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最近はすっかりスマホ3台(iPhone 4、SH-03C、Xperia ray)持ちだが、もともとあまり電話をしないので、音声回線はiPhoneしか契約していない。そんなわけで、ホワイトプランより通話料が安上がりになる050 Plusは何かと重宝している。
そんな中、フュージョンコミュニケーションズのFUSION IP-Phone SMARTというVoIPサービスをGoogle+で知り、物は試しと申し込んでみることにした。ちなみにまだβ版とのことで、フィードバックを積極的にしておくと良さそうだ。
なお、FUSIONは050 Plusのように専用アプリがあるわけではなく、汎用のSIP (Session Initiation Protocol)クライアントを自分でセットアップしなければならない。
FUSIONではAGEphoneとChiffonを推奨しているが、「どのクライアントを使っても自由だが、保証もしない」というスタンスのようだ。
とりあえずカンタンな050 Plusとの比較表を作ってみた。赤文字は比較相手に対して有利と思われる点だ。
050 Plus | FUSION | |
基本料金 | 315円/月 | 0円 |
ユニバーサルサービス料 | 5円/月 | 0円 |
ユーザ同士の通話 | 無料 | 無料 |
固定電話宛 (課金単位) | 2.8円/分 (8.4円/3分) | 16.8円/分 (8.4円/30秒) |
携帯電話宛 (課金単位) | 16.8円/分 (16.8円/分) | 16.8円/分 (8.4円/30秒) |
国際電話 | ○ | × |
番号通知 | ○ | ○ |
050番号での着信 | ○ | ○ |
留守電 | ○ | × |
アプリ | 専用アプリ | 汎用SIPアプリ |
050 Plusは「固定電話宛通話の安さ」「国際電話対応」「留守電サービス」の三つに月額320円の価値を見いだせるかどうかがポイントだろう。
また、専用アプリなので対応機種であれば安心して使えること(非対応機種でもアカウントさえあれば利用可能だし、050 Plusを汎用のSIPクライアントで使う方法もググると出てくるのだが)、利用料金やアカウントの管理がアプリからできるのも専用ならではだ。
一方、FUSIONのメリットは「使わなければ費用ゼロ」「料金体系が分かりやすい」「通話アプリが選べる」などだ。ただ、分かりやすいだけで通話料だけを比べると050 Plusの方が有利だし、まともに動くSIPクライアント(ものによっては着信通知ができなかったりするようだ)を探し、使えるようにセットアップするのは少々めんどうだろう。
と言いながら、今回とりあえずfring(iOS版)を使ってみたらあっさり接続&通話できてしまった。ちょっと拍子抜けだ。
記事を書いていて思いついたが、アプリが選べるということは、すなわち050 Plusでは今のところ不可能なBluetooth通話もアプリ次第で可能になるはずだ。これはアプリが選べることのメリットと言って良いだろう。
通話音質は軽くテストしてみただけだが、回線状況が同じぐらいなら音質もそう変わらない印象だ。混雑気味の3G回線では通話が辛いのも同様だと予想される。このあたりはいずれもっとテストして確認してみたい。
乱暴にまとめると、050 PlusはiPhone的(提供側の思惑に乗ればスムーズに事が運ぶ) で、FUSIONはAndroid的(選択の自由はあるが自己責任の比重が大きく、ハードルが高い)と言えるだろうか。