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※2013/07/20 HA-FBT1Rでうまく行かなくなった件について追記。
おはようございます、モバ(Twitter @yubile、G+)です。
以前紹介したシャイニーフェスタにハマっています。なかなか電池食いな上に自動画面ロックを無効にする仕様のようです。iPhone 5と第5世代touchを両方持っていて良かった……。
さて、今日のネタは物欲レビューを一休みして、Bluetoothに関するちょっとした豆知識を。
まず大前提。
・Bluetoothは用途によって「プロファイル」という接続方式が定められている(大ざっぱな例:通話用のHFP/HSP、音楽用のA2DP/AVRCP、通信用のDUN/PANなど)
・同時に2つ以上の機器に接続可能な仕様のことを「マルチポイント」と呼ぶ(「マルチペアリング」と混同しやすいかも? 複数同時接続、というのがミソ)
・マルチポイントでは、1つのプロファイルにつき1台の機器と接続する
・iOSはAndroidと違い、特定のプロファイルだけ選んで接続するということができない
そんなところで、マルチポイント対応BT機器とiPhone、iPod touchを同時に接続するにはどうしたらよいかという、ちょっとしたコツです。
(1) 音楽を聴きたい方(この場合iPod touch)をまずペアリングする。
(2) (1)のデバイスからいったん切断し、通話に使いたい方(この場合iPhone)とペアリングする。
(3) (2)のデバイスからも切断し、BT機器の電源を切る。
(4) BT機器の電源を入れてすぐ、音楽を聴きたい方のデバイスから接続を試みる(iPod touchなら設定>Bluetooth>デバイス名をタップ)
(5) 成功すると(1)と(2)両方のBluetooth設定で「接続されました」という表示になっている(たまに接続できなかった旨のダイアログが出るが、無視してOK)
これでiPhoneには通話のみ、iPod touchでは音楽のみという接続が可能になります。証拠として、音楽再生ボタンを押すとtouchが音楽再生しはじめ、通話ボタンを押すとiPhoneからSiriが呼び出されるはずです。また、touchで音楽再生中に電話が掛かってくると切り替わり、電話を切ると音楽再生に戻ります。
なぜこれで上手く行くかというと、
・BT機器は起動時に、最後に接続したデバイスと接続を試みる
・プロファイルごとに接続するタイミングが異なり、どうもHFP/HSPがA2DP/AVRCPより早いらしい
ということで、接続作業中に無理やり割り込んで音楽の方だけ接続を奪い取っているようです。なので(4)のタイミングが遅いと普通にiPhoneに繋がってしまい、やり直しになります。
また、ぼくはSONY SBH50、MDR-1RBT、DR-BTN40、JVB HA-FBT1Rなどで試して成功しましたが、すべてのマルチポイント対応機器でこの方法が可能かどうかは分かりません。※2013/07/20追記。HA-FBT1Rは最初はできていたのですが、できなくなってしまいました。初期設定からやり直してもダメだったので、成功したのが何かの偶然だったようです……。
それと、iPhone 5と第5世代touch以外の組み合わせでは試していません。通話用プロファイルを使わないDAP(iPod nanoやウォークマンSシリーズなど)なら上記手順でなくともiPhoneと組み合わせられそうですし、Androidなら先に書いたとおりスマートフォン側からどのプロファイルを使うか指定できるため、こんなトリッキーなことをする必要はおそらくないでしょう。
複数機器に同時接続というのは、有線では難しい無線ならではのメリットです。
対応範囲がえらく狭いですが、似たような状況の方はぜひお試しあれ。