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画像管理ソフトについて、手元にあった選択肢は三つ。
(1) iPhoto’09
(2) Picasa 3
(3) ArcSoft PhotoBase Pro
(1)は言わずとしれたApple純正環境で、手軽な簡易補正や「人々」「撮影地」機能はなかなか楽しい。2月のデジタルカメラRAW互換アップデート3.1によってK-7/E-P1ともにOSレベルで対応したため、候補に入った。
(2)はGoogleのPicasa Webアルバムと連携するGoogle謹製ソフト。ちゃんとRAW現像をしているのか埋め込みのJPEGを処理しているのかイマイチ判然としないが、iPhotoよりも前からK-7/E-P1のRAWファイルを読み込めていた。また、検索を彷彿とさせる“I’m feeling lucky”ボタンなども含めて、iPhotoとはまた違った感じの手軽な補正ツールが便利だ。
(3)はアクトツーで優待版をキャンペーン販売していた時に衝動買いしたArcSoft社の製品で、他の二つと比べてより画像ブラウザ的であるだけでなく、ビデオやサウンドなどもまとめて管理できるようになっている。ホームビデオなども視野に入れているのだろうか。とりあえず動画にはあまり興味がないので、あくまで画像管理ソフトとして判断する。
この三つを、ちょっとずつ使って比較検討してみた。
iPhotoは自動補正もなかなか的確だし、使い慣れたApple的UIだし、Flickrのアルバムを自動同期してくれるのは、proアカウント持ちとして非常に便利。ただ、(できなくはないが)iPhotoライブラリファイル以外の場所に置いた画像の管理が弱い。パッケージ化されたライブラリファイルを丸ごとバックアップするのも面倒。
PicasaはWebアルバムと手軽に同期できるし、iPhotoと違って画像の場所を動かさずに見られる(割には高速だ)し、監視するフォルダを細かく設定できるのが良い。Bloggerにブログする機能もあるなど惹かれるところはあるのだが、Flickrを使いたいと思うとPicasaが生かせないのはジレンマ。また、うちの環境ではたまに文字化けしたりなぜかiPhoneの画像が読み込めない(インポートしようとしてもボタンが押せない)などの細々とした問題がある。
PhotoBase Proは最初期待していたのだが、思ったほど速く感じない。ファイルの数を把握するまでサムネイルどころかアイコンさえ全く表示しないため、体感では逆に遅く感じるらしい。また、拡大してプレビューを見るのにはPhoto Viewerという別アプリを起動することになり、これの読み込みはもっと遅いのでかなりストレスを感じる。何より、K-7のRAWファイルで表示される色がまったく違う(ズレているというより反転している?)ため、現時点では使えないと判断した。
あまり面白みの無い結論だが、やはりiPhoto’09を使うしかなさそうだ。母艦がWindowsならPicasaを選ぶところか。もしかしたらPhotoBase ProもWindows版なら正しい色で表示してくれるのかもしれない。そのうち試してみたい。
本当はAppleよりもRAWへの対応が早いAdobeのLightroomを使いたいのだが、ネットワークドライブにライブラリを置かせてくれない仕様なので断念した。といっても1.x時代の話だ。もしかしたら今は仕様が違うかもしれないので、ちょっと調べてみようと思う。