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Logicool Pebble Keys 2 K380sの簡易レビュー

非自炊的電子書籍生活~角川「Book☆Walker」編~

さて今回は、個人的にとても注目していた角川書店の電子書籍ストア「Book☆Walker」について。
昨日(12/3)ストアがオープンしiPhone/iPadアプリがリリースされたので、さっそく試してみた。なお、レビューのスクリーンショットはiPadで撮影しているが、このアプリはユニバーサルだ。

アプリの起動画面。ビューア部はボイジャーのT-Timeがベースらしい

ライブラリ画面。2冊の「立ち読み版」が収録されている

ストア画面。ライトノベル/コミック/文芸・新書/新入荷/ランキングの5カテゴリーに分かれている。デフォルトでは文芸・新書が開くようになっている。ハルヒのシリーズ一覧はちゃんとハルヒが背景にいたり。それにしても2冊だけとは物足りない

 
ビューアとしての使い勝手は、Voyager Booksアプリや単体の書籍アプリでよく採用されているものとまったく同じだ。初回起動時にフォントのインストールを促されたりするのも同様。ページめくりがスライドではなくアニメーションしてくれないかなと細かいことを思うぐらいで、機能に不満はない。
 
ストアはなかなかカラフルでビジュアルを多用していて何となく楽しい。ただ、本のもう少し詳細な説明ページが欲しいと感じた。
読み込みでさほど待たされないのは良い。実際に本を購入してみてもダウンロードも速いのはありがたい。とはいえiPadで11n接続しているから当たり前という気もするので、いずれb-mobile WiFiとU300で試してみるつもりだ。
 
今回、ライトノベル、コミック、文芸・新書からそれぞれ1冊ずつ買ってみたが、コミックの解像度がいまいち高くなくてiPadで見るとボヤけ気味。読めなくはないがもう少しクッキリしているとありがたいので、後で要望を出してみようと考えている。あと、ラインナップは少なすぎる。一刻も早く増やして欲しい(理想書店のスタート時よりはマシだが)。
 
 
ちなみに課金はApp Storeのアプリ内購入システムを利用している。書籍の値段部分をタップすると「1個のアドオンを○○円で購入しますか?」というお馴染みのダイアログが出る方式だ。

この方式の利点は2つ。
1.ライトノベルやコミックなどの読者層と想定される、クレジットカードを使えない若い世代でも気軽に買える
2.(同一Apple IDと紐付けされたiOSデバイスであるかぎり)iPhoneやiPadを複数持っていても本を買い直す必要がない

逆に欠点は、Apple製iOSデバイス以外で読めないこと。つまり読みたければiOSデバイスを買い続けるしかないし、想像しにくいことではあるがAppleに何かあってiOSデバイスの生産がなくなってしまった場合、本はいずれ二度と読めなくなる。

Book☆Walker自体は他のデバイス向けにも展開する予定だそうだが、アプリ内で買った本の購入データをPC向けストアなどで把握することはたぶん不可能だ(紐付けすべきIDはAppleが握っているわけだし)。
そういう意味では、Voyager BooksやAmazon Kindleのように販売者側で管理する方がまだマシだ。まあその場合も、角川書店がアプリ&サービスを引っ込めてしまった時点でおしまいなわけで、「売り手側の都合である日とつぜん読めなくなる」という、電子書籍特有のやっかいな問題は何ら解決していなかったりする。

まとめると、

ビューアもストアも手堅く安定
ただし冊数は少な過ぎ
購入システムは気軽でいいけどApple縛りなので汎用性ゼロ

という具合か。売る側としても手探りな感じがありありと伝わってくる。
ただ、アニメやコミックに強い角川書店という有名所が乗り出してきたのはヲタク的には嬉しいことであり、電子書籍好きのヲタクとしてはいろいろ試してみてきちんとフィードバックしたいと思った。

Posted via email from 物欲スクラップブック

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