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ソニーの新ヘッドホンMDR-ZX700を試す。

ソニーが10月10日に発売したヘッドホンの新製品、MDR-ZX700をビックカメラで買った。9980円也。

 実はソニーのヘッドホンというとバーチカルや耳掛け、インナーイヤーやカナルなどポータブル向けのばかりで、ここらでちゃんとしたオーバーヘッド型が欲しいと思っていたところ。
 また、AV Watchに掲載された記事「ソニーの新ヘッドフォン「MDR-Z1000/ZX700」を聴く-新モニターの実力は? ZX700は1万円切る注目機」で、タイトルのわりに扱いが小さい感じだったので(まあ上位機Z1000について力が入るのは仕方ないけど)、結局この手のモノは自分で使ってみないと評価できないと考えて購入に踏み切った。

 Phile-webの記事「徹底した“素材主義”を貫いて完成した、ソニーのフラッグシップヘッドホン「MDR-Z1000」に迫る」によると、上位機のZ1000はプロ向けモニターで、ZX700はそれを一般向けとして(モニタリングではなくリスニング向け、聴いて楽しいように)チューンしたものだそうだ。たしかにパッケージには”STUDIO QUALITY SOUND”と”MONITOR HEADPHONE”の文字が見える。

パッケージ

コードは1.2m(片出し)と、1.8mの延長コード。どちらも金メッキでストレートタイプ

 普段使っているSHURE SRH-840Pioneer SE-A1000と比較してみようと思う(価格帯や性格を考えるとあまり良い比較対象とも思えないが)。

 まず装着感。

・MDR-ZX700

 イヤーパッドの密着感がかなり高い。かといって耳がつぶされる感じもなく、なかなか絶妙なバランスだと思う。ヘッドバンドも三つの中でいちばん薄く作られているので、オーバーヘッドタイプとしては大げさにならないのが良い。パッケージを見るとiPodやWalkmanと組み合わせて使うことも想定しているからのようだ。ただ、密着感の高さが災いしてかなり蒸れる。

・SRH-840

 単体で見るとさほどでもないが、ZX700と比較してしまうと重くてキツい。またヘッドバンド部もハウジングもかなり大きいため、外での使用は大げさすぎてちょっと厳しい。そもそも「プロフェッショナル・モニター・ヘッドホン」という扱いなので、外で使うのは想定外だとは思うが。こちらもかなり蒸れる。

・SE-A1000

 側圧が比較的ゆるいが、ヘッドバンドがしっかりフィットする。またイヤーパッドの素材も蒸れにくく肌触りが良い。長時間着けっぱなしで使うならいちばん快適。「ホームシアターヘッドホン」である以上、120分の映画を観られるぐらいは使えて当然ということか。

 取り回しの良し悪しと付属品について。

・MDR-ZX700

 コードが1.2mで1.8mの延長コードが付属する。機器によって使い分けられるのでちょうどいい組み合わせだと思う。ただ、できれば脱着式の方が良かった。折り畳み機構などはないが、ハウジングが比較的小さめなので、ヘッドバンドを縮めればそれなりにコンパクトになる。袋などはついていない。価格を考えると仕方ないところか。

・SRH-840

 プロ向けの証というべきか、コードが脱着式なので断線しても交換できるのは強み。付属のコードは最大3mのカールコード。別売りでストレートタイプも。ハウジングが回転し、折り畳むことができる。とはいえそれでもかさばるが、室内で使うなら十分。他に金メッキの標準プラグアダプタ、交換用イヤーパッド1ペアと収納用の袋が付属。

・SE-A1000

 ホームシアター用だからかコードが6mとやたら長く、脱着不可なので扱いにくい。折り畳み機構もなくヘッドバンドも伸び縮みしない(特に調整する必要なくフィットするのは素晴らしいが)ため、しまう時にもっともかさばる。標準プラグアダプタと袋が付属。


 音質について。なお、比較に使ったのはiPod 5G 60GBモデル+オーディオテクニカ AT-PHA30i、曲はシェリル・ノーム starring May’n「pink monsoon」で、エンコード形式はApple Lossless。

・MDR-ZX700

 比較した3機種の中ではもっともバランスが良いと感じた。正直、ソニーのヘッドホンにはドンシャリのイメージがあったのでちょっと驚いた。ただ、最初に聴いた時、ちょうどボーカルのあたりにほんの少しエコーが掛かったような印象を受けた(もともと少し掛かっている曲ではあるが)。とはいえ、イヤな感じ(サ行が耳に刺さるなど)もなく聴きやすい音だと思う。

・SRH-840

 全体的に濃密な音で、とくに低音が豊か。籠もりと感じられることもあるが、逆に密室っぽさというか、深い没入感を得られる音。強いて言えばMay’nのボーカルがもうちょっと色っぽく感じられるとうれしい。

・SE-A1000

 ボーカルに何かシャリシャリした音がくっついてくるため、曲によって好みが分かれるかもしれない。正直なところMay’nにはあまり合わない感じ。また、他の2機種よりも音が近くに感じられて、ちょっと狭苦しいところもある。ただ、これは映画やゲームだとむしろ臨場感と感じられるので、やはり根本的には映画向きなのだと思う。

 ネット通販で9000円以下のところもあり、コストパフォーマンスは上々だと思う。今はまだ発売して間もないが、ソニー製品だからだいたいどこの電器屋でも買えるようになるだろう。そんなにお金をかけたくないけどちょっと良いヘッドホンを奮発したい、というならお勧め機種のひとつだ。

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