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前のブログでも書いたが、改めて考えてみた。
iPhoneはパケット定額なしには楽しめない。楽しめないどころか意味がない。ブラウザも本当にPC並みだし、MobileMeに入っていればメールやアドレス/カレンダーデータがプッシュサービスで(つまり、勝手に)送られてくる。Youtubeだって見られるし、アプリのダウンロードや音楽のダウンロードも行える(はず)。
ということは、確実に大量のパケットを送受信するわけで、パケット定額以外の選択肢はあり得ない。事実、初代iPhoneではAT&Tが月額20ドルのパケット通信定額プランを出している。
ソフトバンクの定額プラン(いずれも税込)は
(1)普通の携帯向け
「パケットし放題」 ……4410円
(2)普通の携帯でフルブラウザ
「PCサイトブラウザ」……5985円
(3)Xシリーズ(スマートフォン)によるネット接続
「PCサイトダイレクト」……9800円
の3つで、すべて定額というよりは1029円からスタートして上限を切るタイプのプランだ。ちなみに、DoCoMoがやっているようなデータカード向けの定額は提供していない。
ソフトバンクが取れる手としては
(1)iPhone専用料金プランを作る
(2)PCサイトダイレクトの値下げ
(3)何のひねりもなくPCサイトダイレクト適用
iPhoneはあえて分類するならスマートフォンであり、普通に考えればXシリーズと同じ扱いでPCサイトダイレクトになりそうなものだが、本体価格が2年契約込みで2万もしくは3万という端末に、月1万円以上を確実に払うというのはユーザー層がズレている気がする(1万円以上と試算するのは、パケット定額は確実に上限に達すると考えているからだ)。
かといって普通の携帯電話向けプランを適用すると、ヘビーユーザーであると考えられるXシリーズの顧客に不満を与えてしまいかねない。当たり前だが、誰だって安い方がいいに決まっているからだ。
となるとやはり、iPhoneのためだけの特別な料金プランを決める可能性は高い。ニュースなどで、すでに通話プランはホワイトプランをベースにするつもりと孫社長が語っているのでこれは間違いないだろう。
ちょっと信憑性の薄いニュースだがCNETに掲載されていた「ソフトバンクの内部資料が流出」という記事には、「メールのみ定額」と「パケット通信すべての定額」の二つに分ける、という風に書かれていた。内容の真偽はともかく、落とし所としては意外に妥当かもしれない。
ただ気になるのは、シンプルさが売りのホワイトプランにそんなオプションが付くと、よく知らないでSafariを使いまくってパケ死→逆ギレのコースを行く人が出てくるのではないか、ということ。普通の携帯よりネットにアクセスしやすいしね。もちろんWi-Fiを使えばもっと安く上がるんだろうけど、そんなスキルのある人はパケ死するようなミスはあまりしないはず。
料金プランの噂といっしょに流れているのが、「最初は機種変更を受け付けず新規のみになるのではないか」という憶測だ。アップルの新製品は(最近はマシになったとはいえ)入荷数がさほど多くないのが通例、また今回は世界22カ国同時発売だから、日本にまわる台数も限られてくるという読みはたしかに当たっている気がする。
個人的希望としては、ホワイトプラン基本料+パケット定額で月6000~7000円で済むのであれば、新規契約でも間違いなく買う。電話番号やメールアドレスの変更連絡は確かに面倒だが、その手間を乗り越えるだけの魅力が、iPhoneにはあると思うからだ。