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Logicool Pebble Keys 2 K380sの簡易レビュー

iPhoneに使えるメールサービスの比較。

※この記事は多少情報が古くなっています。
こちらを参照してください。

 iPhoneはいわゆる~@docomo.ne.jpだとか~@ezweb.ne.jpだとか~@softbank.ne.jpのような「ケータイメール」アドレスが存在しない。 契約時にソフトバンクからもらえる「hogehoge@i.softbank.jp」というアドレスは、単なる受信通知付きIMAPメールに過ぎない。
 逆に、iPhoneならごく普通のPOP3、IMAP、Exchangeなどのメールが使えるため、書くのはともかく読むだけならPCと同感覚で使うことができる。というわけで、iPhoneで使うべきメールサービスを検討してみよう。候補は以下の5つ。

  1. i.softbank.jp
  2. MobileMe
  3. Gmail
  4. Yahoo! Mail
  5. Exchange

1.i.softbank.jp

 まずメリットは無料でもらえること、そしてSMSによる受信通知サービスが付いていること。ただし勘違いされやすいポイントは、「通知はされるが自動受信(つまりプッシュ)ではない」ことだ。ちなみに、受信通知は無音でいきなりメッセージが表示されるだけであり、実際はその通知を見てからメールを起動してサーバに読みに行かなければならない。
 もう一つ、単なるIMAPメールなのでPCのメールソフトでも送受信ができることも利点だろう。いかにiPhoneが使いやすくても、家にいる時ならPCのキーボードを使った方が速いと思われるので、これは良いことだ。
 デメリットはメールボックスが200MBと、GmailやYahoo.comと比べて少ないこと、また30日経過したメールは自動的に消去されてしまうこと。幸い、上で述べたようにPCのメールソフトを使って他のIMAPメールなりに移しておけば良いので、忘れさえしなければそこそこ快適に使える。
 たぶん、一番気になるポイントは「これって、プッシュメールじゃないんだ……」ということだろう。あと面倒なのは、キャリア支給アドレスでありながらi.softbank.jpドメインが携帯電話扱いではないため、携帯電話宛メールがフィルタに引っかかって送信できない可能性があることだ。これは各社の対応に期待するしかない。
 ぼくの場合、GmailやHotmailなどプッシュサービスではないメールから転送させて、受信通知代わりに使っている。元のメールを残して転送させているので、30日で消える制限も特に気にしなくて済むはずだ(まだ消えたメールを目にしていないので何とも言えないが)。

2.MobileMe
 Appleによる有料情報リポジトリサービス。メールだけでなくカレンダー、アドレス帳、ブックマーク、Webギャラリーなど多彩な機能を備え、iPhoneとMac/PCをプッシュサービスでつなぎ「常に最新の情報を共有する」という触れ込みでスタート……しようとして大コケしてしまった。現在はほぼ復旧していて、iPhone+Macをメインで使う分には特に不満もない。
 もらえるメールアドレスはhogehoge@me.comが一つと、転送用に使えるエイリアスと呼ばれるアドレスを5つ。また、前サービスの.Macから使っていた場合、hogehoge@mac.comは継続して使用できる。
 Me.comのメールは完全にプッシュ型であり、受信するとiPhoneは音とバイブで着信を教えてくれる(代わりに、i.softbank.jpのように画面に通知が表示されたりはしない)。
 さすがにiPhoneのメーカーがやっているサービスだけあって、何かと親和性は高い。問題があるとすれば、年額9800円という価格と、初っぱなのつまずきで悪くなってしまったイメージだろうか。個人的には年9800円なら高くないサービス内容(安定性はともかくw)だと思うので、メインのアカウントとして使っている。

3.Gmail
 Googleの無料メールサービス。強力な検索機能とフィルタ機能が人気の定番サービス。iPhoneのメールではIMAPアクセスになるため検索は使えないが、その場合はSafari経由でアクセスすればいい。どちらにせよフィルタ設定などはPCからしかできないが。
 iPhone向けプッシュを行っていないメールサーバなので、頻繁に使うのならば定期的にフェッチ(メールサーバへのアクセス)が必要になる。バッテリにはあまり優しくない。そこで、上に書いた通りi.softbank.jpと組み合わせて疑似受信通知をしている。この時フィルタの設定をしっかりやっておくと、どうでもいいメールに受信通知が鳴らなくて済むので便利だ。

4.Yahoo! Mail
 このYahoo!は日本のものではなく、yahoo.comつまりアメリカのYahoo!だ。初代iPhoneの発表時にわざわざ「Yahoo!が無料プッシュメールを提供する」と宣言したとおり、iPhoneでYahoo.comの設定をするとちゃんとプッシュメールになる。つまり音とバイブで受信を知らせてくれた時には、すでにメールボックスに新着メールが収まっているというわけだ。送信メールのサイズに制限があるのみで、受信ボックス自体は容量無制限となっているところも、容量を意識せずに済むので気楽だ。
 ほぼMobileMeと同感覚で使える上に無料といいことずくめのように思えるが、一つだけ困るのは送信メールの文字コードがUTF-8のため、auの携帯電話に送ると文字化けしてしまうことだ。従って、ケータイメール代わりに使うのには向いていない。i.softbank.jpの着信通知が気に入らないがMobileMeも高くてイヤだ、という場合に転送先として使うと良いかもしれない。

5.Exchange
 Exchangeは基本的にエンタープライズ向けなのであまり縁がないわけだが、Codenameというサービスを申し込むと無料でExchangeメールが使える。
 Exchangeメールもプッシュ対応だ。ただ、Codenameは容量25MBと少なめな上にiPhoneから削除などができず、またPCのメールソフトなどからのIMAPアクセスを認めていない(ブラウザからOutlook Web Accessを使う)と多少使い勝手は悪い。Exchangeがどういうものなのか見てみたいという向きにはお勧め。ExchangeはMobileMeと並んでアドレス帳やカレンダーもプッシュが使えるところは利点だろう(ぼくはMobileMeがあるので使っていないが)。

 以上、ざっと見てきたがどれも一長一短、と言ったところだろうか。ぼくは迷いに迷ったあげく、すべてのアカウントをiPhoneに登録してしまった。

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