Moba Photo Life!!

男ふたりの東北ぶらり旅・2日目「おくりびとと竹久夢二ととんかつ」

さて、グダグダ旅の2日目。
朝からきちんとした和食で、ご飯三杯をきっちりいただいた。
前日夜更かししてしまったことと、鶴岡での失敗(?)を取り戻すべく朝早くから動き回るつもりだったことで朝風呂に入る時間が無かったのが非常に残念。

売店でお土産をいくつか買って出発。前日の夕飯でお世話になった仲居さんに後ろ髪を引かれるJにツッコミなど入れつつ、まずは宿からすぐ近くの加茂水族館へ。またもや映画と関係ないルートだが、この水族館、実はZuisin門のおかみさんイチオシで、熱烈なプッシュを受けたためだ(ちなみに、亀やで入館料100円割引券がもらえた。恐らく湯野浜温泉の宿には必ずあるのではないだろうか)。


加茂水族館はクラゲの展示が有名で、大から小までさまざまなクラゲがたくさん飼育されている。またピカピカと光っている。これがもう実に綺麗で、クラゲといえば夏の終わり頃に海に入ると刺されるとか、ときどき海岸に流れ着くぶよぶよしたゼリー状の何かとか、昨今大量発生するエチゼンクラゲの異様な巨体、みたいな貧困なイメージしかなかった自分にはとても新鮮だった(ちなみにかつては光っていなかったのだが、クラゲの発光たんぱく質を発見してノーベル化学賞を受賞した下村脩氏のアドバイスによって光るようになったのだとか)。

もちろん水族館だからクラゲ以外の生き物もちゃんといる。アシカショーなんてのもあったりする。古く小さいといえばその通りなのだが、その中でできる限りの工夫を凝らしているのがよく分かる、熱意の籠もった水族館だ。

余談だが、クラゲが売りなだけに飲食コーナーには「クラゲアイスクリーム」「クラゲソフトクリーム」なんてものがある。写真はクラゲアイスクリーム(ラ・フランス味)。こりこりした食感はあるものの味は淡泊なので、クラゲというより果肉入りのような感じだった。逆に云えば、名前から想像するよりは食べやすい。加茂水族館に行った際はぜひお試しを。

クラゲたちに別れを告げて一路、酒田市へ。庄内空港の側を通る道路は真っ直ぐかつ空いているのでなかなか気持ち良い。

酒田市で真っ先に向かったのは「相馬樓」。いわゆる舞妓茶屋で、庄内と京都の文化の繋がりを感じさせる歴史ある場所だ。かつて竹久夢二が酒田に逗留していた縁もあって、竹久夢二美術館が併設されている。
残念ながら中は基本的に撮影禁止なのだが、個人的には隠し階段から行く中二階のお座敷がギミック好きとしてソソるものがあった。また、竹久夢二の生涯や絵とモデルになった女性の写真を並べた展示、北大路魯山人の焼物などの貴重な品々もあり、骨董好き(むしろ「なんでも鑑定団」好き、というべきか?)にも一見の価値がある。

待望の昼食タイム。旅行前から2日目の昼はとんかつにしようと決めていて、まず「わたり」という店に向かった……のだが、まさかの定休日。そこで、第2候補にしていた「平田牧場 とんや」へ。

平田牧場は地元の有力企業で、肉の販売店、焼肉・しゃぶしゃぶ店なども「とんや」の近くに構えている(ちなみに、最初とんやと間違えて肉の販売店の方に入ってしまった。親切に道を教えてくれた店員の方に感謝)。
サッカー好きならモンテディオ山形のユニフォームに書かれたロゴを見たことがあるかもしれないし、競馬好きなら「ヒラボク」でピンとくるかもしれない。まさにそのヒラボクだ。ただし牧場で競走馬を育成しているわけではなく、経営者が趣味で競走馬のオーナーをやっているだけらしい。

時刻は13時をまわっていたが、とんやはかなりの盛況だった。売りは「平牧三元豚」と「平牧金華豚」という二つのブランド豚。ちょっと迷ったがまずは基本ということで三元豚のロースかつを注文。Jは金華豚のかつを選んだ。

やってきたとんかつは期待以上。とんかつは好きでいろいろな店のものを食べたが、今まででベスト3に入ると断言できる。
すりごまにソース(普通のとんかつソースと、ガーリック入りの二種類)を加えたもので食べるのが基本だが、「まず最初に試してみて欲しい」とメニューに書かれていた「藻塩」がいちばん美味しかった。また、ご飯もさすがお米の産地、おかず無しでもガンガン食べられそう。
二人で「これ食っちゃったら東京のとんかつ無理かも……どうしよう」と顔を見合わせてしまった。

午後は、いよいよこの旅のメインとも言うべき、映画「おくりびと」のロケ地巡り。
パンフレットを見ると地図上のあちこちにスポットが散らばっているように見えるが、実は市街地がさほど大きくないので意外と早い。

まずは相馬樓からほど近い「港座劇場」。

「NKエージェント」の建物として使われた「旧割烹小幡」は、中も見学することができる。1階にNKエージェントのオフィス、3階に社長室のセットがある。



映画「おくりびと」を見た人ならニヤリとするだろうチラシも。

続いて、同じ通りにある国登録文化財「山王くらぶ」へ。

北前船時代(日本史で必ず習う「河村瑞賢の西廻り航路」といえばお分かりだろうか)の様子を伝える展示も興味深いが、なんといっても日本三大つるし飾りのひとつ「酒田の傘福」が美しい。赤い傘にさまざまな飾りをたくさんぶら下げて安産や子どもの成長を願う酒田の伝統だ。

レンタカーの返却時間が迫っていたので、最後に山居倉庫へ。酒田の歴史を垣間見られて非常におもしろかった。隣の庄内米歴史博物館に行く時間がなかったことと、焦っていたので外観の写真すら撮らなかったのが悔やまれる。

残念ながらここでタイムアップ。見たいもの、食べたいものをいくつも残したまま帰路につくことになった。まあ、思い残しがある方がまた行こうという気になるので良いのかも知れない。

最後に
初日からいろいろとつまずいて予定がすっかり狂ってしまったのは反省点だが、こういうハプニングも旅の醍醐味ではある。道中で出会った人々も皆とても親切で、楽しくのびのびとした時間を過ごせたことに感謝したい。

この旅行の記事に使われている写真はこちら。

20110828 – 映画の舞台を訪ねて

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