こちとらUA偽装ブラウザと、MMSアドレスがあるんだからッ!

 「こちとら1万2千枚の特殊装甲と、ATフィールドがあるんだからっ!」な某人型決戦兵器アニメの声でひとつ。

 まあそれはともかく、せっかくMMS対応で得た携帯電話っぽいメールアドレスがあるのだから、今まで「iPhoneは非対応です」で諦めてきたサービスやサイトにもう一度チャレンジしてみる価値があるんじゃないか、というお話。

 第1弾はオレンジ色のSNSことmixiに行ってみようと思う。

 言わずと知れた日本最大のソーシャルネットワークmixi。PCでアクセスできる目に痛いカラーリングと広告まみれのマイページの他に、携帯電話でアクセスできるmixiモバイルがある。日記/コミュニティ/マイミク関連などの他に、ピコピコmixiというミニゲームもできたりするこのmixiモバイル、いわゆる一般的な携帯電話にしか対応していない。

 mixiのヘルプによると、

_____以下引用
Q. mixiモバイルの対応機種は?

以下の4キャリアに対応しておりますが、機種によって一部機能をお使いいただけない場合がありますのでご了承ください。また、フルブラウザ、PCサイトビューアーはサポート対象外です。

◆2007年6月11日にリニューアルを行いました。リニューアル後の画面がお使い頂ける機種は下記の通りです。
リニューアル前の画面に該当する機種は2009年7月1日以降ご利用いただけなくなります。
またリニューアル前の画面に該当する機種を使用した新規登録の受付は、2009年1月19日をもって終了させていただいております。

■NTT DoCoMo
◆下記の機種はリニューアル後の画面となります。
FOMAシリーズ(i-mode対応機種)
※900i・901i・700i・701iでは一部のレイアウトが異なります。
※以下の端末はリニューアル前の画面となります。
N2001,N2002,P2002,D2101V,P2101V,SH2101V,T2101V,F2051,N2051,
P2102V,F2102V,N2102V,N2701,NM850iG,L601i,L600i,N600i

◆下記の機種はリニューアル前の画面となります。
movaシリーズ(i-mode対応機種)
(※501iシリーズ,502iシリーズ,209iシリーズ,D210i以外の210iシリーズ,SH251i/iS,821iシリーズ,F671i,691iシリーズを除く)

■KDDI(au)
◆下記の機種はリニューアル後の画面となります。
CDMA 1X WIN全機種(※法人用端末,W21Hを除く)

◆下記の機種はリニューアル前の画面となります。
Sweets cute,Sweets pure,G’zOne TYPE-R,Sweets,talby,INFOBAR,A5525SA,A5523T,A5522SA,
A5521K,A5520SA/SA II,A5518SA,A5517T,A5516T,A5515K,A5514SA,A5512CA,A5511T,A5509T,
A5507SA,A5506T,A5505SA,A5504T,A5503SA,A5502K,A5501T,A5407CA,A5406CA,A5405SA,
A5404S,A5403CA,A5402S,A5401CA II,A5401CA,A5306ST,A5305K,A5304T,A5303H II,A5303H,
A5302CA,A5301T,C5001T,A3015SA,A3014S,A3013T,A3012CA,A3011SA,C3003P,C3002K,
C3001H,A1406PT,A1405PT,A1404S/S II,A1403K,A1402S II,A1402S II/カメラ無し,A1402S,
A1401K,A1305SA,A1304T II,A1304T,A1304Tカメラ無し,A1303SA,A1302SA,A1301S,A1101S,E03CA,E02SA,B01K

■ソフトバンクモバイル
◆下記の機種はリニューアル後の画面となります。
3G対応機種(※HTC、Nokia(N73は対応)、Motorola、SAMSUNG端末を除く)
ディズニーモバイル

◆下記の機種はリニューアル前の画面となります。
2.5G対応機種
※一部利用できない機能があります

■WILLCOM
◆下記の機種はリニューアル後の画面となります。
AIR-EDGE PHONE、WXシリーズ、W-ZERO3シリーズ
※表示モードは「PCモード」(機種によって表現が異なります)にてご覧下さい。
WX220J、AH-J3003Sは除く

_____引用終わり

 iPhoneという言葉は全く書かれていない。そもそも、登録のためのページから携帯宛てにメールを送る時、i.softbank.jpドメインを選ぶことさえできない。

 恐らくmixiの言い分としては「iPhoneには専用アプリがあるじゃないか」ということなんだと思うが、アレは「あえて言おう、カスであると!」とギレンの物まねをしたくなるぐらいダメアプリだ。MobileSafariでPC版のページを見ることはできたため、何もかも全くダメということはなかったのだけれど、非公式のmixi Browser miniというアプリが最近書き込みにも対応して(以前は読み込みのみだった)くれてようやくまともになったという状況なのである。
 せめて動作の軽いモバイル用ページを見たい! と思うiPhone+mixiユーザーは意外と多いのではないだろうか。

 という壮大な前フリから始まる今回の実験、やることは単純、「iPhone用のMMSアドレスでmixiモバイルを見られるか」である。そして結論から言うと、ダメだった……。
 mixiモバイルの登録確認メールを送るところまではちゃんといけるのだが、表示されるアドレスにアクセスしても跳ねられてしまう。記事のタイトル通りUAを偽装できるSBrowserというアプリを買ってもう一度トライしてみたのだがやはりダメ。詳しいことはよく分からないが、UA以外の部分もどうやらチェックしているらしい。

 というわけで、淡い期待を抱いて始めたmixiモバイルをiPhoneで見よう作戦はみごとに失敗。大人しくmixi Browser miniで見ようね、という結論に落ち着くのだった。

※mixi Browser miniはMac/Palm界隈では有名な福本修仁さんの手によるアプリで、個人的には必要かつ十分だし230円の価値は十分にあると思う。ただ、非公式アプリゆえにmixiの仕様変更があると見られなくなる可能性があるので、今回の実験を考えたわけだ。

iPhone 3.0とBluetoothでできること。

 iPhoneにはBluetooth 2.0 +EDRという無線規格が搭載されている。そもそもBluetoothとは

 Bluetooth – Wikipedia

を読んでいただければ何となく分かっていただけると思うが、2.4GHz帯を利用した近接距離用無線通信規格で、マウスやキーボード、モデム、PDAなどの接続に主に使われている。iPhoneに搭載されているのは通信スピードをアップさせたEDR(Enhanced Data Rate)タイプだ。

 ではこのBluetooth、搭載されていれば何でも繋がるのかというとそこがまたややこしく、プロファイルと呼ばれる通信の手順みたいなものをお互いに持っていないと通信ができない。BluetoothでPCと接続されたオーディオ機能付きヘッドセットがあったとして、PC側がHSPのみ対応だった場合、ヘッドセットで音楽を聴こうとしてもモノラルでしか再生されないなんてオチがついてしまったりする。

 さて、iPhone OSが備えるBluetoothのプロファイルはiPhone OS @ Bluetooth.orgに書かれている。OS 3.0アップデートの目玉になったステレオBluetooth機能を実現するA2DPや、これまでも利用できたHFP(ハンズフリープロファイル)に加えて、AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)などがサポートされているらしい。

 素人の斜め読みだが、この表から解る範囲で「iPhoneとBluetooth機器でとりあえずできること」は

・A2DP … Bluetoothヘッドホンやスピーカー、カーオーディオなど対応機器で音楽を聴く(AVRCP対応機器ならiPod機能をリモコン操作できる)
・HFP … Bluetoothヘッドセットで通話する
・DUN … iPhoneをモデムとしてインターネットに接続する
・PAN … iPhoneのネットワーク接続を他の機器と共有する
・PBAP … 電話帳のデータをBluetooth経由で他の機器に転送する

などがある。ソフトバンクモバイルはインターネットテザリングをやっていないので、DUNやPANはあまり意味がない。当面役に立つのはA2DPおよびHFPということになりそうだ。

 ちなみに、DRC-BT15というSONYのBluetoothレシーバ(自分で好きなヘッドホンを繋いで使える)を使って音楽を聴いてみたが、Bluetoothの規格上の限界からか、音質はあまり良くない。外を歩く時など音質が優先されない場合は気にならないかもしれないが、腰を据えてじっくり聴くには向かないと思う。少なくとも、Klipsch Image X10と組み合わせて聴くのはかなり堪え難いものがあった。

iPhoneでのメールに関する覚え書き(OS 3.0対応版)

 OS 3.0へのアップデートが日本時間18日午前2時過ぎから始まり、さっそくアップデートしたiPhoneをいじくり回している。
 ところで、OS 3.0で追加されたさまざまな機能追加のうち、個人的にもっとも注目しているのがMMSだ。ソフトバンクが対応したことにより、iPhoneで~@softbank.ne.jpというアドレスを使ってメールができるようになった。また、i.softbank.jpについても多少の仕様変更があったようだ。

 そこで、それらも踏まえた上で、改めてiPhoneのメール環境に関して簡単にまとめ直してみた(画像をクリックするとフルサイズの表へ)。
iPhoneメールサービス比較

 i.softbank.jpへのメール着信で音が鳴るようになったのは大きな進歩だ。MMSとの使い分けに悩むところだが、Gmailからの転送はi.softbank.jpにセットしておく方が良いかもしれない。MMSは長いメールが分割されるので少々見づらい上に、アドレスを含むメールが真ん中で切れたりするからだ。
 PCメールの受け皿としてはi.softbank.jpを使い、プライベートのちょっとしたメールはMMSを使うのがベターではないかと思う。

過去の関連記事(情報は記事を書いた時点のものです)
iPhoneに使えるメールサービスの比較。
iPhoneでメールを受信する効率的な方法を考えてみる。
iPhoneで絵文字を読み、書く方法。(追加情報アリ)
ソフトバンクの仕様変更を受けて、iPhoneメール設定を考え直してみた。
iPhoneで画像を拡大されずにメールする方法
iPhoneと一般的携帯電話とのメールに関する覚え書き
i.softbank.jpでちょっと助かること。

Klipsch Image X10を購入。

 懲りずに今日も衝動買い。Klipschのカナル型イヤホン“Image X10”(メーカーページへのリンク)をビックカメラでゲット(ポイントで買えたので気分的にあまり衝動買いとは言えない気もするが)

 買おうと思った理由は(1)あちこちのレビューであまり悪い評価を見なかったこと、(2)愛用のER-4Sに2、3細かい不満があってそれを解消してくれそうだと思ったことなどだ。

 ともかく、価格帯的にも実力的にも近いと思われるER-4Sや、コストパフォーマンスの高いバランスドアーマチュア式と評判のApple In-Ear Headphones with Remote and Micなどと印象を比べながら書いてみたいと思う。

(1)装着感
 ER-4S → 慣れが必要。ただ最近のイヤーピースが合わなくてどうも耳がヒリヒリする(不満その1)イヤーピースは三段キノコ、スポンジ、シリコンの3種。

 Apple → フィット感は上々で耳への負担も少ない。ただER-4Sに慣れると多少外れやすい感じもする。イヤーピースはSMLのサイズ違いのみ。

 X10  → 耳にいちばん優しいと感じる。丸みを帯びた形状と本体の軽さがとても良い。イヤーピースはシングルフランジのサイズ違い3種およびダブルフランジのサイズ違い2種。

(2)ケーブルの取り回し
 ER-4S → 案外絡みにくく割と長い上にクリップつきなので、ポケットに突っ込んだiPodから首元に付けたiPod shuffleまで意外とオールマイティ。ただしタッチノイズが大きいので対策が必要。

 Apple → 短くはないのだが、ぼくにとっては微妙にポケット内のiPhoneに引っ張られて外れることがある絶妙な長さ。表面が滑りにくいので服に引っかかって外れることもある。せめてクリップがあれば。タッチノイズは少なめ。

 X10  → 正確に測ったわけではないが、ちょうど前2者の中間ぐらいの長さ。微妙に絡みやすいのが難点かも。タッチノイズも上2つの中間といったところ。コネクタがL字というよりJっぽい独特の形状で、細く強度に不安を感じる。

(3)付属品の使い勝手
 ER-4S → 箱が大きく、やはり補聴器を彷彿とさせる。持ち歩き用のケースの他に手入れ用具や交換フィルタなどの付属品も一通り揃っているが、逆に言えば手入れの手間もけっこう掛かるとも言える。ケースは正直ダサいが、もともとこの製品にデザインを期待する方が(ry

 Apple → コンパクトなおにぎり型のイヤホンホルダーと、耳栓ケースのようなイヤーピース入れのみ。本体以外のデザインまで気配りが届いているのがAppleらしいが、イヤホンホルダーはとっさに巻くにはちょっと使いづらい気もする。

 X10  → 本体のみを入れる小さなケースと、iPod touchまでいっしょに入れられるサイズの大きなケースが付属。他に手入れ用ツールや航空機用アダプタ、ステレオジャック用変換アダプタなども付いている。本体デザインが良い割に、ケースの作りがチープなのが悲しい。

(4)音質
 ER-4S → とにかく正確な音。1つ1つの音が綺麗に分離するので、モニター的用途にはもってこい。耳コピするのにも各パートが聴き取りやすくて良い。はっきりした音なので耳に痛い時もあるし(不満その2)、迫力不足を感じることもある。

 Apple → 低価格ながら2ドライバ式というだけあって、線の細い音という感じはない。ごく普通に聴いて楽しめる音。iPhoneや第2世代iPod touchではヘッドセットとしても使えて、通話時の音質にも何ら問題はない。

 X10  → ER-4Sほど音が分離しないが、ごちゃごちゃというわけでもなく綺麗にミックスされた音。低音は明らかにER-4Sより楽しく、耳が痛くなるようなことはなさそう。本体のサイズからは想像するよりも、ずっと元気で太い音が出る。

(5)遮音性と音漏れ
 ER-4S → イヤーピースによっても異なるが、基本的に「明らかに耳栓」と言える遮音性。補聴器のメーカーならでは。机の脇に置いてある電話の子機が鳴っても気づかないし、電車のアナウンスも聞き逃す。自転車どころか歩きながらも危険を感じるぐらい。音に没頭したいならお勧め。遮音性が高い=小音量で聴こえる=音漏れほぼゼロ。

 Apple → カナル型の割に遮音性は低め。そのおかげで外で使うのに向いている。iPodといっしょに持ち歩くためのイヤホン。音漏れもカナル型の割に多め。とはいえiPod付属イヤホンなどに比べれば当然マシ。

 X10  → ダブルフランジだとER-4Sに近い遮音性を発揮し、シングルフランジだとAppleに近い。ある意味いいとこどり。ユニットが小さく奥まっているせいか、音漏れは基本的に気にしなくて良さそう。もともと音漏れするほどの音量で聴いてたらたぶん耳がダメになる。

 まとめるとこんな感じ。
 ER-4S → フラットな音が好きで、多少の手間(装着への慣れ、手入れなど)も厭わず「正確な音」にひたすら没頭したいならコレ。遮音性、音の正確さはピカイチ。

 Apple → iPhone/iPodユーザーなら使って損はないバランスドアーマチュア式イヤホン。iPhoneではボリュームボタンは効かない(恐らく6/26発売のiPhone 3G Sは対応)ものの早送り/巻き戻し、再生、通話など基本機能は使えるし、何より音質面でのコストパフォーマンスからして、iPhone/iPodを持っているならぜひ使ってみるべきだと思う。ちなみにリモコン付きイヤホンでないと動かせない新shuffleも操作できる。本体価格より高いイヤホンになってしまうが、その価値はある。

 X10  → 耳への物理的、音質的負担の少なさで使い勝手の良いイヤホン。音を楽しむ高級機という感じ。値段的に万人にお勧めというわけには行かないが、イヤホン好きで少々金を出しても自分の気に入るものにしたいという人には、ぜひ一度試聴してみることをお勧めしたい。

オリンパスのDigitalペン「EP-1」を予約。

 
 「ペンのように気軽に使える」カメラとして50年前にデビューしたオリンパスペンシリーズ。
 その最新モデルがマイクロフォーサーズ規格のデジタル一眼カメラ「E-P1」として発表された。
オリンパス ペン (OLYMPUS PEN)
E-P1|デジタル一眼カメラ|オリンパスイメージング
 一眼レフの画質はぜひ欲しいけれど、小型軽量でないと持ち運ぶ気になれない。小型軽量を優先してリコーGX200を愛用しているぼくとしてはとてもとても気になるカメラだ。
 K20Dは本体のみで715g、E-P1はバッテリとレンズ込みでもそれより軽い。センサーサイズはAPS-Cに比べれば小さいが、コンパクトデジカメに比べれば遥かに大きい(マイクロフォーサーズというのはあくまでレンズや本体が小さくなるという話で、センサーサイズはフォーサーズ=4/3インチであることには変わりないからだ)。
 フォーサーズ規格が最初に立ち上がった時に誰もが期待した小ささに、ようやく近づいたのではないだろうか。

 というわけで、これまでオリンパスのカメラなどロクに触ったこともない(最後に触ったのは友人のCAMEDIA C-800L、10年以上前の話だ)のに、予約注文してしまった。

 ホワイトのツインレンズキット(パンケーキレンズと標準ズーム)。シルバーはとても「らしくて」良いのだけど、あえてカメラっぽくないカラーリングのホワイトを選んでみた。どうも女性向けっぽい扱いをされているけどまあ気にしない。

 ツインレンズキットは12万ちょいするので決して安くはないが、発売記念ということで(別に買うとそれなりの値段がする)ビューファインダーが同梱、なおかつキャンペーンでフォーサーズマウントアダプタか8GB SDHCがもらえるとのこと。一通り環境が整うと思えば悪くない。
 まずはレンズキットのレンズでいろいろ撮ってみて、マウントアダプタが届いたらペンタックスKマウントやM42のアダプタと組み合わせて手持ちのレンズを楽しんでみようと思う。

Ankerの飲食店とな