- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
こんばんは、モバです。
DQ8、合間合間にちまちまと遊んでいます。なかなか安定して……と言いたいところでしたが、ククールの回想イベントでローディング画面のまま戻らないことが1回だけありました。オートセーブ機能で開始直前まで遡れたので事なきを得ましたが、ちょっとヒヤリ。やはりRPGの基本は「こまめにセーブ」ですね。
さて今日の話題は艦これ専用Windowsタブレット、Iconia W4-820です。
付属するOfficeがPersonalのFP、Home&BusinessのFHと2モデルありますが、Amazonだとほとんど価格差がないようなので買うならFHでしょうか。ぼくはヨドバシでFHを予約購入しました。
液晶保護フィルムはAcer純正品があるのですが、正直あまりお勧めできないクオリティなので紹介しません(これについては後述)。
既にレビューがいろいろ出ていますが、ハードウェア、ソフトウェア、艦これタブレットとしての使い勝手という三点についてぼくなりにまとめてみました。
ハードウェアについて
Nexus 7 (2012)よりちょっと大きく、Lenovo Miix 2 8より重いW4ですが、片手で掴めてさほど辛くない程度の重さですので十分です。
背面はちょっと金属っぽい質感にしてあって、値段の割にはがんばっていると思います。ちなみにたまたまだと思いますが、背面に貼ってあったIntel Insideシールが逆さまでした。
前モデルW3-810と違ってmicroUSB充電になったのはメリットとデメリット両方あります。メリットはもちろん充電が楽になったこと。
といっても手持ちのUSB-ACアダプタだとプラネックスの「充電大王」、そしてPlugBug(MacBookのACアダプタに取り付けるUSBアダプタ)では充電できませんでした。ソニーのモバイルバッテリーCP-F10Lでは充電できました。どれもiPad対応で2.1A出力という点では同じなのですが……。
逆にデメリットとしては、充電しながら外付けUSB機器を使えないこと。形状的にそんなに繋ぐことはないだろうと思いますが、片方が充電専用でもいいので、USBポートは2つあった方が安心できたでしょうね。
バッテリ持続時間ですが、買ったばかりでいろいろいじり回してる状況でも一日ぐらいは保ちます。フルバージョンのWindowsが動くのに、iOSやAndroidのタブレットと比肩できるレベルになっているのは正直すごいことではないでしょうか。
液晶の画質は、個体差がありそうですが個人的には不満ありません。タッチ操作がiPadやNexus 7に比べて意図通りに行かないパターンが多いと感じますが、これはハードウェアというよりWindows 8.1の方の問題のようにも思います。ただ、時々バックライトが意味なく点滅するのが気になっています。明るさ自動調整の誤作動でしょうか?
その一方で、スピーカーとヘッドホンジャックは値段なりというか、むしろ安っぽいというか。ノイズもけっこうあるので、遅延が気にならない用途ならBluetoothを使った方がマシかもしれません。
SSDの容量不足を補うために期待されるmicroSDスロットですが、残念ながらSDXCに非対応(=32GBが上限)です。また、読み書きの速度もあまり速くないようなので、大きな期待は禁物。PDFやEPUB、写真や動画を置いておいたり、できるかどうかは試していませんが、リムーバブルドライブをローカルドライブ化してDropBoxフォルダを入れるなどするのもありかもしれません。
ソフトウェアについて
Acer Cloudというメーカー自身が提供するクラウドサービスがついています。iOS/Androidアプリとも連携して写真やOfficeドキュメントの管理ができる触れ込みで、活用できてはいませんがこういう路線のサービスは良いなと思います。
また、プリインストールのアプリがさほど多くないのも嬉しいところ。64GBしかありませんしね。
Windows 8.1を使っていてしみじみ感じるのは、デスクトップUIがないとWindowsの意味がないけれど、デスクトップUIの存在がモダンUIを半端なモノにしているということです。
モダンUIでIEを使っていると、プロキシやフォントの設定がデスクトップUI(つまり従来Windows風味)のものと別扱いですし、モダンUI対応のChrome(Windows 8モードと呼ばれています)はダブルタップやピンチイン/アウトでの拡大縮小ができなかったりして、どうにもかゆいところに手が届きません。
じゃあデスクトップUIで使うかとなると、タッチ操作を想定していない小さなボタンに苦戦します。というわけで、結局デスクトップUIを使うならマウスとキーボードから離れられなくなります。あと、売りになっているOfficeも本格的に使うならキーボード必須でしょう。ソフトキーボードが画面を占領してしまうのでタイピング中に書類が見づらくなります。
モダンUIを中心に据えて活用しようにも、ストアアプリのラインナップが現状けっこう微妙です。とはいえ、基本的にWindowsアプリがちゃんと動く(しかも割と不満のないスピードで)というのは、安心感があります。
あと些細なことですが気になるのが、フォント周り。メイリオが好きでないことと、Macのアンチエイリアスがしっかり掛かったフォントを見慣れているとどうしてもつらいものがあります。デスクトップUIの方は何とかなりましたが、モダンUI側のメイリオを置き換える方法はないものでしょうか。
艦これタブレットとしてのW4
艦これの推奨環境であるところの「最新版Internet ExplorerとFlash Player」の組み合わせです。リモートデスクトップとか、開発停止したAndroid用Flash Playerといった搦め手ではなく、正面から堂々と艦これを遊べます。
起動に時間が掛かること(Flash Playerを停止するか否か聞かれますが、「いいえ」を押しましょう)を除けば、かなり普通に遊べます。モダンUI版のIEで遊ぶ場合、同時に開くタブは最大でも3つぐらいに止めておくと安定します。外出時にもプレイしてみましたが、回線速度によっては最初の読み込み(緑のゲージが伸びていく画面)でかなり待たされます。
艦これ自体のUIがマウス操作を前提としている関係で、編成や補給の艦隊指定、チェックマークの類はかなり押しづらいです。拡大すればだいぶマシになります。またIEだと、ボタン連打(建造/開発の投入量指定)がダブルタップのズームイン・アウトと誤認されることがあるので、ゆっくり押す方が良いようです。
細かいことを書きましたが、長時間の外出でも遠征ぶん回して資源を稼ぎたい! なんて提督には、W4を初めとしたWindows 8タブレットはお勧めです。
まとめ
Windows 8タブレットやWindows 8.1への興味、何より艦これを遊びたいという目的で買ったので、W4は期待に応えてくれそうです。
これはW4というより今冬発売のWindows 8タブレット全般について言えることですが、艦これ関係なく単にタブレットが欲しい、目的は特にないけど使ってみたいというだけなら、iPadやNexus 7 (2013)などiOS/Androidのタブレットをお勧めします。扱いやすさもアプリの数も上です。
ただし、持ち運べてOfficeが使えることを重視して購入するなら、最低でもキーボードは予算に入れておくべきです。またその場合、キーボード付きのハイブリッドノートPCを選ぶ方が結局幸せになれる可能性もあります。
番外・小ネタ
・モダンUI版のIEでは、プロキシ自動設定スクリプトはhttpで始まる場所にあるものしか使えないようです(fileで始まるアドレスはダメ)。
・モダンUIのアプリを終了するには(含む「デスクトップ」)、画面上から下にスワイプします。知らなくて調べました。
・ニンテンドーワイヤレスキーボード(ポケモンタイピング同梱品)は問題なく使えました。軽くて丈夫なのでお勧め。
・iPhoneのBluetoothテザリングも問題なくできました。出荷時はBluetoothオフになっているので、忘れずにオンにしましょう。手順がWi-Fiに比べてちょっと煩雑なのが難点です。
・Acer純正液晶保護フィルムはかなりホコリを噛みやすく、指紋耐性も映り込み防止もよろしくありません。タイトル通り、ビザビさんにはぜひOverlayシリーズを出して欲しいところ。ちなみにW4の液晶は上下対称ではないので、保護フィルムも貼り付ける向きが決まっています。要注意。