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こんばんは、モバ(@yubile)です。
またもや艦これネタで恐縮ですが、興味深い話だったので。
[CEDEC 2014]「艦これ」のこれまでと現在の姿が数字によって明らかに! プロデューサーらが教える「艦これ」の秘密 – 4Gamer.net
ゲーム性やキャラクターの話も面白いのですが、今回はマネタイズの話に絞って見てみます。
「無課金でもちゃんと遊べる」ことが、艦これの人気の一つの要因だと思います。他のゲームのように課金を迫るようなプレッシャーはあまり感じません。これがモバゲーやGREEだと……という話はまあ置いておくとして、基本無料のオンラインゲームとしてはあまりガツガツして見えないのは確かです。
これまでその理由について「KADOKAWAがグッズやメディア展開で稼ぐことを目的としているから、ゲームは採算をあまり考えていない」ということが言われていたのですが、それは単なる憶測だったようです。
上記4Gamerの記事からの引用です。
あくまでゲーム単体で開発,運営が維持できることが目標で,何かのプロモーションとしてゲームがあるわけではない。 二次展開,三次展開は,それを実際にやる人達が広げていけるようにする,というのが前提。
まあ言われてみれば、当初はここまでのヒットを見込んでいなかった企画なわけで、メディア展開を最初から狙っていたという話はちょっと無理があったかもしれません(最近のコミカライズ連載中止とか、間違いだらけの白書とか、けっこうグダグダな展開してましたし……)。
そして面白いのがこれ。
開発運営費の90%は,ゲーム内の課金から成り立っている。フィギュアや小説といったマルチメディア展開からのロイヤリティは10%を占めるに留まる。想像とは異なり,「艦これ」はゲームに対する課金によって成り立っているのだ。
これは本当に意外でした。何だかんだで課金されている方はけっこういらっしゃるものなんですね(ちなみにぼくは母港&ドック全拡張済み、書類一式も20セットほど購入してます……)。
人気のアイテムは母港枠拡張やドック拡張など効果が継続するものだそうですが、これはそれらアイテムの効果が高いのもさることながら、初心者に対して「課金するなら入渠ドックがお勧め」というアドバイスが掲示板などでよくされることも理由のひとつではないでしょうか。艦これプロデューサー田中氏いわくの「柔らかなソーシャル」というやつですね。
マネタイズの話と関連しますが、
今現在の数字としては,登録アカウント数が約220万,MAU(月間アクティブユーザー)は40%~50%(イベントにより変動する)で100万規模。DAU(1日あたりのアクティブユーザー)はよりイベントの影響を受けやすいが,40万~60万で推移しているという。
チラッとググってみたところ、ドラクエ10のDAUが30万人超だそうで、数字としてはなかなか凄いもののようです(ドラクエは月額課金なので比較対象としては不適かもしれませんが)。となれば、課金もそれなりに多いということなのでしょう。
この分なら、経営的な理由でのサービス終了はしばらくなさそうですね。まだ飽きてないぼくとしては嬉しい話です。それよりも、もう日本海軍の艦がネタ切れしつつあるらしいことの方が問題なのかもしれません。海外艦に行くのか、時代を遡るのか。気になる所です。