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ついこないだ「通話のできるキーボード」でひどい目に遭ったばかりだというのに、懲りずにエレコム製品に手を出してしまった。
SHOT NOTE(キングジム)、CamiApp(コクヨ)、KYBER(O-RID)などが鎬を削る「紙のメモをデジタイズする」製品に対抗してエレコムが出したのが、「マーカーシート」だ。
仕組みとしては、
マーカーのついたシートを取り込みたい紙に重ねる→専用アプリで撮影
というごくシンプルなもの。
先に紹介した他の製品と違って、専用ノートが要らないという利点がある。つまり専用ノートより安い普通のルーズリーフやノートを使えるどころか、そもそもメモ以外のモノでも取り込めるというわけだ。簡易スキャナのような使い方ができる。
とまあここまでは良いのだが……。
専用アプリの酷評っぷりについては iTunesストアのアプリページ で見ていただくとして、個人的にはもちろん満点にはほど遠いものの、そのうちアップデートで何とかする気があればまあ良いと思う。
問題はむしろシートの方だ。
まず静電気がひどい。小学生がよく髪の毛を逆立てて遊ぶプラスチックの下敷きのようなシロモノで、ぼくの場合は触れると鳥肌が立つレベルだ。湿度の高い6月でこれなのだから、乾燥した季節が来たらどうなることやら(ただし、紙への吸い付きが良くて固定しやすいことも事実)。
また、光源の位置によってはシートに反射してしまって撮影してもうまくいかない場合がある。もちろん光沢液晶のようにピカピカしているわけではなくちゃんとマット加工はしてあるのだが、それでもカメラが露出を迷うぐらいの反射は起きる。
というわけで、アイデアは良いけどブラッシュアップが足りない、ちょっと残念なアイテムという結論。
やっぱり「エレコムの尖った商品」は信用しちゃいけないな……という思いを新たにしました。