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こんにちは、モバ(@yubile)です。最近ブログのイメージチェンジを狙って、文体などいろいろ試行錯誤しています。
さて今回のネタは楽天の「Kobo touch」です。
7,980円という低価格端末と、楽天という良くも悪くもいろいろやらかす会社が出す電子書籍サービスで話題を呼んだ楽天Kobo。
その端末Kobo touchを予約購入し、接続したり購入したりしてみた経緯をまとめてみました。
先に結論を述べてしまえば、
買ってから悩むぜ! と実際買ってみて本当に悩むとは思わなかった。
というところです。
1.外観
パッケージはシンプルで良いが、フタの密閉度が高く外すのにかなり苦労した。
フタを外したところ。Kobo本体を取り出して上げ底を開くと、ウェルカムガイドなどとUSBケーブルが入っている。
新しいiPad(Smart Case入り)、Sony Reader PRS-650との比較。いちおう500円玉も入れてみたがあまり意味がなかったか……。
ちなみに厚みに関してはPRS-650とほぼ同じ。本体の面積も画面の大きさも似たようなものだ。
ハードウェアの質感としては嫌いではないが、あんまり高そうにも見えない。ただ、画面以外は指紋が残りにくそうな素材なので、気楽に使えるのは利点だと思う。
スタイリッシュカバーというオプションも買ってはみたが、結局この気楽さを優先して着けるのを止めた。
2.セットアップ
Kobo touchの初期設定はMacもしくはWindowsマシンと接続し、Kobo Desktopソフトウェアを使って行う。Mac版を利用した。
セットアップの手順についてはその都度Kobo touchの画面にもいろいろ指示が出るのだが、写真を取り損ねたのでMacのスクリーンショットばかりになってしまった。
なお、Koboのアクティベーションは楽天レビューが炎上するほどひどい事態になっていたようだが、朝早くセットアップを開始したおかげなのか何もトラブルなく完了したため、後になって騒ぎを知った。
その後、書籍を買ってみる段階になってひどい目に遭ったが。
起動するとようこそ画面になり、ログインを求められる。
楽天IDの入力だけで済むのは楽だ。もっともKindleならAmazonのIDを使うのだからアドバンテージにはならないが。
「Koboならびに楽天から」という文言がちょっとだけ気になるが、まあ今後の展開は気になるのでOKする。
手続きが終わると「本を探す」画面に移行する。おすすめ情報は好きな本を登録しないと動作しないらしく、現段階では何も出てこない。
ここまで終わったら、付属USBケーブルでKoboとMacを繋ぐ。
楽天会員IDを求められるので入力。
サーバと接続し、ファームウェアのアップデートをダウンロードする(おそらくアクティベーションもこの時に行われているのだろう)。
Google+やtwitterなどを見ていると、このあたりでサーバトラブルによりつまずく人が多かったようだ。
ちなみにこのスクリーンショットを撮ったタイミング(7/19 AM9:52ごろ)のアップデートで2.0.1になり、その日の夜中に2.0.2へアップデートした。
なお、一度アクティベートしてしまえば、アップデートは無線LANを使って本体で直接行える。
Facebookとの連携が売りのひとつだが、いろいろ面倒な予感がしたのでスキップする。
ここまで済ませればハード、ソフトともに初期設定はいちおう完了。あとはKoboストアから本を買うなり、自分でePubやPDFを入れるなりすれば良い。
KoboをPC/Macに接続するとごく普通のUSBマスストレージデバイスとして認識されるので、読みたいファイルをドラッグ&ドロップするだけ。
3.さあ読もう! ……あれ?
KoboのUIってどうなのさ。
物理ボタンは電源とホームボタンのみで、すべての操作をタッチパネルで行うわけだが、タッチの精度はお世辞にも良いとは言えない。しっかり触れないと取りこぼすことがあったりする。とはいえSony Reader PRS-650よりタッチやメニュー選択への反応速度はマシ。
電子ペーパーは画面書き換えの時に全体を反転させてリフレッシュするという”クセ”があるが、これを最大で6ページごとにまで延ばせるのは嬉しい。ただ、章の切り替わりでは強制的にリフレッシュされるし、設定画面を呼び出したりしてもリフレッシュされるので、読み方によってはあまり意味がないかもしれない。
ソフト的なところでは、ホーム画面に渦巻き状に表示される5冊などは見た目におもしろいが、実用性があるかといえば微妙だ。ホームボタンを押したり読み終わったり時ホーム画面ではなく特定の本棚に飛ぶ設定などがあればいいのだが。
買えない、本屋
せっかくだから1冊買ってみようじゃないか、と思ってKobo Desktopを起動してみる。
ちなみにこの本を選んだ理由は「パピレスに置いていないから」だったりする。同じ文庫でもあったりなかったりするのが電子書籍の難しいところだ。
楽天で使っているカード情報がそのまま使える。まあAmazonに対して(以下略)
いざ行かん! と購入ボタンを押したらこの有様。そりゃあ皆さんキレますよね……。
ちなみに、Koboストアの日本語書籍点数もかなり少ない。洋書目当てなら悪くないだろうが、アメリカの英語の本だけ読むならインターナショナル版KindleをAmazon.comから買った方がたぶん幸せになれるのではないだろうか。
じゃあ自分で何とかしますよ。
とりあえず前述の通りごく普通のUSBマスストレージデバイスなので、手持ちのePubやPDFを入れてみることに。
PDFに関してはSony Readerと同じく、「きちんと解像度を合わせて作らないと見づらい 」ということに尽きる。細かい字よりも、図などの大まかな参照で使うぐらいに思っていた方がちょうどいい。まあ、その用途ならiPadなり7インチタブレットなりの方がけっきょく便利だと思うが……。
ePubに関してもちょっとしたトラブルがあった。
インプレスMAGonのスタパ齋藤の「モノ・コト」欲望マガジンと本田雅一のモバイル通信リターンズを試してみたところ、まずは盛大な豆腐マークの嵐がお出迎え。これはフォント指定をすることで免れたが、今度は見出しの行間が詰まりすぎたりして見づらいことこの上ない。
思わずtwitterでつぶやいたところ、本田雅一さんにリツイートで拾われた。そこでしばらくtwitterで検索していたら「拡張子を.epubから.kepub.epubにすると表示が改善する」という情報があり、試してみたところあっさり解決した。拡張子を変えることで、Koboが独自拡張したePubとみなして開かせることができるようだ。
で、ここまでやってみたはいいが、得られるモノの少なさに絶望した。
ストアで売るのはePubでもいいから、せめて端末はXMDFや.bookにも対応して欲しかったなあ、というのが正直な感想だ。
4.まとめ
安いのは確かに良い、表示クオリティ、ページめくりや各種動作の速度などについても個人的にはギリギリ許せる。
サーバトラブルも見積もりの甘さ=読み違えるほどの期待度の高さ、と思えばまあ仕方ない部分もあるかもしれない。
しかしそもそも、KindleやSony Readerに対するアドバンテージが驚くほどない。
何より、圧倒的に読めるモノが少ない現時点で、今すぐ買う必要はない。
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p style=”font-size: 20px;”>「年末までに20万冊を用意したい」という三木谷社長の言葉が実現すればまだ分からないが、スタートがこれではあまり期待できないかな……。