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予約開始を前に、iPhone 4について総ざらい

去る6/7のWWDCで発表された新型iPhone「iPhone 4」。
日本を含む五カ国では6/24発売開始、6/15から予約開始となっている。

今回も(ひとまず?)ソフトバンクが担当することになっているようで、14日、つまり明日には販売方法、料金体系や支払額などについての詳細がソフトバンクから発表される予定だ。

というわけで、「初代iPhone以来の飛躍」とAppleが主張するiPhone第4世代、何がどう進歩するのかを気になる順に整理してみようと思う。iOS 4まで踏み込むと長くなるので、あくまでiPhone 4についてだけ。

(1) Retina(網膜)ディスプレイ
iPhone 4でもっとも気になるのは、従来の2倍の解像度(960×640ピクセル、326ppi)を売りにする新しいマルチタッチ液晶だ。
ただ、液晶のサイズはそのままのようなので、おそらくパッと見の印象はさほど変わらないのではないだろうか。高解像度の写真や、日本語の文章を表示させた時には違いが分かると思われる(基調講演でも日本のニュースサイトか何かをサンプルで出していた)。

かつてPalmマシンにハイレゾが登場しつつあった頃、日本語フォントが潰れずに表示されることに感動したのを思い出す。その感動にはすぐ慣れてしまったが、だからといって今さら従来の解像度にも戻れない、と感じたものだ。

だから、スティーブ・ジョブズが「一度体験したら戻れない」と述べていたRetinaディスプレイにはとても期待している。

(2) カメラ、iMovie、そしてFaceTime
画素数アップにさほど興味のなさそうなAppleにしては、500万画素はよく増やした方だと感じた。それだけA4とiOSの組み合わせによる処理速度に自信があるのだろう。
驚いたのは、センサーサイズが大きくなっていること、そして裏面照射型CMOSであることだ。どちらも光量が少ない時に威力を発揮し、何よりそのことをユーザーが意識する必要のない改良だ。どこでも持ち歩く分、普通のカメラより悪条件での撮影が多い携帯電話のカメラにはかなり貢献するのではないだろうか。
ちなみに、iPhone 4のカメラはセンサーが大きくなったせいか、3GSよりわずかに広角らしい。

そして、動画撮影も720pに対応するだけでなく、iMovieによって単なるカット切り貼り以上の編集環境を提供してしまった。
小さなiPhoneの画面でどこまで凝った編集をするか微妙に疑問だが、その場でパッと撮って軽くエフェクトをつけてYoutubeへ、という流れに夢が広がる人は少なくないのかもしれない。

そして、One more thingで紹介されたFaceTime。上手いなーとしみじみ思わせるPVは置いておいて、すべてオープンなプロトコルを利用しているとジョブズが強調していたのが印象的だった。
あくまで想像だが、Android、Windows Mobile、webOSなどに採用してもらうことでスタンダードになり、携帯電話キャリアに3G回線でのFaceTime利用を受け入れさせようという腹積もりなのではないだろうか。

個人的には、ぜひ日本でもFaceTime(あるいは同様のオープンなテレビ電話規格)が広まって欲しい。
テレビ電話機能そのものは、別に目新しいものではない。第一世代FOMAやビジュアルホンなど古くから日本にはあったし、今でも同様の機能はついているはずだ。
それがメジャーにならないで来たのは、ひとえに高額な通信料、そしてキャリアをまたいだ通話ができないことによって、「なんかスゴそうだけど滅多に使わない機能」に成り下がってしまっているからだと思う。

シンプルに言えば、「映像と音声がリアルタイムでやりとりできる電話って、”未来”だと思いませんか?」ということだ。

欧米では当たり前のように使われているSMSも、日本ではキャリアが壁を作ってしまったために大して使われていない(おかげで、コミケのようなパケット通信が大混雑するイベントでもSMSは届いたりするが)。テレビ電話までそんな風になってしまったら、間違いなくつまらない。

だいぶ話が逸れてしまったが、新型iPhoneについてはiPad同様のサクサク感、高精細ディスプレイ、性能アップしたカメラに期待しているというわけだ。3GSをスキップして耐えた甲斐があったと喜べる端末であることを切に願う。

— iPadから投稿

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