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iPhone 3Gのもっとも目立つ問題といえば、3G接続の不安定さとサードパーティ製アプリのクラッシュに関するものだろう。どちらもiPhoneの大きな売りであり、そのあたりに期待して購入した人も多いはずだ。
日本でも「感度が悪い」という声が聞かれるが、これはソフトバンクのインフラのせいなのか、それともこの3G接続問題に絡むものなのか、いまいちはっきりと切り分けできない。もしかしたら両方悪いのかもしれない。
iPhoneの場合、アンテナが1~2本でも通話自体は問題なかったり、4~5本立っている屋外で突然切れたりすることもあって、良いのか悪いのか少々わかりにくい。
アプリに関してはもっと深刻だ。ある日突然、アプリが起動しなくなる。電源オフやソフトリセットぐらいではどうにもならず、今のところアプリすべてを再インストール、もしくは再設定を行うしかない。復元ではないのである。「携帯電話なのだからバックアップはちゃんとしておきたい」などと考えて「接続時に自動的に同期する」などというオプションを入れておくと、復元した状態でも結局同じコトが起こるのだ。
つまり、ゼロからの設定なのである。アドレス帳やメールはPCさえあれば問題ないが、SMSや通話履歴はこの時点で取り戻せなくなる。このトラブルですでに5回ほどSMSを飛ばしてしまったぼくとしては、そろそろくじけそうだ。
iPhoneプリインストールのメールやSafariなどが使えなくなるわけではないので最低限の機能は維持されるものの、外出中にこの現象が起きたらもうお手上げだ。Jailbreakをしているのならともかく、公式SDKで作られた「まっとうな」アプリしか使っていないのにこんな目に遭わされるというのは、正直納得できない。できないが、今のところどうしようもない。
ぼくの場合、とりあえずMobile Applicationsフォルダ(iTunesフォルダの中にある)からすべてのアプリをいったん消し去り、App Storeからダウンロードし直すことで、理由はよくわからないが解決を見た。とはいえ、いつ再発するか解らないので、戦々恐々である。
さすがにAppleもこの状況を認識しているようで、ウォールストリートジャーナルなどが報じるところによると、3G接続の問題を解決するためのソフトウェアアップデートも「数週間以内に」提供されるらしい。
と同時に、Apple Insiderの記事によると、サードパーティ製アプリがクラッシュして起動しなくなる問題は”This is a known iPhone bug that is being fixed in the next software update in September(iPhoneの既知のバグであり、9月に行われる次のアップデートで修正される)”という情報があるそうだ。
これらがまとめて「iPhone OS 2.1アップデート」として提供されることになるのだろうか? 2.0xではなく2.xという、少し大きめのアップデートにふさわしい内容だとは思うが。