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三月兎に注文した海外版PSP goが届いたので、さっそく開封していろいろ遊んでみた。
箱は開封直後に処分してしまったのだが、付属品はACアダプタ、電源コード、USBケーブル、Media goのインストールCDとDLゲームらしきクーポン。本体の裏書や、説明書類に英語とフランス語が併記されていることからして、このPSPはカナダ版だと思われる。
ちなみに、ビクターPICSIOと同じく、バッテリーは取り外し不可。ヘタったら修理扱いで交換ということになる(つまり、SCEJが責任をとれないこのPSP goは自分でバラすか諦めるかの2択だ)。
また、技適マークがないためワイヤレス関係の機能を使うと電波法違反になる。PSPなら海外版でも大丈夫かと思ったが、少なくとも見える所にその手のマークがなかった。もちろん物理的には全然問題ないのだが。
ちなみに、ビクターPICSIOと同じく、バッテリーは取り外し不可。ヘタったら修理扱いで交換ということになる(つまり、SCEJが責任をとれないこのPSP goは自分でバラすか諦めるかの2択だ)。
また、技適マークがないためワイヤレス関係の機能を使うと電波法違反になる。PSPなら海外版でも大丈夫かと思ったが、少なくとも見える所にその手のマークがなかった。もちろん物理的には全然問題ないのだが。
液晶の大きさが全然違う。イメージとしては、iPhoneより長辺がちょっと長いぐらいだ。解像度に変化はないので、dpiが小さくなって綺麗に見える。
持ってみた感じは相当に軽くて小さい。UMDを捨てるとここまで小型軽量化できるのかとちょっと感動するぐらい。ただ、操作性という面ではアナログスティックの位置が十字キーの右側だったり、ボリューム調整が(画面を開いていると)手探りになったりするなど、ちょっと疑問を感じる所もある。
質感はPSPのピアノブラックと同じで、触れば触っただけ指紋が残る。iPhoneもNetWalkerもそうなのだが、そろそろこのツルテカ質感は止めて欲しいところだ。パッと見の高級感はあるが、あっという間に汚くなってしまう。拭けば済むかもしれないが、もうちょっと気楽に扱える表面質感に名って欲しいものだ。
それと、電源を入れて最初に戸惑ったのが、「×ボタンが決定で○ボタンがキャンセル」という操作になっていること。これはPSP go独自のものなのか、それとも海外版だからXboxの操作性を意識したものなのかは分からないが、やりづらいことこの上ない。日本版PSP goが発売されたら確認してみようと思う。
さて、PSP goはUMD非搭載なので、ゲームはPlayStation Storeからのダウンロード購入になる。PSP goから直接ストアにアクセスすることもできるが、今回はSONYの管理ソフト“Media go”を使ってみた(そもそも無線LANを使っちゃいけないので選択肢はないのだが……)。母艦はfriioの録画マシンにもなっているMac mini (Early 2009)。
Media goを起動し、PSP goを繋ぐ。
PSP go内のビデオ。
Media goからアクセスしたPlaystation Storeのトップ画面。
大づかみに言ってしまえば、PSP用iTunesというのがもっともしっくり来るかもしれない。
ちなみに、Media goはPSP go専用というわけではなく、従来のPSPやソニエリ製携帯電話(ただし日本で発売されている機種は非対応)に対応している。携帯電話に関しては試せないが、PSP-3000などはPSP goとまったく変わらず扱える。
Media goでひとつ気になったのは、動画を転送すると再エンコードされてしまうこと。動画ファイルを単にコピーするだけなのにやけに時間がかかると思っていたら(ちなみに本体フラッシュの速度はあまり速くないらしく、普通にファイルコピーしてもそこそこ時間がかかる)、どうやらエンコードをしていたらしい。PSP-3000ではメモリースティックのVIDEOフォルダ内に入れて普通に再生できた動画だったのだが、「必要な時のみエンコードする」というオプションにチェックを入れてもエンコードされてしまう。仕方ないので、動画だけはエクスプローラ経由で直接コピーした。
ともかく、PCからゲームとビデオを転送したら、後は普通に遊べる。手の位置が従来の機種と違うので多少慣れが必要だが、まあやってやれないことはない。手の小さい人にはかえってこちらの方が収まりが良いかもしれない。
まとめると、デザインは全然違うが、気分としてはゲームボーイアドバンスSPみたいなハードウェア、さらに大人向けのPSPという感じだ。モノとしての満足感は高い。あの大きくて重たくてうるさかったPSPがこんなにスマートに! というある種の感慨もある。
気になるのはゲームの品揃え。PS1ゲームを売るアーカイブスはだいぶ充実してきたし、PSP版グランツーリスモなどSCEのファースト、セカンドパーティががんばっているのは見て取れるが、まだまだUMDに比べてラインナップが不足しすぎている。せめてPSPの代名詞的存在であるモンハンぐらいは用意すべきだろう。でなければ、UMDからPSP goにISOイメージを吸い出す(もちろん吸い出した機器でしか使えないなどのプロテクトはかけて)オプションを用意し、既存のゲームが遊べるようになるというのもアリだと思う。
それと、PS Storeでのビデオの扱いも気になる。著作権保護が掛かっているのは分かるが、ダウンロードレンタルだ。購入後30日以内に視聴しなくてはならず、視聴開始後72時間で見られなくなる(すべての作品は確認していないが、ガンダムなど有名所の作品は少なくともそうなっている)。正直これはダメだと思う。
200円や300円を払って時限なコンテンツを見させられるぐらいなら、同じ金でツタヤでDVDを借りてきてリッピングしPSP用に変換した方が、手間は掛かるがマシだ。ゲームのようにPS Storeアカウントとひも付けて、登録した本体以外で見られないようにするだけで十分ではないのだろうか。iTunes Storeで売っているビデオはiPodやApple TVでしか再生できないが、少なくともそんな時限設定はされていない。ビデオDLのビジネスを本気でやろうと思っているのか、はなはだ疑問だ。
現状では、自前でコンテンツを用意できる、あるいはPS Storeにお気に入りのゲームがたくさんある人向けのガジェットという印象。本気で売るつもりなら、PS Storeを怒濤の勢いで充実させて行って欲しい。