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「ラブプラス+」に登場する3人の女の子たちが使っているヘッドホンが、ちょっとした話題になっている。情報によると、愛花はSennheiser HD800、凛子はGRADO RS1、そして寧々はパイオニアSE-A1000だそうだ。
プレイしている身からすると、それぞれの音楽の趣味や家庭環境を反映した、なかなか芸の細かいチョイスだと思う。ちなみにHD800は約16万円、RS1は9万円するのに対して、SE-A1000は1万円前後。寧々さん派としては財布に優しくて嬉しいが、逆に手の届く価格なので迷うところとも言える。少しだけ迷ったが、寧々さん派として行ってみるしかないと思い、SE-A1000を買ってみた。
SE-A1000は2003年にパイオニアから発売された「ホームシアター向け」の開放型ヘッドホンだ。つまり音楽よりも映画鑑賞向きになるように作られている。
分かりやすい特徴としては、かなりコードが長い(6m)こと。リビングでAV機器につなぐことを考えた長さだろう。個人的にはちょっと長すぎて取り回しが面倒だが、付属のストラップでぐるぐる巻いておけるのでまあ妥協できる範囲。
また、装着感は今まで使った中でも最も良いと言える。手持ちのヘッドホンだと、たとえばHD580は側圧が強くてメガネに向かないし、SRH840はフィット感は悪くないが重たいので長時間の装着は厳しい。その点、SE-A1000は全体的にさほど締めつけ感もないし、軽いので映画1本ぐらいならまったく問題ない。開放型なので耳への圧迫感も少ない。非常にありがたいことだ。これに匹敵する装着感は、手持ちではオーディオテクニカA500あたりだろうか。
音質についてはまだ使い始めて間もないのであまり言うべきではないのだが、あまり原音忠実という気はしない。だが、聴いていてこれはこれでアリかなあと思える音だ。
ひとつ言えるのは音が“近い”こと。ヘッドホンサラウンドアダプタなどとの組み合わせを前提に、頭のすぐ近くで鳴ることで映画の迫力を出そうという考えなのだろうか。また、開放型なので音漏れはきちんとする。そもそも穴が開いているのだから“漏れる”という表現もおかしい気はするが。
今回、Amazonで10908円で購入した。1万円前後のヘッドホンとして見ると、コストパフォーマンスはかなり高い。ラブプラスと関係なく、この価格帯では有力候補の一つとして試聴を勧めるだろう。