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初めて使ったMP3プレイヤーはアイ・オー・データのHyperHyde(若かりし頃、グラビア路線まっしぐらの釈由美子がイメージキャラクターだった)だけど、2001年の初代iPodからはずっとiPod一筋でやってきた。実はAmazonの叩き売りでwizpyやGigabeatも買ったけれど、絶賛死蔵中だ。
そんなぼくが、ソニーのウォークマンXことNW-X1060を買ってしまった。
期待していたのはやはり音質とノイズキャンセリング。それだけならAシリーズの方が容量も多くてコストパフォーマンスが良かったはずなのだが、多機能な方が好きなのと、ソニーのタッチパネルUIがどんなものなのか知りたかったこともあってX1060を選んだ。
結果、音質はたしかにiPodよりも良くなったように感じる。ただ、付属イヤホンだといささかホワイトノイズが気になるのが残念。ER-4SやKlipsch Image X10などではさほど聴こえないが、そうするとノイズキャンセリングが使えなくなる。音楽を鳴らし始めれば気にならなくなるとは言え、iPodの方がホワイトノイズ少なめなのは「音質」をウリにするウォークマンとして正直どうなんだろうという気もする。
タッチパネルは3.0型の有機ELで、マルチタッチこそないがフリックはあるし、音楽プレイヤーとしては十分普通に使えると感じた。ただフラッシュメモリーが遅いのか、素早くめくると曲目やジャケット画像の表示が遅れてしまうのが微妙に残念といえば残念。
何だかんだ書いたが、ハードに関してはいろいろ調べた上で期待した通りのものだったのでそれで良い。問題はソフトの方。付属のSonicStage Vと、最近DLできるようになったX-アプリ。正直どちらも使いにくい。
ソフトのUIは単に慣れの問題だと思うが(それにしてもmoraの宣伝ぐらいは閉じられるようにして欲しいし、スクリプトエラーを吐いたりして驚かすのもやめて欲しいw)、それよりもiTunesからの移行が思ったほどスムーズに行かなかったのが残念だった。
XシリーズはUSBで接続してマウントし、MUSICフォルダに適当な音楽ファイルをドラッグ&ドロップして使うこともできる(このおかげでMacやLinuxでも扱える)ため、USBのストレージがマウントできるならX-アプリも要らないし、OSを問わない。ただ、iTunesやX-アプリの機能を一切放棄するような感じなので個人的にはあまり好きではない。というか、曲数が増えると管理が面倒なのでエクスプローラやFinderにはあまり頼りたくない。
SonicStage CPあたりからAACが読み込めるようになり、ウォークマン自体もAACの再生に対応したのは明らかにiPod+iTunesの層を狙ってのことだと思う。曲のファイルパスをそのままでライブラリに登録できるのもiTunesライブラリをそのまま使えて便利だ。
しかし、実際にやってみると何でもないAACファイル(拡張子m4a)が読み込めなかったりした。ライブラリ移行後はATRACエンコードでも構わないだろうが(関係ないが、ATRAC Advanced Losslessの仕組みなんかはAppleにもぜひ採用して欲しい)、プレイリストはともかく曲自体はスムーズに持ち込めないと、曲数が多くなるほど何故か読めないファイルが発生してやる気を無くすだろう。iPodからユーザーを奪いたいのなら、そのあたりがノートラブルで進むように努力して欲しい。