スキップしてメイン コンテンツに移動

Microsoft Designerでブログのワンポイント画像を作ってみた。

非自炊的電子書籍生活2012 番外編:Kobo touchを無駄にしないために。

こんにちは、モバ(@yubile)です。
今日のネタは「意地でも自炊しない」をモットーに(単にスキャナと裁断機を揃えるお金もスペースもないだけですが)書いている非自炊的電子書籍生活シリーズの番外編として、ハードは割と良いのにストアが(経営者ともども)残念だと感じたKobo touchについて。

2chあたりではカスタムファームウェアなども出ているようですが、とりあえず保証を崩さず工夫できそうな範囲でまとめてみました。なお、普通にセットアップとアクティベートが完了し、本が買える状態になっていることを前提としています。

それ以前の問題だ! という方は、こちらの「まだ諦めない!kobo Touchを使いこなすテクニックまとめ」をどうぞ。むしろそちらを読めばこの記事は不要かも……。

(1) EPUBを読む時は拡張子「.epub」を「.kepub.epub」に変える

拡張子を書き換えることで、強制的にEPUB3として扱わせることができるようだ。

たとえば、インプレスが運営するメルマガMAGonではEPUBを添付したメールマガジンを発行している(というよりEPUBこそが本体)のだが、これを読む時に必須のポイント。やらないとレイアウトがめちゃくちゃになるわURLリンクがきかないわで読みづらいことこの上ない。

 

(2) 画像をまとめたい時は600*800サイズのJPEGをZIPに固めてから拡張子を「.cbz」に変える

記事のテーマ(意地でも自炊しない)には多少反するところではあるが、ポイントとしては割と重要なのでご紹介。Sony Readerでもそうなのだが、解像度ぴったりでないと表示が汚くなる。ChainLPなどを使えば簡単だ。

 

(3) テキストファイルは読めないので、HTMLもしくはEPUBで

Sony Readerの場合、Calibreでニュースサイトを自動巡回で切り出してEPUB化し、デスクトップソフトウェアのように連携するのが便利なのだが、どうもKoboとは相性が悪いらしくうまく行かない。

とりあえず読んでいるページをEPUB化するなら、上記まとめにも紹介されているReadlistsはお勧め。とはいえうまく変換できないサイトも少なくないし、Kindleと組み合わせる方が圧倒的に便利なサービスなのだが。

 

(4) 気分を変えたければフォントを追加してみよう

好きなフォントを追加できることは、Sony Readerに対する数少ないアドバンテージかもしれない。PCに接続すると内部メモリがマスストレージとしてマウントされるので、中にfontsフォルダを作ってフォントファイルを入れれば良い。自分で本を追加するときと同じ手順だ。なお、等幅フォントでないとレイアウトが崩れるので注意。
手軽に気分を変えられるので、ひとまずIPAフォントをダウンロードして試してみることをお勧めする。実際、個人的には内蔵のモリサワリュウミンやモリサワゴシックより読みやすく、便利な小技だ。
ちなみに対応しているのはTTFのみだが、ライセンス上の問題がないフォントならFontForgeで変換して試すのも手だが、そんな便利なフォントは持っていないため変換は試していない。ゆえに保証はできないのでご了承願いたい。 

 

(5) 楽天に期待するな

現時点で「7月末までに日本語書籍3万冊」という公約を果たせていない(青空文庫1万冊ほどを含めてもだ)のは厳然たる事実だ。ゆえに今何を言われても信用できない。

以前も書いたとおり、本が増えてから買っても遅くないだろう。

現時点ではきちんと用途を見据えて買わないとロクなことにならない。「そもそも買わなければKoboが無駄にならない」というのもひとつの考え方だ。

 

蛇足

さて、こんな記事を書いておいて言うのも何だが、ここまでして使うほど魅力的な端末かと聞かれれば、圧倒的にノーだ。
個人的にはフォントの好みで出版社を選んでしまうぐらいなので、フォント追加だけでもけっこう楽しかったりするのだが、コンピュータは苦手だけどちょっと電子書籍に興味があるというようなケースではお勧めしない。

それでも欲しいなら、Sony Reader(Wi-Fi付きのPRS-T1もしくは1万円を切ったPRS-350)を買うか、Amazon KindleもしくはBook Live!専用端末(どちらもまだ発売日未定だが)など今後増える予定の他の端末と、サービスを含めてよく比較検討するべきだ。

三木谷社長の状況をよく分かっていなさそうな発言から察するに、Koboはこのまま低空飛行の挙げ句、レビュー同様に存在ごと消えてしまうのではないだろうか……。

 

このブログの人気の投稿

最近のパケット事情(または断捨離し損ねた通信契約の話)

こんにちは、モバ( @yubile )です。 かれこれ半年近く更新しなかったわけですが、今日もなんとなく生きています。 IIJmioを解約した のが昨年10月のこと。 その後ZenFone 7を衝動買いした結果、持ち歩くスマートフォンが現在4台です。 内訳はこんな感じになっています。 (1) iPhone XS Max(ソフトバンク:ウルトラギガモンスター+)=メイン (2) Zenfone 7(mineo:au回線 10GB通話付きプラン)=サブ (3) OPPO A5 2020(楽天モバイル)=モバイルルーター的用途 (4) Rakuten mini(DENT)=Edy、nanaco、WAON等 Google Pixel 3aも使っていたのですが、5台はさすがに多いのでしばらくお休みしてもらうことにしました。Android 12がリリースされたら真っ先にアップデートして試そうかなと思います。 ……本来のイメージはiPhoneとRakuten miniの2台持ちぐらいで済ませるつもりだったんですが、どうしてこうなった。 あと、Zenfone 7が楽天モバイルに完全対応してくれてれば、(2)と(3)は統合できたんですよねえ。アップデートお願いします>ASUSさま。 ちなみにRakuten miniに入れているDENTのeSIMは、いわゆる海外ローミング回線です。有効期間が365日と長い上に1GBが4.99ドルという、「とりあえず入れておくSIM」にピッタリのヤツです。ローミング先がドコモ回線なのでRakuten miniのロットに左右されますが、電子決済で通信が必要な場合に役立ちます……と言いたいのですが、問題もあります。いずれ別記事で。

ウォークマンNW-S760(32GB、スヌーピー刻印)レビュー・ハードウェア編

この秋に発表されたソニーのウォークマンは、”最高音質”を謳うAシリーズやAndroid搭載Zシリーズの注目度が高い。 ガジェット好きとしてはやっぱZかなあ、Android版iPod touchみたいな感じで使えるのかなあなどと考えていたのだが、気がついたらSシリーズを買っていた。理由はただひとつ。スヌーピーだからだ。 写真は純正クリアケースを装着後。背面の刻印は3種類(+ソニーストア実店舗限定のものが1つ)から選べる。 スピーカー付属モデルやBluetoothイヤホン( 以前の記事 で書いたMDR-NWBT10N)付属モデルもあるが、今回はウォークマン本体だけを購入。本当はスピーカー付属が欲しかったのだが、32GBの設定がない。今までの経験から言って8GBや16GBではすぐに足りなくなると踏んだため、19800円の32GBモデル(型番NW-S766)を注文した。ちなみに写真の通り、色はゴールド。 昔からスヌーピーものには目がない。「スヌーピーだから」という理由で、以前ラナが出していたiPod nanoのスヌーピー刻印モデルを予約購入した(第1世代、第2世代ともに)ぐらいだ。いくつかのオマケ付きとはいえ、たしか本体の倍近い価格だった。しかも容量が少ないモデルがベースだったため、すぐに使わなくなってしまった。 それに比べれば、今回のウォークマンは刻印と壁紙以外のオマケは無いものの値段が通常モデルと変わらないわけで、えらく良心的に感じる。 ひとつ気になるのは、刻印モデルの販売期間が終わったあとに修理に出すと、刻印が保証されないということ。せっかく3年ワイド保証に入ったのに、迂闊に修理に出せないというのは困ったものだ。まあ、壊れたら壊れたでオブジェとしてとっておく気まんまんなのだが。 そんなわけで、機能性能に惚れ込んで買ったわけではない分ちょっと冷静にレビューしてみよう。 見た目は正直なところ、iPod nano第5世代とよく似ている。クリックホイールでもないしボタン数も違うのだが、でもやっぱり雰囲気は近い。裏を返せばiPodユーザーにも違和感が少ないともいえるか。第5世代nanoより少し厚みがあることと、裏面の金属質感のおかげで取り落としにくそうなのは嬉しい。また、本体にストラップホールがあるのもiPod/iPhoneには無い利点だ。 前世代のS750シリーズと比べると

非自炊的電子書籍生活・BookLive!編「自炊お断り!」な専用端末Lideoを買って みた!

こんばんは、モバ( @yubile )です。 PQIのAir Cardと、 加賀ハイテックのTAXAN MeoBank SD という、目的の被りそうなアイテムを同時に注文しちゃいました。届いたらレビューを書くつもりです。   さて、今日のネタは電子書籍サービス BookLive! の専用端末「Lideo(リディオ)」です。Sony Reader(PRS-650)、楽天Kobo touch、Amazon Kindle Paperwhite 3Gと来て電子ペーパー4台目、電子書籍端末という意味ではSH-07Cもあるので5台目です。iPadとNexus 7とSony Tablet Pだって電子書籍を読むのに使ってます。いやはや。iPad miniを買ってアプリ使い分けた方がよっぽどラクじゃねえの? とか自分に囁きたくなります。 そんなLideoですが、先に結論を言っちゃいますと 「WiMAXで本を買うの意外と快適」「凸版明朝&ゴシックが割と綺麗」「足りないものは解像度とフロントライトとまともな同期機能」「BookLive!&Lideoしか使わないならアリかな」「自炊派の方は選択肢たり得ません」 といったところ。 では行ってみましょう。なお、前述の他サービスや端末との細かい比較についてはInternet Watchの こちらの記事 をどうぞ。 Lideoハードウェアと初期セットアップについて  Lideoは「読書好きだが電子機器やインターネットには疎い」という層に向けて作られた端末だ。 だからボタン類は「本棚」「書店」「メニュー」「戻る」「文字」そして「電源」と、すべてに日本語表記がしてあったり、 “利用を開始するにあたってBookLive!のウェブサービスのアカウントなどは不要で、Lideoの電源投入後に誕生日、性別、パスワードを設定するだけで初期設定が完了する。メールアドレスさえも登録する必要がない” ( “インターネット要らず”の電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo」発売 -INTERNET Watch より)のが特長だ。 ぼくの場合はもともとiPadとNexus 7でBookLiveを利用していたので、そのアカウントを入力してアクティベーションした。この場合、BookLiveに登録した他の端末としおりや本棚の同期ができるし(ただし後述するが残念な