スキップしてメイン コンテンツに移動

Logicool Pebble Keys 2 K380sの簡易レビュー

PSP goに関する追記。

 前回の記事を書いた後に気がついたこと、思ったことなど。

1.○が決定、×がキャンセルなのは日本仕様?
 友人から指摘を受けてちょっと調べてみたところ、初代プレイステーションの頃から少なくとも欧米では×が決定ボタンだったらしい。なので、11/1に発売される日本版PSP goは心配するまでもなく○ボタンが決定になるのだろう。
 ちなみに、こちらの記事によると「SELECT+START+△+□を押しながら電源を入れると○ボタンが決定になる」らしいのだが、手元のPSP goでは初期設定が起動するだけでボタンの入れ替えは出来なかった。

2.ゲームの「一時停止」について
 PSP goならではの機能として、プレイ中のゲーム状態を保存したままXMBに戻れる「一時停止」がある。エミュレーターで言う「フリーズ」と同じで、最近のDS版ドラクエで実装されている「中断」機能に近いものだと思えばいい。ゲーム内でのセーブをせずに状態をおいておけるのは、あればあったで便利だ。ちなみにこの機能で停止中のゲームがある場合、他のゲームを起動すると中止データは破棄されてしまう(もちろん警告は出る)。いろんなゲームを保存したまま、というわけにはいかない。

3.PSP go特有の細かい違い
(1)スライド式の液晶を閉じてコントローラ部を隠すと、初期設定では画面に大きなアナログ時計が浮かび上がる。クロスメディアバーと雰囲気が統一されていて、クレードルに乗せて置いておくことを想定したデザインだと思われる。時計モードの時にLとRを同時に押すとカレンダーに切り替わる。また、本体の設定を変えると、液晶を閉じた時にスリープさせることもできる。

(2)Bluetoothを搭載しているので、Bluetooth機器設定(PS3と同様のもの)があるのはもちろん、ネットワーク接続の設定にBluetoothモデムの項目がある(試していない、というより試せないのだが)。

(3)「セーブデータ管理」のアイコンがPSP-3000はメモリースティックだが、PSP goではフォルダになっている。

 ついでに、前回の記事の結論に補足。
 PSP goが売れる必要条件は「ダウンロードタイトルが充実すること」と書いたが、「ダウンロード独占タイトルが充実すること」という方が正しいと思う。

 PSPにカスタムファームウェアを適用してあれこれすると、手持ちのUMDをISO化してメモリースティックから起動することができる。そんな状況下で、たとえば5040円のUMD版を既に買った人が、3990円のDL版を買うだろうか? これはたとえば、CDを持っているのにiTunesで同じ曲のデータを買うようなものだ。普通、わざわざそんなことをしようとする人はいないだろう(ちなみにゲームアーカイブスはまた別だ。新品で初代PS用のゲームを入手できることはまずないし、一部タイトルを除けば価格もそれなりに手ごろだと思う)。

 この状況を変える手段としては、UMDからゲームデータを吸い出し、PSP goにインストールする手段を提供するという方法がある。特定のPSP goとひも付けたUSB接続の外付けUMDドライブを用意すれば不可能ではないだろう。ただ、UMDを想定して作られたゲームがフラッシュ上で上手く動かないなどがあり得るし、どんなにがんばってもクラックされるのが常なわけで、そもそもこんな売り方をソフトハウス側が了承するとは思えない。

 となればより建設的に、「ダウンロードでしか買えないおもしろいゲームをたくさん出す」という選択肢を選ぶしかないはずだ。さらに価格を抑えれば、少なくともカジュアルコピーは減る。正当な方法で手軽に安く手に入るなら、わざわざ面倒なことをしないでちゃんと買ってくれる。iTunes Storeの(日本ではともかく)アメリカでの成功(※)はそういうことではないのだろうか。

 とはいえ、ダウンロード独占タイトルが増えたからといってPSP goが売れることに直結はしない。なぜなら、PSP-3000とメモリースティックでもDLゲームは遊べるからだ。DLゲームしか遊べないPSP goを買う理由にはちょっと弱い。個人的には良い買い物だったと感じているが、あくまでそれはガジェットマニアとしてだ。人には「よく考えて買った方がいいよ」と言うだろう。

 PSP goが売れるかどうかは、ゲーム以外の部分と小型軽量がどこまで評価されるかで決まると思う。

※AppleはiPod touchをゲーム機として訴求し、イベントではPSPやニンテンドーDSと比較して「ソフトの種類が多く、価格が安く、入手しやすい」と主張していたが、今のApp Storeは飽和状態だ。音楽では成功したが、アプリでは検索性/一覧性の悪さから玉石混淆になってしまったこと、低価格化が進みすぎたことなどから、いわゆるアタリショックに近い状況にある。
 PlayStation StoreがiTunesのような種類と価格を実現するのは不可能だろうが、ゲームの質という点では(現時点の乏しいラインナップでも)iTunesよりもレベルが高い。そこを突いて差別化していくことはできそうなのだが。

このブログの人気の投稿

最近のパケット事情(または断捨離し損ねた通信契約の話)

こんにちは、モバ( @yubile )です。 かれこれ半年近く更新しなかったわけですが、今日もなんとなく生きています。 IIJmioを解約した のが昨年10月のこと。 その後ZenFone 7を衝動買いした結果、持ち歩くスマートフォンが現在4台です。 内訳はこんな感じになっています。 (1) iPhone XS Max(ソフトバンク:ウルトラギガモンスター+)=メイン (2) Zenfone 7(mineo:au回線 10GB通話付きプラン)=サブ (3) OPPO A5 2020(楽天モバイル)=モバイルルーター的用途 (4) Rakuten mini(DENT)=Edy、nanaco、WAON等 Google Pixel 3aも使っていたのですが、5台はさすがに多いのでしばらくお休みしてもらうことにしました。Android 12がリリースされたら真っ先にアップデートして試そうかなと思います。 ……本来のイメージはiPhoneとRakuten miniの2台持ちぐらいで済ませるつもりだったんですが、どうしてこうなった。 あと、Zenfone 7が楽天モバイルに完全対応してくれてれば、(2)と(3)は統合できたんですよねえ。アップデートお願いします>ASUSさま。 ちなみにRakuten miniに入れているDENTのeSIMは、いわゆる海外ローミング回線です。有効期間が365日と長い上に1GBが4.99ドルという、「とりあえず入れておくSIM」にピッタリのヤツです。ローミング先がドコモ回線なのでRakuten miniのロットに左右されますが、電子決済で通信が必要な場合に役立ちます……と言いたいのですが、問題もあります。いずれ別記事で。

ウォークマンNW-S760(32GB、スヌーピー刻印)レビュー・ハードウェア編

この秋に発表されたソニーのウォークマンは、”最高音質”を謳うAシリーズやAndroid搭載Zシリーズの注目度が高い。 ガジェット好きとしてはやっぱZかなあ、Android版iPod touchみたいな感じで使えるのかなあなどと考えていたのだが、気がついたらSシリーズを買っていた。理由はただひとつ。スヌーピーだからだ。 写真は純正クリアケースを装着後。背面の刻印は3種類(+ソニーストア実店舗限定のものが1つ)から選べる。 スピーカー付属モデルやBluetoothイヤホン( 以前の記事 で書いたMDR-NWBT10N)付属モデルもあるが、今回はウォークマン本体だけを購入。本当はスピーカー付属が欲しかったのだが、32GBの設定がない。今までの経験から言って8GBや16GBではすぐに足りなくなると踏んだため、19800円の32GBモデル(型番NW-S766)を注文した。ちなみに写真の通り、色はゴールド。 昔からスヌーピーものには目がない。「スヌーピーだから」という理由で、以前ラナが出していたiPod nanoのスヌーピー刻印モデルを予約購入した(第1世代、第2世代ともに)ぐらいだ。いくつかのオマケ付きとはいえ、たしか本体の倍近い価格だった。しかも容量が少ないモデルがベースだったため、すぐに使わなくなってしまった。 それに比べれば、今回のウォークマンは刻印と壁紙以外のオマケは無いものの値段が通常モデルと変わらないわけで、えらく良心的に感じる。 ひとつ気になるのは、刻印モデルの販売期間が終わったあとに修理に出すと、刻印が保証されないということ。せっかく3年ワイド保証に入ったのに、迂闊に修理に出せないというのは困ったものだ。まあ、壊れたら壊れたでオブジェとしてとっておく気まんまんなのだが。 そんなわけで、機能性能に惚れ込んで買ったわけではない分ちょっと冷静にレビューしてみよう。 見た目は正直なところ、iPod nano第5世代とよく似ている。クリックホイールでもないしボタン数も違うのだが、でもやっぱり雰囲気は近い。裏を返せばiPodユーザーにも違和感が少ないともいえるか。第5世代nanoより少し厚みがあることと、裏面の金属質感のおかげで取り落としにくそうなのは嬉しい。また、本体にストラップホールがあるのもiPod/iPhoneには無い利点だ。 前世代のS750シリーズと比べると

FMV Comfort Keyboard KB800(FMV-KB800T)を買ってみた(簡易レビュー的メモ)

 こんばんは、モバ( @yubile )です。 正直、正直なところ、PCのキーボードはタイプライターと見紛うほどのカシィンカシィンと鳴るメカニカルキーボードが好きです。が、昨今は自宅でも出先でも静かにやりたいことがとても多く、もはや時代の流れには抗えません。 そんなわけで半ば衝動買いしたのが、富士通の FMV Comfort Keyboard KB800 です。この記事を書いている今、Amazonには入荷しておらず、メーカーのオンラインショップでも品切れ中のようです。 ちなみに私は、近所のケーズデンキに1台残っていたのを運良く衝動買いできました(?)。直前に同じケーズデンキで Logicool K380s を買ったばかりだった(でもって、そちらはそちらでとても良かった)んですけどね……。 ファーストインプレッションとしては、 テンキーを含むフルキーボードとしてはコンパクトで良い キートップは小さめに感じるが小さすぎもしない絶妙な大きさ キーストロークは見た目より深いが軽いタッチでも反応する 総じてタイピングが気持ちいい Bluetoothに加えてUSBドングルも使えるので、有線キーボードが必要な部分をカバーできるのが便利 カラバリがあったら欲しい といったところ。今のところちょうどいいケースがなくてモバイルしづらいことを除けば、けっこう気に入っています。