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Logicool Pebble Keys 2 K380sの簡易レビュー

非自炊的電子書籍生活2012 番外編:Kobo touchを無駄にしないために。

こんにちは、モバ(@yubile)です。
今日のネタは「意地でも自炊しない」をモットーに(単にスキャナと裁断機を揃えるお金もスペースもないだけですが)書いている非自炊的電子書籍生活シリーズの番外編として、ハードは割と良いのにストアが(経営者ともども)残念だと感じたKobo touchについて。

2chあたりではカスタムファームウェアなども出ているようですが、とりあえず保証を崩さず工夫できそうな範囲でまとめてみました。なお、普通にセットアップとアクティベートが完了し、本が買える状態になっていることを前提としています。

それ以前の問題だ! という方は、こちらの「まだ諦めない!kobo Touchを使いこなすテクニックまとめ」をどうぞ。むしろそちらを読めばこの記事は不要かも……。

(1) EPUBを読む時は拡張子「.epub」を「.kepub.epub」に変える

拡張子を書き換えることで、強制的にEPUB3として扱わせることができるようだ。

たとえば、インプレスが運営するメルマガMAGonではEPUBを添付したメールマガジンを発行している(というよりEPUBこそが本体)のだが、これを読む時に必須のポイント。やらないとレイアウトがめちゃくちゃになるわURLリンクがきかないわで読みづらいことこの上ない。

 

(2) 画像をまとめたい時は600*800サイズのJPEGをZIPに固めてから拡張子を「.cbz」に変える

記事のテーマ(意地でも自炊しない)には多少反するところではあるが、ポイントとしては割と重要なのでご紹介。Sony Readerでもそうなのだが、解像度ぴったりでないと表示が汚くなる。ChainLPなどを使えば簡単だ。

 

(3) テキストファイルは読めないので、HTMLもしくはEPUBで

Sony Readerの場合、Calibreでニュースサイトを自動巡回で切り出してEPUB化し、デスクトップソフトウェアのように連携するのが便利なのだが、どうもKoboとは相性が悪いらしくうまく行かない。

とりあえず読んでいるページをEPUB化するなら、上記まとめにも紹介されているReadlistsはお勧め。とはいえうまく変換できないサイトも少なくないし、Kindleと組み合わせる方が圧倒的に便利なサービスなのだが。

 

(4) 気分を変えたければフォントを追加してみよう

好きなフォントを追加できることは、Sony Readerに対する数少ないアドバンテージかもしれない。PCに接続すると内部メモリがマスストレージとしてマウントされるので、中にfontsフォルダを作ってフォントファイルを入れれば良い。自分で本を追加するときと同じ手順だ。なお、等幅フォントでないとレイアウトが崩れるので注意。
手軽に気分を変えられるので、ひとまずIPAフォントをダウンロードして試してみることをお勧めする。実際、個人的には内蔵のモリサワリュウミンやモリサワゴシックより読みやすく、便利な小技だ。
ちなみに対応しているのはTTFのみだが、ライセンス上の問題がないフォントならFontForgeで変換して試すのも手だが、そんな便利なフォントは持っていないため変換は試していない。ゆえに保証はできないのでご了承願いたい。 

 

(5) 楽天に期待するな

現時点で「7月末までに日本語書籍3万冊」という公約を果たせていない(青空文庫1万冊ほどを含めてもだ)のは厳然たる事実だ。ゆえに今何を言われても信用できない。

以前も書いたとおり、本が増えてから買っても遅くないだろう。

現時点ではきちんと用途を見据えて買わないとロクなことにならない。「そもそも買わなければKoboが無駄にならない」というのもひとつの考え方だ。

 

蛇足

さて、こんな記事を書いておいて言うのも何だが、ここまでして使うほど魅力的な端末かと聞かれれば、圧倒的にノーだ。
個人的にはフォントの好みで出版社を選んでしまうぐらいなので、フォント追加だけでもけっこう楽しかったりするのだが、コンピュータは苦手だけどちょっと電子書籍に興味があるというようなケースではお勧めしない。

それでも欲しいなら、Sony Reader(Wi-Fi付きのPRS-T1もしくは1万円を切ったPRS-350)を買うか、Amazon KindleもしくはBook Live!専用端末(どちらもまだ発売日未定だが)など今後増える予定の他の端末と、サービスを含めてよく比較検討するべきだ。

三木谷社長の状況をよく分かっていなさそうな発言から察するに、Koboはこのまま低空飛行の挙げ句、レビュー同様に存在ごと消えてしまうのではないだろうか……。

 

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