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iPhoneのテザリングが公式に解禁される気配はないし、日常生活で支障を感じたことはないが、やはりSoftBankの電波は少し弱めなのも事実。
そこでPCなどでも使うことを考えてイーモバイルとUQ WiMAXの間で揺れていたのだが(幸運なことに、普段の行動範囲内でPCを使いたくなるような場所はほとんどWiMAXの電波が来ていた)、ここに来て強力な伏兵が登場した。
PHS+3G+Wi-Fiというまさに”ハイブリッド”なSHARP製Windows Mobile端末だ。
初代のW-ZERO3からするとかなりスマートかつフラットな形になり、より電話機らしくなった。
機械としてもおもしろそうではあるのだが、ぼくの目を引いたのは「基本料金1450円、パケット定額5250円」という事実。しかもテザリングや無線ルーター化が可能なので、PCと接続しても定額範囲内に収まる。
正確にはパケット定額は2種類あって、PHSが上限2800円、3Gが上限5250円とそれぞれ別個に掛かり、0円からスタートする二段階定額制だが、こういうのは使い始めたらあっという間に上限まで張り付くので考えないことにする。
つまり、PHSを使わずに3Gでのみ通信して(ネットに接続する際、接続先を明示するようなのでおそらく可能)、月々6700円。
これはイーモバイルやUQに比べて2000円以上高い。が、このHYBRID ZERO3が使う3G回線はNTT DoCoMoのもの、ということがポイントだ。しかもハイスピード対応、7.2Mbpsまでイケてしまうらしい。
さて、本家NTT DoCoMoでPCとの接続が可能な定額データプランを見てみよう。
ベーシックプラン……10,500円/月
バリュープラン……… 9,765円/月
そもそもDoCoMoが自社ユーザーからぼったくってるんじゃないかという感じの価格設定だが、間違ってPHS回線までフルに使ってしまったとしても9500円。相当にお得だ。
いいことばかり見ていても何なので予想される難点を考えてみると、
・データカードと違ってバッテリーが必要
・ウィルコムが(財務的な意味で)大丈夫かどうか
・OSがWindows Mobile
といったところだろうか。……後ろの2つはユーザーレベルではどうしようもないが。
ともかく、イーモバイルやUQでは当分得られないレベルの広いエリアを、本家DoCoMoより安く使えるという点でかなり魅力的ではないかと感じた。
先日の「気になるガジェット」にもう1つ追加されそうだ。