種類が多く、価格が安く、入手しやすい」と主張していたが、今のApp Storeは飽和状態だ。音楽では成功したが、アプリでは検索性/一覧性の悪さから玉石混淆になってしまったこと、低価格化が進みすぎたことなどから、いわゆるアタリショックに近い状況にある。
 PlayStation StoreがiTunesのような種類と価格を実現するのは不可能だろうが、ゲームの質という点では(現時点の乏しいラインナップでも)iTunesよりもレベルが高い。そこを突いて差別化していくことはできそうなのだが。

海外版PSP goミニレビュー。

 三月兎に注文した海外版PSP goが届いたので、さっそく開封していろいろ遊んでみた。

 箱は開封直後に処分してしまったのだが、付属品はACアダプタ、電源コード、USBケーブル、Media goのインストールCDとDLゲームらしきクーポン。本体の裏書や、説明書類に英語とフランス語が併記されていることからして、このPSPはカナダ版だと思われる。
PSP go 付属品
 ちなみに、ビクターPICSIOと同じく、バッテリーは取り外し不可。ヘタったら修理扱いで交換ということになる(つまり、SCEJが責任をとれないこのPSP goは自分でバラすか諦めるかの2択だ)。
 また、技適マークがないためワイヤレス関係の機能を使うと電波法違反になる。PSPなら海外版でも大丈夫かと思ったが、少なくとも見える所にその手のマークがなかった。もちろん物理的には全然問題ないのだが。

 とりあえず、手持ちのPSP-3000と大きさ比べ。
PSP-3000とPSP goの大きさ比較。

 液晶の大きさが全然違う。イメージとしては、iPhoneより長辺がちょっと長いぐらいだ。解像度に変化はないので、dpiが小さくなって綺麗に見える。
 持ってみた感じは相当に軽くて小さい。UMDを捨てるとここまで小型軽量化できるのかとちょっと感動するぐらい。ただ、操作性という面ではアナログスティックの位置が十字キーの右側だったり、ボリューム調整が(画面を開いていると)手探りになったりするなど、ちょっと疑問を感じる所もある。
 質感はPSPのピアノブラックと同じで、触れば触っただけ指紋が残る。iPhoneもNetWalkerもそうなのだが、そろそろこのツルテカ質感は止めて欲しいところだ。パッと見の高級感はあるが、あっという間に汚くなってしまう。拭けば済むかもしれないが、もうちょっと気楽に扱える表面質感に名って欲しいものだ。

 それと、電源を入れて最初に戸惑ったのが、「×ボタンが決定で○ボタンがキャンセル」という操作になっていること。これはPSP go独自のものなのか、それとも海外版だからXboxの操作性を意識したものなのかは分からないが、やりづらいことこの上ない。日本版PSP goが発売されたら確認してみようと思う。

 さて、PSP goはUMD非搭載なので、ゲームはPlayStation Storeからのダウンロード購入になる。PSP goから直接ストアにアクセスすることもできるが、今回はSONYの管理ソフト“Media go”を使ってみた(そもそも無線LANを使っちゃいけないので選択肢はないのだが……)。母艦はfriioの録画マシンにもなっているMac mini (Early 2009)。

 Media goを起動し、PSP goを繋ぐ。
Media go - PSP go
 
 PSP go内のビデオ。
Media go - Videos in PSP go

 PSP go内のゲーム。
Media go - Games in PSP go

 PCのライブラリ内にあるゲームと、そのセーブデータ一覧。
Media go - Games in PC

Media go - Savers in PC

 Media goからアクセスしたPlaystation Storeのトップ画面。
Media go - Playstation Store

 大づかみに言ってしまえば、PSP用iTunesというのがもっともしっくり来るかもしれない。
 ちなみに、Media goはPSP go専用というわけではなく、従来のPSPやソニエリ製携帯電話(ただし日本で発売されている機種は非対応)に対応している。携帯電話に関しては試せないが、PSP-3000などはPSP goとまったく変わらず扱える。

 Media goでひとつ気になったのは、動画を転送すると再エンコードされてしまうこと。動画ファイルを単にコピーするだけなのにやけに時間がかかると思っていたら(ちなみに本体フラッシュの速度はあまり速くないらしく、普通にファイルコピーしてもそこそこ時間がかかる)、どうやらエンコードをしていたらしい。PSP-3000ではメモリースティックのVIDEOフォルダ内に入れて普通に再生できた動画だったのだが、「必要な時のみエンコードする」というオプションにチェックを入れてもエンコードされてしまう。仕方ないので、動画だけはエクスプローラ経由で直接コピーした。

 ともかく、PCからゲームとビデオを転送したら、後は普通に遊べる。手の位置が従来の機種と違うので多少慣れが必要だが、まあやってやれないことはない。手の小さい人にはかえってこちらの方が収まりが良いかもしれない。

 まとめると、デザインは全然違うが、気分としてはゲームボーイアドバンスSPみたいなハードウェア、さらに大人向けのPSPという感じだ。モノとしての満足感は高い。あの大きくて重たくてうるさかったPSPがこんなにスマートに! というある種の感慨もある。

 気になるのはゲームの品揃え。PS1ゲームを売るアーカイブスはだいぶ充実してきたし、PSP版グランツーリスモなどSCEのファースト、セカンドパーティががんばっているのは見て取れるが、まだまだUMDに比べてラインナップが不足しすぎている。せめてPSPの代名詞的存在であるモンハンぐらいは用意すべきだろう。でなければ、UMDからPSP goにISOイメージを吸い出す(もちろん吸い出した機器でしか使えないなどのプロテクトはかけて)オプションを用意し、既存のゲームが遊べるようになるというのもアリだと思う。

 それと、PS Storeでのビデオの扱いも気になる。著作権保護が掛かっているのは分かるが、ダウンロードレンタルだ。購入後30日以内に視聴しなくてはならず、視聴開始後72時間で見られなくなる(すべての作品は確認していないが、ガンダムなど有名所の作品は少なくともそうなっている)。正直これはダメだと思う。
 200円や300円を払って時限なコンテンツを見させられるぐらいなら、同じ金でツタヤでDVDを借りてきてリッピングしPSP用に変換した方が、手間は掛かるがマシだ。ゲームのようにPS Storeアカウントとひも付けて、登録した本体以外で見られないようにするだけで十分ではないのだろうか。iTunes Storeで売っているビデオはiPodやApple TVでしか再生できないが、少なくともそんな時限設定はされていない。ビデオDLのビジネスを本気でやろうと思っているのか、はなはだ疑問だ。

 
 現状では、自前でコンテンツを用意できる、あるいはPS Storeにお気に入りのゲームがたくさんある人向けのガジェットという印象。本気で売るつもりなら、PS Storeを怒濤の勢いで充実させて行って欲しい。

CULVを使って、MacBook miniなんてどうでしょうAppleさん?

 各社から超低電圧版Core 2 DuoやCeleronを搭載した、いわゆるCULVノートPCがいろいろ発表されている。

 たとえばNEC。

【PC Watch】 NEC、CULV搭載の13.3型スリムモバイル「LaVie M」 ~ネットブック「LaVie Light」はスペック強化
“上位機種「LL350/VG」はメモリ4GBにLバッテリが付属し、Office 2007 Personalがプリインストールされ、店頭予想価格は12万5千円前後の見込み。下位機種「LL330/VH」はメモリ2GBにMバッテリが付属し、 店頭予想価格は9万5千円前後の見込み。いずれの機種にも本体色としてグロスレッド/グロスホワイト/グロスブラックの3色が用意される。
 その他の仕様はほぼ共通で、CPUにCeleron SU2300、Intel GS45 Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、320GB HDD、OSにWindows 7 Home Premiumを搭載する。液晶の解像度は1,366×768ドット。
 インターフェイスはUSB 2.0×4、ミニD-Sub15ピン、HDMI、Gigabit Ethernet、SDHCカードスロット、Bluetooth V2.1+EDR、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、音声入出力などを備える。”

 東芝は「ネットノート」という新たなカテゴリ名まで提唱している。

【PC Watch】 東芝、“ネットノート”「dynabook MX」 ~11.6型と13.3型の低価格長時間駆動ノート
“成功を収めたネットブックと、一般のノートPCの境界領域にある薄型のノートPCは、ジャンルとしての名称が定まっておらず、いまひとつ浸透し切れていない状況があった。今回、東芝は、“ネットノート”の名称を他社でも使って欲しいという意向を示しており、この名称が定着するかどうか注目される。”

 この他、HPやDellなどもCULVノートを発表している。この流れに今のところ乗っていないのはソニーやパナソニックぐらいで、他は割とCULVに対して積極的な雰囲気のメーカーが多い。特にネットブックで様子見感が強く出遅れぎみだった国内メーカーが張り切っているように見える。

 そんな各社のCULVノートのカタログスペックを見てみると、そこそこ速くそこそこ軽くそこそこバッテリがもつ、すべてにおいてネットブックを一回り大きくしたような印象を受ける(残念ながら重量も一回り大きい感じだが)。

 これならMac OS Xもそれなりに動くんじゃないだろうか。ネットブックでも(デバイスの互換性はともかく)Leopardが意外と動くことからしても、CULVマシンのスペックで新しい小型MacBookを妄想してしまう。

 ネットブックブームについて、「ユーザーに妥協を強いるスペックはポリシーに反するからウチではやらんよ」というようなことをかつて答えていた気がするが、外部端子だけ見ればAirなんかは十分に妥協を強いていると思う(ユーザーは覚悟の上で買っているから問題にならないだけ)。それに、Airの初期モデルは1.6GHzの低電圧版Core 2 Duoもあったはずなので、今のCULVでも意外とイケるんじゃないだろうか。

 11~12インチで1280×800液晶、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、メモリ2GB、HDD250GB、1kg前半でMac mini並みの89800円、ぐらいでどうだろうか。ちなみにこのスペック、9月中旬にASUSが発表したUX30
(13.3インチ1366×768液晶、Core 2 Duo SU9400、メモリ3GB、HDD 320GBで厚み6.8ミリ~19.6ミリ、重さ1.4kg、価格99800円)を参考にしたのでそんなに無茶ではないはず。

 ちょうど現行MacBookがProメインでコンシューマー向けMacBookが白1機種だけになってしまっているし、Poorman’s MacBook AirなMacBook miniなんて感じで出してくれたら、間違いなく飛びつくのだけれど。

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NetWalkerからのブログ更新。

NetWalkerで使えるブログエディタについて考えてみた。
とりあえずグーグル先生にお伺いを立ててみると、Ubuntuのブログエディタという時点であまり選択肢はなさそうだ。

というわけで、MacやWindowsでも使ったことがあって慣れているFirefoxアドオンScribeFireをインストールしてみた。ただでさえモッサリぎみのNetWalkerのFirefoxなのであまり入れたくはなかったのだが、思ったほど動作には影響なさそうで、この記事を書くにもあまり支障はない。
ただ、画面が狭いので入力エリアの配置などいくつか工夫が必要かもしれない。

Powered by ScribeFire.

Snow Leopard「言語とテキスト」でちょっとつまずいたこと。

先に結論を書くと、「言語とテキスト」でIMをオフにしたい時はことえりをオンにしておくこと。普段使っていないからといってことえりをオフにしていると、たとえ複数のIMを入れていてもオフにできない(チェックボックスが押せないようになる)ようだ。

 ぼくがSnowLeopardをインストールしたMacBookには、ATOK 2009、egbridge Universal 2(開発終了してずいぶん経つが、「かわせみ」として復活するらしい。楽しみ!)、Social IMの三つが入っている。
 で、SnowLeopard以降表示されるようになった入力ソースの切り替え(TiSwitcher)が縦にやたら長くなって鬱陶しくなったので、とりあえずメインで使っているATOK以外のものをいったんオフにしようとしたら出来なくてちょっと困った。アクティビティモニタでプロセスを切ってみたり、メニューをATOKにしたまま再起動してからもう一度チェックしてみたりしたがオフに出来なかった。

 しばらくはegbridgeとSocialIMのメニューを最小限に絞って(「英字」だけチェックを入れて)誤魔化していたが、ふと思いついてことえりのチェックをオンにしてみたところ、egbridgeとSocialIMのチェックボックスがアクティブになってオフに出来るようになった。それらをオフにした後にことえりをオフにすることで、すっきりとATOKだけのメニューになった。

 些細なことだが、喉に引っかかった小骨がとれたような感じでちょっとうれしい。

※あとで確認してみたら、OS X 10.5.8のiMacでも同様の現象が起きた。以前(といってもずいぶん前だけど)はこんなふうになってなかった気がするのだけど……いずれにせよ、ポイントはことえりのオン・オフであることには変わりない。

Ankerの飲食店とな