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Microsoft Designerでブログのワンポイント画像を作ってみた。

さらに再生機器が増えた我が家のモバイルビデオ環境。

 過去に何回か記事にした(これとかこれとかこれとかこれ)、FriioとMac miniを中心にした半自動録画環境。予約更新のためのmAgicAnimeをたまにアップデートするぐらいで、それなりに安定した環境で録画できている。

 一方、再生環境は安定しているようで安定しない。PSP+PS3は対応フォーマットの幅が広くて扱いやすいが、最近はPS3の電源を入れることがそもそも少なく、動画をPSPで見るためだけにPS3を起動するのもどうかという気がし始めた。また、PS3は小型化してマシになったとはいえ、発熱量もファンの音も決して小さいとは言えない。

 そこで、いかにも動画に強そうなiPad、そして話題沸騰のiPhone 4と立て続けに新しいデバイスを購入したのをきっかけにビデオ再生環境を模索してみた結果、あちこちで取り上げられているAir Video(リンク先はメーカーサイト)を使ってみることにした。

こちらをクリックするとiTunesストアへ

 Air VideoはiPhone用アプリ(iPadにも対応したユニバーサルアプリなのが良い)と、PC/Mac用サーバ“Air Video Server”が連携して動くビデオストリーミングシステムだ。
 まず、サーバにしたいPCやMacにソフトをインストールして起動し、共有したいビデオの入ったフォルダーを指定するだけ(ちなみに、iTunesのプレイリストも指定できるらしいが試していない)。パスワードがないと接続できないようにもできるし、ポート番号を指定することもできる。また、試していない上にβ状態の機能だが、インターネットからのリモートアクセスにも対応するようだ。

 サーバを設定したらiPhoneでアプリを起動し、左上の+ボタンを押してサーバマシンを探す。ローカルネットワーク上であれば自動的に見つけてくれるので特に困ることはない。あとはアプリからサーバを選べば、指定したフォルダー内の動画をリストアップしてくれる。数が多いと多少時間が掛かるのが難点だが、これは仕方ない。

 このAir Videoは単なるストリーミングサーバではなく、iPhone/iPadで再生できる形式に変換してくれたり、リアルタイム変換しながらストリーミングしてくれたりするのが素晴らしい。DRMが掛かったファイルは不可能だが、ほとんどの動画ファイルを再生できる。変換の画質も悪くないので、元が良ければ違和感なく楽しめる。また、ファイルがmp4やmovなどiPhoneで再生できる形式ならばそのままストリーミングするので、画質劣化はさらに抑えられる。

 何よりもうれしいことに、Friioで録画した拡張子.tsのTSファイルもリアルタイム変換で再生してくれる! MacだとVLCぐらいしか再生手段がなく、変換となるとほぼ絶望的だったTSファイルをそのまま扱ってくれるのは楽で良い。ちなみに地デジの録画をiPhone 4のRetinaディスプレイで見ると、精細感がある上にノイズが気にならないサイズなので非常に快適だ。

 PSP+PS3と比べてみると、
メリット
・画質は明らかにAir Videoが上(あくまでPSPと比較しての話。PS3で見られるならその方が綺麗なのは間違いない)
・録画用Mac miniにAir Video Serverを入れておけば一台で完結、DLNA対応NASも要らない
・DLNAではないので、NASやネットワーク上の他のマシンのフォルダなども指定できる(速度が問題になるかもしれないが)
・iPad版はTV出力もサポート

デメリット
・早送りや巻き戻しにどうしても時間が掛かる(特にTSファイルはサイズの関係かかなり待たされる)
・Air Video Serverがたまに反応しなくなったり、安定性に多少の不安がある
・DLNAと違って独自規格のようなので、メーカーに何かあるとそのまま終了
・HDサイズ動画の変換を手早く済ませたいなら、それなりのマシンパワーが必要(SDサイズならMac miniでも十分だが)

というあたりだろうか。
 アプリは無料版もあるが、有料版がわずか350円(サーバソフトは無料)なので、FriioがメインでiPhone/iPadユーザーという人にはなかなかお勧めだ。

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